就労継続支援B型の利用をやめたい!退所理由から手続き、次のステップまで完全ガイド

「就労継続支援B型を利用しているけど、やめたい」「合わないと感じるけど、どうすればいい?」「やめた後はどうなる?」

様々な理由で利用をやめたいと思うことがあります。本記事では、やめたいと思う理由、やめる前に考えるべきこと、退所の手続き、円満にやめる方法、やめた後の選択肢、そして再利用の可能性まで詳しく解説します。

やめたいと思う主な理由

まず、なぜやめたいと思うのか、よくある理由を整理します。

1. 事業所が合わない

雰囲気が合わない

  • 利用者やスタッフとの相性が悪い
  • 騒がしすぎる、または静かすぎる
  • 居心地が悪い、緊張する
  • 自分だけ浮いている感じがする

スタッフの対応が悪い

  • スタッフが冷たい、威圧的
  • 相談に乗ってくれない
  • 適切なサポートがない
  • パワハラ、セクハラがある

人間関係のトラブル

  • 他の利用者とトラブルがあった
  • いじめや嫌がらせを受けている
  • 孤立している、馴染めない

2. 作業が合わない

つまらない、やりがいがない

  • 単調な作業で飽きた
  • 興味が持てない
  • 成長を感じられない

難しすぎる、できない

  • 作業が複雑で理解できない
  • ミスが多くて辛い
  • 周りについていけない

身体的・精神的に辛い

  • 体力的にきつい
  • 腰痛、肩こりなど身体を痛める
  • ストレスが大きい
  • 感覚過敏で作業環境が耐えられない

3. 期待と現実のギャップ

想像と違った

  • 見学時と実際が違う
  • 工賃が思ったより低い
  • サポートが期待より少ない
  • スキルアップできると思ったが、できない

4. 体調・病状の変化

体調が悪化した

  • 病気が悪化して通えなくなった
  • 新しい症状が出た
  • 薬の副作用で集中できない

逆に、体調が改善した

  • 一般就労できるようになった
  • もっとチャレンジしたくなった

5. 生活状況の変化

家庭の事情

  • 家族の介護が必要になった
  • 引っ越しすることになった
  • 家庭内のトラブル

経済的な理由

  • 工賃が低すぎて生活できない
  • もっと収入が必要になった
  • 生活保護の関係で調整が必要

6. 目標の変化

一般就労を目指したい

  • もっとスキルを身につけたい
  • 就労移行支援に移りたい
  • 障害者雇用で働きたい

別の活動がしたい

  • 別の福祉サービスを利用したい
  • 在宅で仕事をしたい
  • 進学、資格取得を目指したい

7. 通所の負担

通うのが大変

  • 距離が遠い、交通費がかかる
  • 送迎がなくて困る
  • 通所に疲れる

時間の拘束が辛い

  • 週5日は多すぎる
  • もっと自由な時間が欲しい

8. モチベーションの低下

意味を見出せない

  • 何のために通っているか分からなくなった
  • 将来につながる気がしない
  • マンネリ化している

9. メンタルの問題

うつ状態

  • 何もしたくない
  • 外に出られない
  • 意欲がわかない

不安・恐怖

  • 通所が怖くなった
  • パニック発作が起きる
  • 人が怖い

10. ハラスメント・不当な扱い

パワーハラスメント

  • 怒鳴られる、人格否定される
  • 無理な作業を強要される

セクシャルハラスメント

  • 性的な言動、接触がある

差別・偏見

  • 障害を理由に差別される
  • 不当な扱いを受ける

やめる前に考えるべきこと

すぐにやめる前に、以下を考えてみましょう。

1. 問題は解決できないか?

相談してみる

スタッフ、サービス管理責任者、相談支援専門員に相談することで、問題が解決することがあります。

相談内容の例 

  • 「作業が合わないので、変更できませんか?」
  • 「〇〇さんとの関係がうまくいかないのですが…」
  • 「通所日数を減らせませんか?」

環境調整

作業の変更、通所日数・時間の調整、座席の変更など、環境を調整することで改善することがあります。

2. 一時的な問題ではないか?

慣れの問題

利用開始直後は、誰でも戸惑います。

もう少し続けることで、慣れて楽になることもあります。

体調の波

うつ病、双極性障害などは、調子の波があります。

今は辛くても、体調が回復すれば気持ちが変わることもあります。

3. 他に選択肢はあるか?

同じB型の別の事業所

今の事業所が合わないだけで、別のB型事業所なら合うかもしれません。

他のサービス

就労移行支援、就労継続支援A型、生活介護、地域活動支援センターなど、他の選択肢も検討します。

4. やめた後の生活は?

