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就労継続支援B型の体験利用に行きたい気持ちはあるけれど怖くて踏み出せない、体験利用に申し込んだけれど当日になると怖くて行けなかった、体験利用への強い恐怖や不安があって一歩が踏み出せないという方は多くいます。この記事では、B型の体験利用が怖いと感じる理由とその怖さを和らげるための方法について解説します。
体験利用が怖いと感じることは自然なこと
知らない場所に初めて行くこと、初めて会う人たちと過ごすこと、自分がうまくやっていけるかどうかわからないことへの不安や恐怖は誰にとっても自然な反応です。
特に精神疾患や発達障害のある方、過去に職場や集団での辛い体験がある方、長期間引きこもりや療養が続いていた方にとって体験利用への恐怖は強くなりやすいものです。
体験利用が怖いと感じることを意志の弱さや甘えとして責めることは回復の妨げになります。怖いという気持ちを正直に認めたうえでその気持ちと向き合うことが一歩を踏み出すための出発点になります。
体験利用が怖いと感じる主な理由
知らない場所への不安
初めて行く場所への不安はほとんどの人が感じるものです。どんな場所なのか、迷わずにたどり着けるか、施設の中はどんな様子なのかというイメージが持てないことへの不安が怖さの原因になることがあります。
初めて会う人たちへの緊張と不安
知らない人たちと過ごすことへの緊張と不安が怖さの原因になることがあります。他の利用者がどんな人たちかわからない、支援員がどんな人かわからない、うまくコミュニケーションがとれるかわからないという不安が怖さとして感じられることがあります。
うまくやっていけるかどうかへの恐怖
自分がB型の体験利用でうまくやっていけるかどうかへの恐怖が強い場合があります。作業ができなかったらどうしよう、他の利用者についていけなかったらどうしよう、変に思われたらどうしようという恐怖が踏み出しを妨げることがあります。
過去の辛い体験からくる恐怖
以前の職場での辛い体験、学校でのいじめや排除の体験、過去の集団への参加での失敗体験といった過去の辛い記憶が新しい環境への恐怖として現れることがあります。
以前と同じような辛い体験が繰り返されるのではないかという恐怖が体験利用への強い抵抗感につながることがあります。
体調悪化への恐怖
体験利用に行くことで体調が悪化するのではないかという恐怖がある場合があります。緊張や疲れで体調を崩したらどうしよう、パニックになったらどうしようという恐怖が行動を妨げることがあります。
失敗することへの恐怖
体験利用でうまくいかなかったり失敗したりすることへの強い恐怖がある場合があります。完璧にやらなければならないという完璧主義的な思考が体験利用へのハードルを高めることがあります。
外出すること自体への恐怖
長期間の引きこもりや療養が続いていた場合外出すること自体への強い恐怖がある場合があります。外に出ることへの恐怖が体験利用への第一歩を踏み出すことを難しくすることがあります。
怖さを和らげるための方法
怖いという気持ちを正直に周囲に伝える
体験利用が怖いという気持ちを相談支援専門員、主治医、家族、支援者に正直に伝えることが最初の重要なステップです。
怖さを一人で抱え込まずに周囲に伝えることで適切なサポートを受けやすくなります。体験利用が怖いという気持ちを伝えることで事業所への同行サポートや心理的な準備のための支援につなげてもらえることがあります。
体験利用前に事業所と事前に連絡を取る
体験利用に行く前に電話やメールで事業所のスタッフと話しておくことが怖さを和らげる助けになります。
事前に声を聞いたり話をしたりすることで当日に全く知らない人たちの中に飛び込むという状況が和らぎます。事前の連絡の中で体験利用への不安や怖さを正直に伝えることで事業所側が配慮した対応を準備してくれることがあります。
体験利用の当日の流れを詳しく確認する
体験利用の当日に何が起きるかを事前に詳しく確認しておくことが怖さを軽減する助けになります。
何時に到着してどこで誰に声をかけるか、どんな順序で案内されるか、何をするか、何時に終わるかという具体的な流れを事前にイメージできることで未知の状況への不安が軽減されます。
わからないことがあれば事前に全て確認しておくことが安心感につながります。
同行者と一緒に行く
体験利用に一人で行くことへの恐怖が強い場合は家族や支援者、相談支援専門員に同行を依頼することが有効です。
同行者がいることで知らない場所への不安が大きく軽減されます。体験利用中に同行者がそばにいてくれることで安心感を持ちながら体験することができます。
