お子さんの将来を考え、B型施設を探している保護者の方へ
障害のあるお子さんに合った選択をするために、まず知っておきたい基本ガイド
初めての方は、基礎知識と不安解消をセットで押さえると安心です。
まず読むべき基礎知識5記事
施設選びでつまずきやすいポイント5記事
「大学を中退した」
「職歴が一度もない」
「年齢を重ねるごとに、就職が難しくなる気がする」
「障害者枠でも、自分のような状況で採用されるのか」
と不安を抱える方は少なくありません。
大学中退、職歴なしという経歴は、一般雇用では確かにハードルが高いものですが、障害者雇用枠では、計画的な準備で十分に勝てる戦略があります。
法定雇用率2.7パーセントへの引き上げで、企業は未経験者の採用にも積極的になっています。
本記事では、現状の整理、勝ちパターン、具体的な戦略について整理します。
自分を責めない姿勢
最初にお伝えしたいことがあります。
大学を中退したこと、職歴がないことは、決してあなたの価値を下げるものではありません。
中退の背景には、必ず理由があります。
精神疾患の発症、家族の事情、経済的な問題、学業との相性、社会への不安など、さまざまな理由が考えられます。
職歴がないのも、同様に理由があるはずです。
その状況にも、必ず意味があります。
自分の特性を理解する時間、回復の時間、自分を整える時間として、必要だったのです。
そして今、就職活動に向き合おうとしているあなたは、すでに大きな一歩を踏み出しています。
「これから働ける」「自分の道を切り開ける」という選択肢があります。
ゆっくり、自分のペースで進めば、必ず道は開けます。
大学中退の現実と転換
大学中退の現実を、冷静に整理します。
日本社会では、大卒の方が、就職活動で有利とされる現実があります。
大手企業の総合職、専門職などは、大卒以上が応募条件のことが多いものです。
ただし、障害者雇用枠では、学歴の重みが軽くなる傾向があります。
法定雇用率2.7パーセントへの引き上げで、企業は学歴より特性、適性、長期就労の可能性を重視するようになっています。
特例子会社、ITサポート、データ入力、軽作業、清掃、内部監査サポートなどの業務は、学歴を問わないことが多いものです。
大学中退の事実を、嘘で隠すことは避けます。
履歴書には、最終学歴として、大学中退の事実を記載します。
ただし、中退の理由について、詳細を伝える必要はありません。
「健康上の理由による中退」「家族の事情による中退」「自己研鑽のための中退」など、シンプルな表現で十分です。
「学歴は中退だけれど、こんなスキルがある」「学歴を補う、こんな強みがある」と、ポジティブな転換が可能です。
職歴なしの現実と勝ちパターン
職歴なしの現実を、冷静に整理します。
職歴がないことは、確かに転職市場で不利な要素です。
ただし、障害者雇用枠では、職歴より、長期就労の可能性、合理的配慮への自己理解、業務への貢献意欲などが重視されることがあります。
職歴なしを補う方法として、いくつかのパターンがあります。
就労移行支援事業所での訓練、職場実習、ハロートレーニング、就労継続支援A型B型での経験、ボランティア活動、自己学習、資格取得、副業経験、クラウドソーシングでの実績などです。
これらは、職歴ではないものの、業務経験、または業務に近い経験として、評価される可能性があります。
「職歴がない」のではなく、「準備期間として、こんなことをしてきました」と、伝え方を工夫します。
勝ちパターンの基本戦略
大学中退、職歴なしから障害者枠で勝つ基本戦略を整理します。
戦略1、障害者手帳を活用する。
精神障害者保健福祉手帳、療育手帳、身体障害者手帳など、自分が対象となる手帳を取得します。
手帳の取得により、障害者雇用枠での応募が可能となります。
戦略2、就労移行支援事業所で訓練を受ける。
最長2年間の総合的な就労支援を活用することで、ビジネスマナー、パソコンスキル、職場体験、就職活動のサポートなどを受けられます。
