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就労継続支援B型に通いたいけれど朝起きられないことが続いていて通所できるか不安、以前も朝起きられなくて仕事や通所が続かなかった、午前中は体調が特に悪くて動けないという悩みを抱えている方は多くいます。
この記事では、朝起きられない状態でもB型を活用するための対処法と事業所選びのポイントについて解説します。
朝起きられない状態でB型を利用できるのか
結論からいうと朝起きられない状態であってもB型を利用できる可能性は十分にあります。B型は一般就労とは異なり利用者一人ひとりの体調と状況に合わせた柔軟な対応が可能なサービスです。
ただし事業所によって対応できる開始時間や柔軟さが異なります。朝起きられない状態への対応が可能な事業所を選ぶことが継続的な利用のうえで重要です。
朝起きられない原因を把握することが重要
朝起きられない状態には様々な原因があり原因によって対処法が異なります。B型の利用を考える前に自分がなぜ朝起きられないのかを把握しておくことが重要です。
疾患による症状として朝に最も症状が強い起立性調節障害や自律神経の乱れ、うつ病の日内変動による朝の強い倦怠感、薬の影響による眠気や体の重さ、睡眠障害による睡眠の質の問題、双極性障害のうつ状態による無気力といったものが原因として挙げられます。
生活習慣的な要因として夜型の生活リズムによる体内時計のずれ、就寝時間が遅すぎることによる睡眠不足、スマートフォンの使用による睡眠の質の低下といったものがあります。
原因が疾患や薬の影響による場合は医療機関に相談して対処することが根本的な改善につながります。朝起きられない状態が医療的な問題と関係している場合は主治医に伝えて治療の調整を検討することが重要です。
朝起きられない方がB型を利用するための工夫
午後からの利用が可能な事業所を選ぶ
B型事業所の多くは午前中から活動を始めていますが事業所によって開所時間と活動の時間帯が異なります。午後から利用開始できる事業所や利用者の状況に合わせた時間帯での通所を受け入れている事業所を選ぶことが朝起きられない方にとって最も現実的な対処法のひとつです。
見学の際に何時から利用できるか、午後からの利用が可能かどうかを具体的に確認することをおすすめします。
在宅型または在宅と通所の組み合わせを検討する
在宅での利用に対応しているB型事業所では自宅でパソコン作業やデータ入力等の作業を行うことができます。朝起きられない状態でも自分のペースで作業を始められるという利点があります。
通所が難しい日は在宅で作業し体調が良い日は通所するという組み合わせが朝起きられない方にとって現実的な利用方法となることがあります。在宅利用に対応している事業所かどうかを確認することが重要です。
少ない日数から始める
朝起きられない状態で多くの日数の通所を目標にすることは継続を難しくする原因になります。最初は週一回から二回の少ない日数から始めて徐々に慣れていくというアプローチが現実的です。
通所できた日を成功体験として積み重ねることが自信と継続の力につながります。
通所時間を固定して生活リズムをつくる
週に数回でも同じ時間に起きて通所するという習慣が生活リズムの回復につながることがあります。たとえ午後からの通所でも決まった時間に外出する習慣が体内時計の調整に役立ちます。
最初は通所日だけ起きる時間を決めるところから始め慣れてきたら通所しない日も同じ時間に起きることを意識するという段階的なアプローチが有効です。
事業所に状況を正直に伝える
朝起きられない状態が続いていることを事業所のスタッフに正直に伝えることが重要です。状況を理解してもらったうえで対応を相談することで柔軟な支援を受けやすくなります。
朝起きられない理由が疾患や薬の影響によるものであることを伝えることで適切な理解と配慮を得やすくなります。
朝起きられない状態を改善するための取り組み
B型の利用と並行して朝起きられない状態そのものを改善するための取り組みも重要です。
就寝時間を徐々に早める
体内時計が夜型にずれている場合就寝時間を一度に大幅に早めようとすることは難しいことが多くあります。毎日十五分から三十分ずつ就寝時間を早めていくという段階的なアプローチが体内時計を徐々に調整するうえで有効です。
朝の光を活用する
