居多神社 越後国一宮と古代の歴史

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居多神社(こたじんじゃ)は、新潟県上越市に鎮座する古社で、越後国一宮として古くから篤い信仰を集めてきました。日本海に面した風光明媚な場所に位置し、その歴史は2000年以上に遡ると伝えられています。大国主命を主祭神とし、縁結びや開運招福の神として知られています。

また、親鸞聖人が越後に流罪となった際に上陸した地としても知られ、浄土真宗にとっても重要な聖地となっています。古代から中世、そして現代に至るまで、地域の歴史と文化の中心として重要な役割を果たしてきた居多神社の魅力を詳しく探っていきましょう。

本記事では、居多神社の歴史、御祭神と御神徳、境内の見どころ、親鸞聖人との関わり、そして参拝のポイントについて詳しく解説していきます。新潟の歴史や古社に興味のある方、居多神社への参拝を考えている方にとって、有益な情報となれば幸いです。

居多神社とは

越後国一宮の格式

居多神社は、越後国(現在の新潟県)の一宮として、古代から越後国で最も格式の高い神社とされてきました。一宮とは、その国の中で最も社格が高く、国司が最初に参拝する神社を指します。

新潟県上越市五智に鎮座し、日本海に面した景勝地に位置しています。海に近いことから、海上交通の守護神としても信仰されてきました。

古代からの歴史

居多神社の創建は、神代の時代に遡ると伝えられています。『延喜式神名帳』(927年編纂)にも「越後国頸城郡 居多神社」として記載されており、平安時代には既に式内社として朝廷から認められていました。

2000年以上の歴史を持つとされ、越後国の開拓や発展とともに歩んできた古社です。

居多神社の歴史

創建伝承

居多神社の創建については、いくつかの伝承があります。最も古い伝承では、大国主命が出雲から越後へ巡幸された際、この地に鎮座されたことが始まりとされています。

また、奴奈川姫(ぬながわひめ)という越後の姫神と大国主命の神話的な結びつきも、居多神社の由緒と深く関わっています。

古代の繁栄

古代において、居多神社は越後国の政治・信仰の中心として重要な役割を果たしました。国司や地域の豪族から篤い崇敬を受け、広大な社領を有していたとされています。

越後国府に近い立地も、一宮としての地位を確固たるものにしました。

親鸞聖人との縁

鎌倉時代初期の承元元年(1207年)、浄土真宗の開祖である親鸞聖人が、承久の乱に関連する念仏弾圧により越後に流罪となりました。親鸞聖人は、居多ヶ浜(居多神社の近く)に上陸したと伝えられています。

親鸞聖人は、居多神社に参拝し、7日間の夢告を受けたという伝承があり、その後の布教活動の精神的な基盤となったとされています。このため、居多神社は浄土真宗の信徒にとっても重要な聖地となっています。

中世から近世

戦国時代には、上杉謙信をはじめとする越後の武将たちからも崇敬を受けました。江戸時代には、高田藩主松平家の保護を受け、社殿の整備が行われました。

明治時代には国幣中社に列せられ、越後国一宮としての格式を保ちました。

現代

現在も、越後国一宮として、また地域の守護神として、多くの参拝者を集めています。初詣や七五三、縁結びや厄除けなど、様々な祈願で訪れる人々で賑わっています。

御祭神と御神徳

主祭神

居多神社の主祭神は、大国主命(おおくにぬしのみこと)です。大国主命は、出雲大社の主祭神としても知られる、国造りの神です。

また、相殿として奴奈川姫命(ぬながわひめのみこと)、建御名方命(たけみなかたのみこと)も祀られています。奴奈川姫命は越後の地の女神で、大国主命の妃とされ、建御名方命はその御子神で、諏訪大社の主祭神としても知られています。