B型事業所での体験利用への家族や支援者の同行は一般的に受け入れられており事前に同行者がいる旨を伝えておくことでスムーズな対応が可能になります。
体験利用の時間を短くしてもらう
通常の体験利用の時間が長くて怖いという場合は事業所に体験時間を短くしてもらうことを相談することができます。
最初は一時間だけ、半日だけといった短い時間から体験を始めることで怖さへの段階的な対処が可能になります。
短い時間での体験を繰り返しながら徐々に体験時間を延ばしていくというアプローチが怖さを段階的に克服するうえで有効です。
体験利用の目的を低くハードルを下げる
体験利用においてうまくやらなければならない、作業ができなければならない、他の人とうまく関わらなければならないという期待を手放すことが重要です。
体験利用の目的をただ事業所の雰囲気を感じるだけでいい、行って帰ってくるだけでいい、何もできなくてもいいという低いハードルに設定することで体験利用への心理的なプレッシャーが大きく軽減されます。
事前に当日使うセルフケアの方法を準備する
体験利用中に怖さや不安が高まったときの対処法を事前に準備しておくことが安心感につながります。
深呼吸の方法を練習しておく、緊張したときに気持ちを落ち着かせるためのアイテムを持参する、辛くなったときに支援員に伝えることができる一言を準備しておくといった事前の準備が体験利用中の安心感を高めます。
主治医やカウンセラーに相談する
体験利用への怖さが非常に強い場合は主治医やカウンセラーに相談することが重要です。
体験利用への恐怖が疾患の症状と関係している場合は治療の調整や心理的なサポートを受けながら準備を進めることが安全な体験利用につながります。
認知行動療法的なアプローチで体験利用への恐怖に段階的に向き合う練習をすることが怖さの根本的な軽減につながることがあります。
体験利用当日の心構え
うまくやろうとしない
体験利用当日はうまくやろうとするのではなくただそこに行って過ごすだけでいいという心構えを持つことが重要です。
作業ができなくても、会話がうまくできなくても、緊張して固まってしまっても、それで全く問題ありません。体験利用は評価されたり採点されたりする場ではなく自分が事業所を体験するための機会です。
怖さを感じながら行くことを自分に許す
体験利用当日に怖さが消えていることを期待しないことが重要です。怖さを感じながらでも行くことができればそれで十分であり怖さが完全になくなってから行こうとすることは行動を先送りにし続けることにつながります。
怖さを感じながら行くことはとても勇気のあることであることを自分に言い聞かせることが助けになります。
帰りたくなったら帰っていいと知っておく
体験利用中に辛くなったり怖くなったりした場合は途中で帰ることができるということを事前に確認しておくことが安心感につながります。
途中で帰ることへの許可を自分に事前に与えておくことで体験利用に行くこと自体へのハードルが下がります。終わりまでいなければならないというプレッシャーを手放すことが重要です。
体験利用後に自分を褒める
体験利用を終えた後は結果に関わらず行ったこと自体を自分で十分に評価することが重要です。
うまくできなかった、辛かった、怖かったという結果であっても行くことができたという事実は大きな一歩です。体験利用後に自分を否定せずに行けた自分を認めることが次のステップへの力につながります。
体験利用に行けなかった場合の対処
体験利用の当日になっても怖くて行けなかったという場合でも自分を責めることなく以下の対処を取ることが重要です。
行けなかった理由を整理して相談支援専門員や主治医に伝えることが次のステップへのサポートにつながります。
体験利用への準備をより丁寧に行う、体験時間を短くしてもらう、同行者を準備するといった条件を整えてから改めて挑戦することが有効です。
今はまだ体験利用への準備が整っていない段階であることを認め療養と回復を優先することも大切な選択です。
まとめ
就労継続支援B型の体験利用が怖いと感じる理由は知らない場所への不安、初めての人たちへの緊張、うまくやっていけるかへの恐怖、過去の辛い体験からくる恐怖、体調悪化への恐怖といった様々なものがあります。怖さを周囲に正直に伝える、事前に事業所と連絡を取る、同行者と一緒に行く、体験時間を短くしてもらう、ハードルを低く設定するといった方法を組み合わせることが怖さを和らげるうえで重要です。うまくやろうとせずに怖さを感じながらでも行くことができればそれだけで十分な一歩です。体験利用への怖さを一人で抱え込まずに相談支援専門員や主治医、支援者に正直に伝えながら自分のペースで準備を進めてください。


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