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大甕神社(おおみかじんじゃ)は、茨城県日立市大みか町に鎮座する神社で、常陸国風土記にも記される茨城県最古級の神社の一つです。標高約193メートルの宿魂石(しゅくこんせき)と呼ばれる巨岩の上に鎮座し、古代からの磐座信仰を今に伝える聖地です。
この神社の最大の特徴は、日本神話において「まつろわぬ神」とされた甕星香香背男命(みかぼしかがせおのみこと)を祀っていることです。天津甕星(あまつみかぼし)とも呼ばれるこの神は、星の神であり、国譲りの際に最後まで抵抗した神として知られています。
本記事では、大甕神社の歴史、御祭神と甕星香香背男伝説、境内の見どころ、宿魂石の神秘、そして参拝のポイントについて詳しく解説していきます。茨城の歴史や古代信仰、星神信仰に興味のある方、大甕神社への参拝を考えている方にとって、有益な情報となれば幸いです。
大甕神社とは
常陸国最古級の霊場
大甕神社は、茨城県日立市大みか町に鎮座する神社で、常陸国風土記(713年編纂)にも記される、茨城県最古級の神社の一つです。
標高約193メートルの宿魂石という巨大な岩山の上に鎮座し、古代からの磐座信仰の聖地として崇敬されてきました。
まつろわぬ神を祀る珍しい神社
大甕神社の最大の特徴は、甕星香香背男命という、天津神に最後まで抵抗した「まつろわぬ神」を祀っていることです。
日本神話では、国譲りの際に多くの国津神が天津神に服従しましたが、甕星香香背男命だけは最後まで抵抗し、建葉槌命(たけはづちのみこと)によって討たれたとされています。
通常、日本の神社では、勝利した側の神や朝廷に服従した神を祀ることが多いのですが、大甕神社は敗れた側の神を祀る珍しい神社です。
星の神
甕星香香背男命は、星の神、特に金星(明けの明星)を神格化したものとされています。古代の星信仰を伝える貴重な神社です。
大甕神社の歴史
常陸国風土記の記述
常陸国風土記(713年編纂)には、大甕神社に関する記述があります。「大櫛の岡」という場所に、「天の逆手(あまのさかて)」という悪神がいて、人々を苦しめていたと記されています。
この悪神を討伐するために、倭武天皇(やまとたけるのすめらみこと、日本武尊)の時代に建借間命(たけかしまのみこと)が派遣されましたが、討つことができませんでした。その後、建葉槌命が遣わされ、ようやくこの神を討ち、甕(かめ)の中に封じ込めたとされています。
この「天の逆手」が甕星香香背男命であり、封じ込められた場所が現在の宿魂石とされています。
古代の磐座信仰
大甕神社の起源は、宿魂石という巨大な岩を御神体とする磐座信仰にあります。古代の人々は、巨岩や奇岩に神が宿ると信じ、これを崇拝しました。
宿魂石は、その名の通り「魂が宿る石」として、古代から神聖視されてきました。
中世から近世
中世から江戸時代にかけて、大甕神社は地域の信仰を集めました。水戸藩主徳川光圀(水戸黄門)も、大甕神社を訪れ、社殿の整備に尽力したと伝えられています。
近代以降
明治時代には、郷社に列せられました。現在も、日立市の重要な神社として、地域の人々の信仰を集めています。
御祭神と甕星香香背男伝説
主祭神
大甕神社の主祭神は、以下の二柱です。
**甕星香香背男命(みかぼしかがせおのみこと)**は、天津甕星(あまつみかぼし)とも呼ばれ、星の神、特に金星を神格化した神です。国譲りの際に最後まで抵抗した「まつろわぬ神」として知られています。
**建葉槌命(たけはづちのみこと)**は、甕星香香背男命を討ち、封じ込めた神です。
敗れた側の神と勝利した側の神を、両方祀るという珍しい形態です。
甕星香香背男の伝説
日本書紀によれば、天照大御神の命により、葦原中国(地上の日本)の平定が行われました。多くの国津神は天津神に服従しましたが、甕星香香背男命だけは最後まで抵抗しました。
そこで、建葉槌命が派遣され、甕星香香背男命を討ち、甕の中に封じ込めました。その封じ込められた場所が、大甕神社の宿魂石とされています。
星神信仰
甕星香香背男命は、星の神、特に金星(明けの明星)を神格化したものとされています。古代において、星は不吉なものとも考えられ、特に異常な動きをする星(彗星や流星など)は災いの前兆とされました。
甕星香香背男命は、こうした畏怖すべき星の力を象徴する神として、封じ込められたと考えられています。
御神徳
大甕神社に参拝することで期待される御神徳には、以下のようなものがあります。
厄除け、災難除け、星除け(悪い星回りの除去)、開運招福、勝負運、武運長久、家内安全などです。
