富士御室浅間神社 富士山最古の神社と武田家の崇敬

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富士御室浅間神社(ふじおむろせんげんじんじゃ)は、山梨県富士河口湖町に鎮座する古社で、富士山中に創建された神社としては最も古いとされています。富士山二合目の本宮と、河口湖畔の里宮から成り、両方を合わせて富士御室浅間神社と称します。

その歴史は1300年以上前に遡り、文武天皇の時代に藤原義忠公によって富士山二合目に創建されたと伝えられています。武田信玄をはじめとする武田家の篤い崇敬を受け、武田家の戦勝祈願所としても知られています。また、世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一つとして登録されています。

本記事では、富士御室浅間神社の歴史、御祭神と御神徳、境内の見どころ、武田家との関わり、そして参拝のポイントについて詳しく解説していきます。富士山信仰や武田家の歴史に興味のある方、富士御室浅間神社への参拝を考えている方にとって、有益な情報となれば幸いです。

富士御室浅間神社とは

富士山最古の神社

富士御室浅間神社は、山梨県南都留郡富士河口湖町に鎮座する神社で、富士山中に創建された神社としては最古とされています。

創建は文武天皇3年(699年)と伝えられ、富士山二合目に鎮座する本宮と、河口湖畔の里宮の二社から成ります。古くから富士山信仰の中心の一つとして、多くの参拝者を集めてきました。

世界遺産の構成資産

平成25年(2013年)、「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」が世界文化遺産に登録された際、富士御室浅間神社も構成資産の一つとして登録されました。

富士山信仰の歴史を今に伝える重要な文化財として、国際的にも認められています。

富士御室浅間神社の歴史

創建と古代の信仰

富士御室浅間神社の創建は、文武天皇3年(699年)、藤原義忠公によって富士山二合目に創建されたと伝えられています。これは、富士山中に創建された神社としては最も古いとされています。

「御室」という名称は、富士山の噴火口(御室、火口)を祀ったことに由来するという説があります。古代から、富士山は神聖な山として崇敬され、その噴火は神の怒りとも恐れとも考えられていました。

富士山信仰の発展

平安時代から鎌倉時代にかけて、富士山信仰が広まる中で、富士御室浅間神社も重要な信仰の場となりました。富士山の噴火を鎮めるため、また富士山の神の御加護を願うため、多くの人々が参拝しました。

武田家の崇敬

戦国時代、甲斐の戦国大名・武田氏は、富士御室浅間神社を篤く崇敬しました。特に武田信玄は、富士御室浅間神社を武田家の戦勝祈願所とし、多くの戦いの前に参拝し、戦勝を祈願しました。

永禄4年(1561年)、武田信玄は本殿を造営し、これが現在の里宮本殿として残されています。この本殿は、国の重要文化財に指定されており、室町時代末期から安土桃山時代の神社建築の傑作とされています。

武田家の家紋である「武田菱」が随所に見られ、武田家との深い結びつきを物語っています。

江戸時代

江戸時代には、富士講(富士山への信仰を中心とした民衆宗教運動)の隆盛により、多くの富士登山者が参拝しました。富士山二合目にある本宮は、登山道の途中にあり、登山者の安全祈願の場としても重要でした。

里宮への遷座

冬季の積雪や気候の厳しさから、江戸時代中期に、二合目の本宮の本殿を河口湖畔の里宮の地に移築しました。これにより、年間を通じて参拝が可能となりました。

現在も、富士山二合目には本宮が残されており、夏季には参拝が可能です。

近代以降

明治時代の神仏分離や、戦後の社会変化を経て、現在も富士山信仰の中心の一つとして、多くの参拝者を迎えています。世界遺産登録により、国内外から注目を集めています。

御祭神と御神徳

主祭神

富士御室浅間神社の主祭神は、木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)です。木花開耶姫命は、富士山の神として、また浅間神社の主祭神として広く知られています。

美しさと純潔の象徴とされ、火中出産の伝説から、安産や子育ての神としても崇敬されています。

御神徳

富士御室浅間神社に参拝することで期待される御神徳には、以下のようなものがあります。

安産、子授け、子育て、家内安全、縁結び、開運招福、厄除け、商売繁盛、五穀豊穣、火難除け、富士登山の安全祈願などです。

特に、木花開耶姫命の御神徳により、安産や子育て、女性の幸福に関する御神徳が強いとされています。また、富士山信仰の神社として、富士登山の安全を祈願する人々も多く訪れます。

境内の見どころ

里宮本殿(重要文化財)

里宮の本殿は、永禄4年(1561年)に武田信玄が造営したもので、国の重要文化財に指定されています。元々は富士山二合目にあった本宮の本殿を、江戸時代中期に現在地に移築したものです。