「2年間の訓練を受けてから就職」という形は、職歴なしを補う有力な戦略です。
戦略3、専門スキルを身につける。
簿記、ITパスポート、TOEIC、MOS、ITスキル、Webマーケティング、デザイン、プログラミングなど、専門スキルを身につけます。
スキル、資格は、職歴を補う客観的な証明となります。
戦略4、職場実習を経験する。
就労移行支援事業所、または地域障害者職業センターの紹介で、企業での職場実習に参加します。
実際の業務経験は、職歴に近い価値を持ちます。
戦略5、トライアル雇用を活用する。
3か月間の試行雇用で、企業と本人の両者が合意すれば、本採用となります。
これは、職歴なしから本採用への有力なルートです。
戦略6、特例子会社、就労継続支援A型から始める。
長期就労を前提とし、合理的配慮の体制が整った職場で、最初のキャリアを築きます。
戦略7、長期的な視点で、ステップアップを目指す。
最初の3年から5年で経験を積み、その後、別の特例子会社、または一般企業へ転職する道もあります。
就労移行支援事業所の活用
就労移行支援事業所の活用方法を整理します。
就労移行支援事業所は、最長2年間の総合的な就労支援を提供する公的なサービスです。
主な支援内容として、ビジネスマナー、パソコンスキル、コミュニケーション、職場体験、企業実習、就職活動のサポート、定着支援などがあります。
利用料は、原則として収入に応じて発生しますが、非課税世帯、生活保護世帯は無料です。
利用条件として、就労を希望する18歳から65歳未満の障害者、就労が見込まれる方、障害者手帳を持つ方、または医師の意見書がある方などです。
LITALICOワークス、Manaby、ATARAXIA、ニューロワークス、ウェルビーなど、全国展開する事業所が多数あります。
地域に密着した独自の事業所もあります。
事業所を選ぶ際は、過去の就職実績、支援内容、企業との繋がり、サポート体制、合理的配慮への理解などを確認します。
複数の事業所を見学して、自分に合う事業所を選びます。
就労移行支援事業所での訓練期間中に、自己理解、専門スキル、職場体験、応募活動を進めます。
訓練を経た就職は、職歴なしの状況を補う、強力な戦略となります。
特例子会社、就労継続支援A型の活用
特例子会社、就労継続支援A型の活用を整理します。
特例子会社は、長期就労を前提とした採用が特徴です。
合理的配慮の体制、業務マニュアル、ジョブコーチの配置などが整っています。
業務内容は、清掃、軽作業、データ入力、印刷、書類整理、ITサポートなどの基礎業務が中心ですが、近年は専門的な業務も広がっています。
未経験者、職歴なしの方の受け入れにも、慣れている企業が多いものです。
就労継続支援A型事業所は、雇用契約を結びながら、配慮の手厚い環境で働く制度です。
最低賃金が保障されながら、自分のペースで働けます。
訓練と本格的な就労の中間的な位置づけで、職歴なしからのスタートに適しています。
特例子会社、就労継続支援A型から始めて、経験を積みながら、別の企業、職種へとステップアップする道もあります。
入社後の長期就労、業務での貢献、スキルアップ、資格取得などで、徐々にキャリアを築いていきます。
自分の特性を活かす職種選び
自分の特性を活かす職種選びを整理します。
自閉スペクトラム症の方。
ルーチンワーク、決められた手順での作業、集中できる業務が向いています。
データ入力、書類整理、IT系のテスター業務、軽作業、特例子会社の事務、図書館事務などが、選択肢です。
ADHDの方。
新しいアイデア、変化のある業務、短期集中の業務が向いています。
Webマーケティング、企画業務、コンサルティング補助、IT業界のスタートアップ、クリエイティブ業務などが、選択肢です。
精神疾患のある方、特に体調の波がある方。