御神徳

居多神社に参拝することで期待される御神徳には、以下のようなものがあります。

縁結び、良縁成就、夫婦和合、家内安全、子孫繁栄、商売繁盛、五穀豊穣、開運招福、厄除け、海上安全、交通安全などです。

特に、大国主命の御神徳により、縁結びの神として広く信仰されており、良縁を求める多くの参拝者が訪れます。

境内の見どころ

社殿

居多神社の社殿は、荘厳な雰囲気を持つ伝統的な神社建築です。本殿、拝殿、神門などが整然と配置され、越後国一宮としての格式を感じさせます。

社殿は何度か改修されていますが、歴史の重みと神聖な雰囲気を保っています。

親鸞聖人上陸の地の碑

居多神社の近くには、親鸞聖人が越後に上陸した地を示す碑があります。浄土真宗の信徒にとって重要な聖地であり、多くの参拝者が訪れます。

境内の自然

境内には、古木や緑が豊かに茂り、静寂な雰囲気を醸し出しています。日本海に近い立地のため、海風が心地よく、清々しい空気が満ちています。

狛犬と石灯籠

境内には、歴史を感じさせる狛犬や石灯籠が配置されています。これらは、長い年月にわたる信仰の証であり、芸術的価値も高いものです。

年中行事と祭礼

例大祭

毎年9月19日に例大祭が執り行われます。居多神社にとって最も重要な祭礼で、神輿渡御や奉納行事が行われ、多くの参拝者で賑わいます。

初詣

新年には、越後国一宮として多くの初詣客が訪れます。新しい年の幸福と安全を祈願する人々で境内は活気に満ちます。

その他の行事

節分祭、夏越の大祓、七五三、秋の紅葉祭など、年間を通じて様々な行事が執り行われます。

参拝のポイント

参拝の作法

居多神社を参拝する際は、以下の基本的な作法を守りましょう。

鳥居をくぐる前に一礼します。参道は端を歩きます。手水舎で手と口を清めます。拝殿前で賽銭を入れ、鈴を鳴らします。二拝二拍手一拝の作法で拝礼します。

御朱印

居多神社では御朱印をいただくことができます。社務所で申し出ましょう。越後国一宮の御朱印は、記念にもなります。

おすすめの参拝時期

居多神社は年間を通じて参拝できますが、例大祭が行われる9月や、初詣の時期が特に賑わいます。また、春の桜や秋の紅葉の季節も美しく、おすすめです。

日本海に面しているため、天気の良い日には海の景色も楽しめます。

居多神社と親鸞聖人

親鸞聖人の越後流罪

承元元年(1207年)、親鸞聖人は35歳のとき、法然上人の教えを広めたことが朝廷の怒りに触れ、越後国に流罪となりました。

親鸞聖人は、居多ヶ浜に上陸し、居多神社に参拝したと伝えられています。その際、7日間の参籠をし、夢告を受けたという伝承があります。

越後での布教

越後での約5年間の生活の中で、親鸞聖人は民衆への布教を行い、浄土真宗の基礎を築きました。居多神社での体験は、親鸞聖人の宗教観に大きな影響を与えたとされています。

現代の巡礼

現在も、浄土真宗の信徒にとって、居多神社と居多ヶ浜は親鸞聖人ゆかりの聖地として、巡礼の対象となっています。

アクセス情報

公共交通機関

JR信越本線直江津駅から徒歩約30分、またはタクシーで約10分。えちごトキめき鉄道・日本海ひすいライン直江津駅からも同様。

バスも利用可能です。直江津駅前から頸城バス「五智方面行き」で約10分、「居多ヶ浜」バス停下車、徒歩約5分。

自動車

北陸自動車道上越ICから国道8号線経由で約15分。駐車場あり。

周辺の見どころ

親鸞聖人上陸の地

居多神社の近く、居多ヶ浜には親鸞聖人が上陸した地を示す記念碑があります。日本海を望む美しい海岸です。

五智国分寺

奈良時代に創建された越後国分寺の後継寺院。国の重要文化財である三重塔があります。

春日山城跡

上杉謙信の居城として知られる春日山城の跡。山城の遺構が良好に残されています。

高田城跡・高田公園

徳川家康の六男、松平忠輝が築いた高田城の跡。現在は公園として整備され、桜の名所としても有名です。

まとめ

居多神社は、越後国一宮として2000年以上の歴史を持つ古社であり、大国主命を主祭神として縁結びや開運招福の御神徳で知られています。日本海に面した風光明媚な場所に鎮座し、古代から現代に至るまで、越後の人々の信仰の中心として重要な役割を果たしてきました。

また、親鸞聖人が越後に流罪となった際に上陸した地としても知られ、浄土真宗にとっても聖地となっています。歴史と信仰が交錯する居多神社は、訪れる人々に深い感銘を与えます。

新潟県上越市を訪れる機会があれば、ぜひ居多神社に参拝してみてください。越後国一宮の格式ある雰囲気の中で、心を落ち着け、新たな縁や幸福を祈る時間は、かけがえのない体験となるでしょう。

あなたが居多神社を訪れ、その歴史と神聖な雰囲気の中で心穏やかな時間を過ごし、良き縁と幸福に恵まれることを心から願っています。

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