特に、「まつろわぬ神」としての強力な力を持つことから、困難に立ち向かう力、逆境を乗り越える力を授けてくださるとされています。
境内の見どころ
宿魂石(しゅくこんせき)
大甕神社の最大の見どころは、宿魂石です。標高約193メートルの巨大な岩山で、この岩の上に社殿が建っています。
宿魂石は、甕星香香背男命が封じ込められた場所とされ、古代からの磐座信仰の対象です。岩の表面には、無数の穴や割れ目があり、神秘的な雰囲気を醸し出しています。
社殿の裏側には、岩の露出した部分があり、直接岩に触れることができます。多くの参拝者が、この岩に触れてパワーをいただこうとします。
本殿・拝殿
宿魂石の上に建つ本殿と拝殿は、岩と一体化したような独特の構造です。社殿から眺める景色も素晴らしく、日立市街や太平洋を一望できます。
石段
宿魂石の上にある社殿に至るまでには、急な石段を登る必要があります。約200段の石段は、参拝者にとって試練でもあり、登りきったときの達成感があります。
展望
社殿からの眺望は素晴らしく、晴れた日には太平洋や日立市街を一望できます。特に、日の出や夕暮れ時の景色は美しいとされています。
甕(かめ)
境内には、甕星香香背男命を封じ込めたとされる甕を模したものが置かれています。
星神信仰と大甕神社
古代の星信仰
古代において、星は神秘的で畏怖すべき存在でした。特に、金星(明けの明星・宵の明星)は、その明るさと規則的な動きから、特別視されました。
また、彗星や流星、超新星などの異常な天体現象は、災いの前兆と考えられました。
甕星香香背男と金星
甕星香香背男命は、金星を神格化した神とされています。金星の強烈な輝きと、その動きの不規則さ(内惑星であるため、太陽から離れて見える範囲が限られる)が、「まつろわぬ神」としての性格と結びつけられたと考えられています。
星除け信仰
大甕神社では、星除け(悪い星回りの除去)の祈願も行われます。星の悪影響から身を守るため、また星の力を味方につけるために、参拝する人々がいます。
年中行事
例大祭
毎年春に例大祭が執り行われます。神輿渡御や奉納行事が行われます。
初詣
新年には、地域の氏神として多くの初詣客が訪れます。宿魂石の上から初日の出を拝む人々もいます。
その他の行事
節分祭、七五三など、年間を通じて様々な行事が執り行われます。
参拝のポイント
参拝の作法
大甕神社を参拝する際は、基本的な神社参拝の作法に従いましょう。
鳥居をくぐる前に一礼します。石段を登ります(約200段、急な箇所もあるため注意)。手水舎で手と口を清めます。拝殿前で賽銭を入れ、二拝二拍手一拝の作法で拝礼します。
社殿の裏側の宿魂石に触れて、パワーをいただきましょう。
歩きやすい服装と靴
石段が急で段数も多いため、歩きやすい靴と服装で参拝することをお勧めします。
展望を楽しむ
社殿からの眺望は素晴らしいので、ぜひ景色を楽しんでください。晴れた日には、太平洋や日立市街を一望できます。
御朱印
大甕神社では御朱印をいただくことができます。常陸国最古級の神社の御朱印は、記念になります。
おすすめの参拝時期
大甕神社は年間を通じて参拝できますが、初日の出を拝みたい方は元旦の早朝、景色を楽しみたい方は天気の良い日がおすすめです。
アクセス情報
公共交通機関
JR常磐線大甕駅から徒歩約25分、またはタクシーで約5分。
自動車
常磐自動車道日立南太田ICから約10分。駐車場あり(無料)。
周辺の見どころ
日立市かみね公園
動物園、遊園地、レジャーランドがある総合公園。
日立シビックセンター
科学館や天球劇場(プラネタリウム)があります。星神を祀る大甕神社を訪れた後に、星について学ぶのも良いでしょう。
御岩神社
日立市にある古社。188柱もの神々を祀り、パワースポットとして知られています。
太平洋
日立市は太平洋に面しており、海岸線の景色が美しいです。
まとめ
大甕神社は、常陸国風土記にも記される茨城県最古級の神社で、宿魂石という巨大な岩山の上に鎮座する磐座信仰の聖地です。
日本神話において「まつろわぬ神」とされた甕星香香背男命を祀る珍しい神社であり、星神信仰を今に伝える貴重な存在です。敗れた側の神を祀ることで、その強力な力を鎮め、同時にその力を借りるという、古代の人々の信仰のあり方を知ることができます。
茨城県を訪れる機会があれば、ぜひ大甕神社に参拝してみてください。宿魂石の神秘的な雰囲気と、太平洋を望む絶景の中で、古代からの信仰に触れる時間は、かけがえのない体験となるでしょう。
あなたが大甕神社を訪れ、その神聖な岩山の上で心穏やかな時間を過ごし、困難を乗り越える力を得られることを心から願っています。

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