一間社入母屋造、こけら葺きという様式で、桃山時代の華麗な装飾彫刻が施されています。武田菱の家紋が随所に見られ、武田信玄の信仰の篤さを物語っています。

建築的にも優れた価値を持ち、戦国時代の神社建築の傑作とされています。

拝殿

拝殿も歴史を感じさせる建物で、参拝者を迎えます。拝殿からは、天気が良ければ富士山を望むことができます。

境内の雰囲気

河口湖畔という自然豊かな環境に位置し、境内は静寂に包まれています。富士山を仰ぎ見ながら参拝できる、神聖な雰囲気があります。

神楽殿

神楽殿もあり、祭礼の際には神楽が奉納されます。

富士山二合目の本宮

富士山二合目(標高約2070メートル)には、本宮が鎮座しています。夏季(7月から9月頃)には参拝可能で、登山道の途中にあります。

本宮からの眺望は素晴らしく、富士五湖や南アルプスを一望できます。富士登山の際に参拝する登山者も多くいます。

武田信玄と富士御室浅間神社

戦勝祈願所

武田信玄は、富士御室浅間神社を武田家の戦勝祈願所として篤く崇敬しました。重要な戦いの前には必ず参拝し、勝利を祈願したと伝えられています。

川中島の戦いをはじめとする多くの戦いで勝利を収めた信玄は、その勝利を富士山の神の御加護によるものと考え、感謝の意を込めて社殿を造営しました。

本殿の造営

永禄4年(1561年)、武田信玄は富士山二合目の本宮に立派な本殿を造営しました。これが現在、里宮にある重要文化財の本殿です。

武田菱の家紋が刻まれ、豪華な装飾彫刻が施されたこの本殿は、信玄の信仰の深さと武田家の栄華を物語っています。

武田家滅亡後

天正10年(1582年)、武田家は滅亡しましたが、富士御室浅間神社は武田家ゆかりの神社として、その後も崇敬され続けました。

年中行事

例大祭

毎年4月29日に例大祭が執り行われます。神輿渡御や奉納行事が行われ、地域の人々が集まります。

初詣

新年には、富士山信仰の神社として、また安産の神として、多くの初詣客が訪れます。

富士山開山祭

夏の富士登山シーズンの始まりには、富士山の開山を祝う神事が行われます。

その他の行事

節分祭、夏越の大祓、七五三など、年間を通じて様々な行事が執り行われます。

参拝のポイント

参拝の作法

富士御室浅間神社を参拝する際は、基本的な神社参拝の作法に従いましょう。

鳥居をくぐる前に一礼します。参道を進み、手水舎で手と口を清めます。拝殿前で賽銭を入れ、鈴を鳴らします。二拝二拍手一拝の作法で拝礼します。

重要文化財の本殿を拝観し、武田信玄の信仰の深さを感じましょう。

富士山二合目本宮への参拝

体力と時間に余裕があれば、夏季に富士山二合目の本宮にも参拝してみましょう。富士スバルライン五合目から登山道を下る(または登る)ことで到達できます。

本宮からの眺望は素晴らしく、富士山信仰の原点に触れることができます。

御朱印

富士御室浅間神社では御朱印をいただくことができます。世界遺産の構成資産であり、武田信玄ゆかりの神社として、記念になります。

おすすめの参拝時期

富士御室浅間神社は年間を通じて参拝できますが、例大祭が行われる4月や、富士山がよく見える冬季もおすすめです。

河口湖周辺は四季折々の美しさがあり、春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色など、いつ訪れても楽しめます。

アクセス情報

公共交通機関

富士急行線河口湖駅から河口湖周遊バス(レッドライン)で約27分、「富士御室浅間神社前」バス停下車すぐ。または、河口湖駅からタクシーで約15分。

自動車

中央自動車道河口湖ICから約10分。駐車場あり(無料)。

周辺の見どころ

河口湖

富士五湖の一つ。湖畔からの富士山の眺めは絶景です。遊覧船やカヌー体験も楽しめます。

河口湖美術館

河口湖畔にある美術館。富士山を題材とした美術作品を多数展示しています。

富士山パノラマロープウェイ

河口湖畔から天上山の山頂へ。富士山と河口湖の絶景を楽しめます。

西湖・精進湖・本栖湖

富士五湖の他の湖も近く、それぞれに美しい景観があります。

富士急ハイランド

人気の遊園地。絶叫マシンで有名です。

まとめ

富士御室浅間神社は、富士山中に創建された最古の神社として、1300年以上の歴史を持つ古社です。富士山二合目の本宮と河口湖畔の里宮から成り、富士山信仰の中心の一つとして崇敬されてきました。

武田信玄が造営した本殿は国の重要文化財であり、武田家の信仰の深さと戦国時代の文化を今に伝えています。世界遺産「富士山」の構成資産としても、国際的に認められています。

富士山の麓、河口湖畔という美しい環境の中で、歴史と信仰に触れることができる貴重な神社です。富士五湖を訪れる機会があれば、ぜひ富士御室浅間神社に参拝してみてください。

あなたが富士御室浅間神社を訪れ、その歴史と神聖な雰囲気の中で心穏やかな時間を過ごし、富士山の御神徳を感じられることを心から願っています。

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