収入がなくなる

工賃は少なくても、収入です。やめると、この収入がなくなります。

社会とのつながりが切れる

B型は、社会とのつながりを提供してくれます。やめると、孤立するリスクがあります。

生活リズムが乱れる

通所により、生活リズムが保たれていた場合、やめることでリズムが崩れることがあります。

5. 家族や支援者の意見

家族、相談支援専門員、主治医などに相談し、客観的な意見を聞きます。

ただし、最終決定は本人が行います。

6. 一時休止という選択肢

完全にやめるのではなく、一時的に休むという選択肢もあります。

休んでいる間に、気持ちや状況が整理されることがあります。

やめてもいいケース

以下の場合は、やめることが適切です。

1. ハラスメント・虐待がある

パワハラ、セクハラ、虐待がある場合、すぐにやめるべきです。

我慢する必要はありません。

2. 心身の健康を害している

通所により、心身の健康が悪化している場合、やめることが優先です。

3. 一般就労が決まった

一般企業への就職が決まった場合、B型を卒業します。

これは、成功です!

4. 他のサービスへの移行が決まった

就労移行支援、A型など、ステップアップが決まった場合も、卒業です。

5. 本人が強く拒否している

本人が心から「やめたい」と思っており、他の選択肢も検討した上で、それでもやめたいなら、その意思を尊重すべきです。

退所の手続き

実際にやめる場合の手続きです。

ステップ1 意思を伝える

誰に伝えるか

  • 事業所のスタッフ(担当の支援員、サービス管理責任者)
  • 相談支援専門員

両方に伝えます。

いつ伝えるか

できれば、1か月前には伝えます。

急な場合でも、少なくとも2週間前には伝えましょう。

どう伝えるか

口頭で伝える  「お話があるのですが、お時間いただけますか?」 「利用を終了したいと考えています」

書面で伝える  口頭だけでなく、「退所届」や「利用終了の申し出書」などの書面を提出することもあります。

(事業所によって異なります)

ステップ2 理由を説明する

正直に伝える

やめる理由を、正直に伝えます。

ただし、感情的にならず、冷静に伝えます。

  「体調が優れず、通所が難しくなりました」 「一般就労が決まりました」 「家庭の事情で引っ越すことになりました」 「作業が自分に合わないと感じました」

言いにくい理由の場合

ハラスメントや人間関係のトラブルが理由の場合、「個人的な事情で」と濁しても構いません。

ただし、ハラスメントは報告すべき問題です。相談支援専門員や市区町村に相談することも検討してください。

ステップ3 退所日を決める

いつまで通うか

事業所と相談し、最終通所日を決めます。

引継ぎ

担当していた作業がある場合、引継ぎを行います。

ステップ4 利用契約の解除

契約書の確認

利用開始時に結んだ契約書を確認します。

解約の手続き、予告期間などが記載されています。

書類の提出

「利用終了届」などの書類を提出します。

(事業所によって異なります)