朝に自然光を浴びることが体内時計をリセットして覚醒を促すうえで非常に重要です。起きたらすぐにカーテンを開けるまたは外に出るという習慣が体内時計の調整に役立ちます。
起きられない状態でも目が覚めたらまずカーテンを開けるという小さな行動から始めることが助けになります。
就寝前のスマートフォン使用を控える
就寝前のスマートフォン使用によるブルーライトの影響が睡眠の質を下げ翌朝の起床を困難にすることがあります。就寝の一時間前にはスマートフォンを手放す習慣をつくることが睡眠の質の改善に役立ちます。
薬の服用時間を見直す
服用している薬に眠気を引き起こす副作用がある場合服用時間を就寝前に変更することで朝の眠気を軽減できることがあります。薬の服用時間の変更については必ず主治医に相談したうえで行ってください。
主治医に朝の状態を伝える
朝起きられない状態が続いていることを主治医に伝えることが重要です。疾患の症状として朝の状態が悪い場合は治療の調整が必要な可能性があります。薬の種類や用量の調整が朝の状態の改善につながることがあります。
起立性調節障害が疑われる場合は専門的な診断と治療が必要です。起立性調節障害は内科または小児科での診断を受けることができます。
事業所選びで確認すべきポイント
朝起きられない方がB型事業所を選ぶ際には以下の点を確認することが重要です。
午後からの利用開始が可能かどうか
事業所の開所時間と利用者が利用を開始できる時間帯を確認してください。午前中からの活動が必須の事業所では朝起きられない状態では通所が難しくなります。
午後から来ても大丈夫ですかという質問を見学時に直接してみることで事業所の柔軟性を確認することができます。
在宅利用に対応しているかどうか
在宅での作業が可能な事業所かどうかを確認してください。通所が難しい日でも在宅で作業できる環境が整っている事業所であれば朝起きられない日でも参加の機会を保つことができます。
体調による欠席への理解があるかどうか
朝起きられない状態による欠席に対して理解のある事業所かどうかを確認することが重要です。欠席が続いた場合の対応や柔軟な通所への対応について見学時に確認しておくことをおすすめします。
通所しやすい立地にあるかどうか
自宅からの距離が遠い事業所では通所にかかる時間と体力的な負担が大きくなります。朝起きられない状態では特に通所そのものへの負担を最小限にすることが重要です。自宅から近い事業所または交通手段が使いやすい事業所を選ぶことが継続のうえで助けになります。
送迎サービスがある事業所も選択肢のひとつです。交通機関の利用が難しい場合は送迎の有無を確認してください。
少ない日数からの利用に対応しているかどうか
週一回から二回という少ない日数での利用開始に対応しているかどうかを確認してください。最低利用日数の条件がある事業所では少ない日数から始めることが難しい場合があります。
朝起きられない状態への向き合い方
朝起きられない自分を責めないことが回復において重要です。朝起きられないことは意志の弱さや怠けではなく疾患や体調に関わる問題であることがほとんどです。
朝起きられない状態が続いているとき何もできていないという自己否定が生じやすくなります。しかし今日は通所できなかったけれど体を休められたという視点や少しずつ生活リズムを整えようとしているという視点が回復への前向きな姿勢を支えます。
朝起きられない状態が長期間続いており日常生活への影響が深刻な場合は医療機関への相談を優先することが重要です。起立性調節障害、睡眠障害、うつ病等の疾患が背景にある場合は適切な治療によって状態が改善することがあります。
まとめ
就労継続支援B型は朝起きられない状態でも午後からの利用や在宅利用に対応した事業所を選ぶことで活用できる可能性があります。
朝起きられない原因を把握して主治医に相談しながら医療的な対処を進めることと並行して午後から利用できる事業所の探索、少ない日数からの段階的なスタート、在宅利用の活用といった工夫を組み合わせることが現実的なアプローチです。
事業所選びの際は午後からの利用開始が可能かどうか、在宅利用に対応しているかどうか、体調による欠席への理解があるかどうかを必ず確認してください。
朝起きられない状態を責めずに自分のペースで社会参加の機会を少しずつ積み重ねることが回復への道につながります。


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