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就労継続支援B型に通おうと考えているけれど週に何日通えばいいのか、最低何日通わないといけないのか、少ない日数でも利用できるのかという疑問を持っている方は多くいます。この記事では、就労継続支援B型の週の通所日数の目安と自分に合った利用の仕方について解説します。
就労継続支援B型の通所日数に最低基準はあるのか
就労継続支援B型には週に何日以上通わなければならないという法律上の最低日数の規定はありません。利用者一人ひとりの体調、障害の状況、生活の状況に合わせて柔軟に日数を設定することができます。
ただし事業所によっては独自に最低利用日数のルールを設けているところがあります。週一回以上の通所を求める事業所、月に何日以上の通所を条件とする事業所等があるため利用を検討している事業所に事前に確認することが重要です。
週の通所日数の一般的な目安
週一回から二回
体調が不安定、長期の療養後で社会復帰の初期段階にある、外出すること自体に慣れていない、精神的な負担が大きいという方に向いている日数です。
最初の目標は通所すること自体に慣れることであり作業の量や質よりも続けることを優先するという段階です。週一回でも定期的に通所できているという事実が回復への自信につながります。
週三回
体調がある程度安定してきて生活リズムを整えたい、少しずつ活動量を増やしたいという方に向いている日数です。週の半分以下の通所であるため体調の波がある方でも比較的続けやすく多くの利用者が選ぶ現実的な通所ペースのひとつです。
通所しない日を休息日として確保しながら活動と休息のバランスをとることができます。
週四回から五回
体調が比較的安定していて社会復帰に向けた準備を積極的に進めたい、就労移行支援や一般就労を将来の目標として見据えている、作業を通じてスキルや経験を積みたいという方に向いている日数です。
ほぼ毎日通所に近い形となるため体力的な消耗と体調管理に注意が必要です。体調の波がある疾患をお持ちの方は調子の良い時期に無理をしすぎて調子の悪い時期に長期休養が必要になるというパターンに注意してください。
疾患別の通所日数の目安
うつ病のある方
うつ病の回復段階によって適切な通所日数が異なります。回復初期は週一回から二回の少ない日数から始め体調の回復とともに徐々に増やしていくというアプローチが基本です。
うつ病では疲れやすさや意欲の低下が症状として現れるため体力的に無理のない日数を設定することが重要です。通所後に翌日まで疲れが残る場合は日数が多すぎるサインと考えてください。
双極性障害のある方
双極性障害では躁状態とうつ状態の波があるため躁状態のときに無理をしすぎないことが特に重要です。気分が高まっているときに通所日数を急に増やしてしまいその後うつ状態が深刻化するという悪循環を防ぐことが大切です。
体調が安定している時期の通所日数を基準にして躁状態のときでもその日数を大きく超えないようにすることが持続可能な利用につながります。
統合失調症のある方
症状が安定している時期と不安定な時期で通所日数を調整することが重要です。症状が安定していれば週三回から四回程度の通所ができる方も多くいますが不安定な時期は無理をせず日数を減らすことが優先されます。
発達障害のある方
感覚の過敏さや疲れやすさを持つ方は通所後の疲弊が大きいことがあります。通所後の休息時間を十分に確保できる日数から始めることが重要です。集団での活動に慣れていく段階として少ない日数から徐々に増やすアプローチが有効なことがあります。
身体的な疾患や障害のある方
疾患や障害の種類と程度によって体力的に通所できる日数が異なります。医師の意見を参考にしながら体力的に無理のない範囲での利用日数を設定することが重要です。
通所日数を増やすタイミングの目安
現在の通所日数で安定して続けられていると感じるようになったら日数を増やすことを検討するタイミングです。以下のような変化が見られたら日数増加を検討する目安になります。
現在の通所日数での生活が安定していて通所後の疲労が翌日まで持ち越さなくなってきたという変化、もう少し通所したいという意欲が自然と生まれてきたという変化、体調の波が小さくなって休む日が少なくなってきたという変化がこれにあたります。
逆に以下のような状態が続く場合は現在の日数が多すぎる可能性があります。通所後に強い疲れが翌日まで残る、通所するたびに体調が悪化する傾向がある、休む日が通所する日より多い状態が続いているという場合は日数を減らすことを検討してください。
通所日数を決めるときの具体的な手順
主治医に相談する
B型の利用を開始するにあたって主治医に相談し現在の体調での適切な活動量についてのアドバイスをもらうことが重要です。医師の視点から安全に活動できる日数の目安を確認することが安心な利用のスタートにつながります。
相談支援専門員と話し合う
相談支援専門員は利用者の状況を把握しながらサービス等利用計画を作成します。利用日数についても相談しながら現実的な目標を設定するうえでサポートを受けることができます。
見学と体験利用を活用する
利用を始める前に事業所の見学と体験利用を活用することで自分にとって無理のない通所日数のイメージを持つことができます。体験利用を通じて通所後の疲れ具合や事業所の雰囲気を実際に感じ取ることが現実的な日数設定に役立ちます。
少ない日数から始めて様子を見る
迷ったときは少ない日数から始めることをおすすめします。最初から多い日数を設定して続けられなくなるよりも少ない日数から始めて安定して続けることの方が長期的には大きな意味を持ちます。
少ない日数で始めても途中で日数を増やすことはいつでも可能ですが逆に始めてすぐに日数を減らすことは心理的に難しく感じる場合があります。
事業所によって対応できる日数の上限がある
一部の事業所では定員の関係から受け入れられる利用者数と利用日数に上限が設けられていることがあります。
また事業所の開所日は事業所によって異なります。週五日開所している事業所、週三日から四日の開所の事業所等があるため週に多く通所したいという場合は事業所の開所日数を事前に確認することが重要です。
通所日数と工賃の関係を理解する
通所日数が多いほど作業時間が増え工賃が高くなる傾向があります。しかし工賃を増やすことだけを目的に無理な通所日数を設定することは体調の悪化につながるリスクがあります。
体調と回復を優先した通所日数の設定が長期的には安定した就労継続と生活の質の維持につながります。工賃については障害年金や他の制度と組み合わせながら生活費を確保するという視点が重要です。
まとめ
就労継続支援B型の週の通所日数に法律上の最低基準はなく利用者の体調と状況に合わせて柔軟に設定することができます。体調が不安定な方や回復の初期段階にある方は週一回から二回の少ない日数から始め体調の回復とともに徐々に増やしていくというアプローチが無理なく続けるうえで重要です。主治医や相談支援専門員と相談しながら自分の体調と状況に合った現実的な日数を設定することが長く安定して続けるための基本です。週に何日通うかよりも自分のペースで継続できることの方が就労継続支援B型の利用において最も大切なことです。


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