ステップ5 受給者証の手続き

市区町村への報告

相談支援専門員が、市区町村に利用終了を報告します。

受給者証の返却・更新

受給者証を返却する、または次のサービスに合わせて更新します。

ステップ6 最終日

挨拶

スタッフや他の利用者に、挨拶をします。

「お世話になりました。ありがとうございました」

私物の持ち帰り

ロッカーなどに置いていた私物を、すべて持ち帰ります。

工賃の精算

未払いの工賃がある場合、精算します。

ステップ7 やめた後のフォロー

相談支援専門員との相談

やめた後の生活、次のステップについて、相談支援専門員と相談します。

円満にやめる方法

できるだけ円満に、スムーズにやめるためのポイントです。

1. 早めに伝える

突然「明日からやめます」ではなく、余裕を持って伝えます。

2. 感謝を伝える

たとえ合わなかったとしても、「お世話になりました」「ありがとうございました」と感謝を伝えます。

3. 冷静に伝える

感情的にならず、冷静に、事実を伝えます。

4. 責任を果たす

担当していた作業、引継ぎなど、最後まで責任を果たします。

5. 不満を並べない

たとえ不満があっても、「ここがダメだった」「あれが嫌だった」と並べるのは避けます。

建設的な意見として伝えるのは良いですが、攻撃的にならないよう注意します。

6. 次のステップを明確に

「やめた後、どうするのか?」を明確にしておくと、事業所も安心します。

7. 相談支援専門員を通す

直接言いにくい場合、相談支援専門員に間に入ってもらいます。

やめた後の選択肢

やめた後、どうするかの選択肢です。

1. 別の就労継続支援B型事業所

今の事業所が合わなかっただけで、別のB型事業所なら合うかもしれません。

相談支援専門員に、別の事業所を紹介してもらいます。

2. 就労移行支援

一般就労を目指すなら、就労移行支援に移行します。

利用期間は原則2年間で、就職活動のサポートを受けられます。

3. 就労継続支援A型

雇用契約を結んで働くサービスです。

B型より就労能力が求められますが、最低賃金以上の給与が保証されます。

4. 生活介護

日常生活の支援が必要な場合、生活介護に移行します。

5. 地域活動支援センター

比較的緩やかな活動を提供する施設です。

6. 一般就労

ハローワークの障害者窓口

障害者雇用枠で就職活動をします。

障害者就業・生活支援センター

就職と生活の両面をサポートしてくれます。

7. 在宅就労

在宅でできる仕事(クラウドソーシング、内職、在宅ワークなど)を探します。

8. 進学・資格取得

専門学校、通信制大学、資格取得などに挑戦します。

9. ボランティア活動

まずはボランティアから始め、徐々に活動を広げます。

10. 休養

体調が悪い場合、まずはゆっくり休むことも選択肢です。

焦らず、回復を待ちます。

11. 自宅療養

通院を続けながら、自宅で過ごします。

訪問看護、訪問診療などのサービスも利用できます。

やめた後の生活で注意すること

やめた後、注意すべき点です。

1. 生活リズムを保つ

通所がなくなると、生活リズムが乱れやすくなります。

  • 決まった時間に起きる
  • 外出する機会を作る
  • 趣味や活動を持つ

2. 社会とのつながりを保つ

孤立しないよう、家族、友人、支援者とのつながりを保ちます。

3. 定期的に相談支援専門員と連絡

やめた後も、相談支援専門員との連絡を保ちます。

定期的に状況を報告し、必要なサポートを受けます。

4. 経済的な計画

工賃がなくなることで、収入が減ります。

生活費の見直し、他の収入源の確保、生活保護などの検討が必要です。

5. 次のステップへの準備

やめた後、何をするか、計画を立てます。

無計画に過ごすと、無為に時間が過ぎてしまいます。

再利用は可能か?

再利用できる

一度やめても、再度利用することは可能です。

「やっぱりB型が良かった」と思ったら、再度申請できます。

同じ事業所に戻れるか?

事業所によります。

円満に退所していれば、受け入れてくれることが多いですが、トラブルがあった場合は難しいことがあります。

別の事業所なら?

別のB型事業所なら、問題なく利用できます。

よくある質問(FAQ)

Q1. やめたいと言ったら、引き止められますか?

A. 引き止められることはあります。

しかし、最終的な決定権は本人にあります。

強く意思表示すれば、やめられます。

Q2. やめることで、罰則やペナルティはありますか?

A. ありません。

利用するのも、やめるのも、本人の自由です。

Q3. やめたら、受給者証はどうなりますか?

A. 他のサービスを利用しない場合、返却または無効になります。

他のサービス(就労移行支援など)を利用する場合、受給者証を更新して継続利用します。

Q4. 突然行けなくなりました。連絡せずにやめてもいいですか?

A. 連絡は必ずしてください。

突然来なくなると、事業所や家族が心配します。

電話やメールで、「体調不良で通えなくなった」と伝えましょう。

Q5. ハラスメントが理由でやめたいですが、報復が怖いです。

A. 相談支援専門員や市区町村の障害福祉課に相談してください。

ハラスメントは重大な問題です。

事業所には指導が入り、報復は許されません。

Q6. やめた後、また利用したくなったら?

A. 再度申請できます。

相談支援専門員に相談してください。

Q7. 家族が「やめるな」と言います。

A. 最終的な決定権は本人にあります。

ただし、家族の意見も一理あるかもしれません。

なぜやめたいのか、やめた後どうするのか、を家族にしっかり説明し、理解を得る努力をしましょう。

まとめ

就労継続支援B型の利用をやめたいと思う理由は、事業所が合わない、作業が合わない、期待と現実のギャップ、体調・病状の変化、生活状況の変化、目標の変化、通所の負担、モチベーションの低下、メンタルの問題、ハラスメント・不当な扱い、などがあります。

やめる前に、問題は解決できないか、一時的な問題ではないか、他に選択肢はあるか、やめた後の生活は大丈夫か、家族や支援者の意見、一時休止という選択肢、を考えましょう。

ハラスメント・虐待がある、心身の健康を害している、一般就労が決まった、他のサービスへの移行が決まった、本人が強く拒否している、という場合は、やめることが適切です。

退所の手続きは、意思を伝える(1か月前)、理由を説明する、退所日を決める、利用契約の解除、受給者証の手続き、最終日に挨拶と私物の持ち帰り、やめた後のフォロー、というステップです。

円満にやめるには、早めに伝える、感謝を伝える、冷静に伝える、責任を果たす、不満を並べない、次のステップを明確に、相談支援専門員を通す、というポイントがあります。

やめた後の選択肢は、別のB型事業所、就労移行支援、A型、生活介護、地域活動支援センター、一般就労、在宅就労、進学・資格取得、ボランティア、休養、自宅療養などがあります。

一度やめても、再度利用することは可能です。

やめることは、決して失敗ではありません。自分に合った道を見つけるための一歩です。

勇気を持って、次のステップに進んでください。応援しています!

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。