無理のない業務量、フレックスタイム制、リモートワーク可能な業務が向いています。
IT業界の事務、大手企業の事務職、特例子会社、公的機関の事務などが、選択肢です。
知的障害、療育手帳のある方。
ルーチンワーク、業務マニュアルが整った職場、明確な業務範囲が向いています。
特例子会社、就労継続支援A型、軽作業、データ入力、清掃などが、選択肢です。
身体障害のある方。
バリアフリー対応の整った企業、リモートワーク可能な業務が向いています。
IT業界、大手金融機関、公的機関、特例子会社などが、選択肢です。
聴覚障害、視覚障害のある方。
文字でのコミュニケーションが中心の業務、IT業界、Web制作、データ処理などが、選択肢です。
慢性疾患、内部障害のある方。
通院との両立がしやすい、フレックスタイム制、リモートワーク可能な業務が向いています。
IT業界、大手企業の事務、公的機関、医療業界の事務などが、選択肢です。
自分の特性、興味、能力を考えて、業界と職種を選びます。
履歴書、職務経歴書の戦略
大学中退、職歴なしの方の履歴書、職務経歴書の戦略を整理します。
学歴欄では、大学中退の事実を、簡潔に記載します。
「○○大学○○学部、○年○月入学、○年○月中退」と、客観的な事実を書きます。
中退の理由を、簡潔に補足することもできます。
「健康上の理由による中退」「家族の事情による中退」「自己研鑽のための中退」など、シンプルな表現で十分です。
職歴欄が、ほぼ空白となる場合の工夫を考えます。
就労移行支援事業所での訓練を、職歴の代わりとして記載することもあります。
「○○年○月から○○年○月、就労移行支援事業所LITALICOワークスで訓練」と、訓練の事実と、得たスキルを記載します。
職場実習の経験を、記載します。
「○○年○月、株式会社○○で職場実習、データ入力業務、書類整理業務などを経験」と、具体的な業務内容を記載します。
ボランティア活動、地域の活動、就労継続支援B型での作業経験なども、職歴に近い経験として記載することがあります。
資格、スキル欄を充実させます。
簿記、ITパスポート、TOEIC、MOS、その他の資格は、客観的な能力の証明となります。
学歴の弱さを、スキル、資格でカバーします。
自己PR欄で、強みを伝えます。
「集中力」「ルーチンワークへの適性」「責任感」「学習意欲」「合理的配慮への自己理解」「長期就労への意欲」など、自分の強みを具体的なエピソードと共に語ります。
長期就労への意欲を、明確に伝えます。
「腰を据えて長期的に貢献したい」「合理的配慮を受けながら、能力を発揮していきたい」と、伝えます。
履歴書、職務経歴書の添削は、エージェント、就労移行支援事業所、ハローワークなどで、専門家のサポートを受けられます。
面接でのアピールポイント
大学中退、職歴なしの方の、面接でのアピールポイントを整理します。
大学中退、職歴なしの状況を、誠実に説明します。
「大学を中退し、職歴はありませんが、その期間に自分の特性を理解し、就労に向けた準備を進めてきました」と、現在につながる経験として語ります。
ブランク期間中の活動を、具体的に伝えます。
「主治医のもとで治療を受けていました」「就労移行支援事業所で訓練を受けてきました」「資格取得の学習をしてきました」「自分のブログ、SNSでスキルを磨いてきました」など、具体的に伝えます。
自己理解の深化を、強調します。
「療養期間、訓練期間で、自分の特性を深く理解できました」「自分に必要な配慮、自分の強みが、明確になりました」と、伝えます。
長期就労への強い意欲を、明確に伝えます。
「腰を据えて長期的に貢献したい」「合理的配慮をいただきながら、業務に専念したい」と、伝えます。
学習意欲、自己研鑽の姿勢を、伝えます。
「業務に必要なスキルを継続的に学び続けます」「資格取得、研修受講で、自分を高めていきます」と、伝えます。
ジョブコーチ、就労移行支援事業所のサポートを、活用していることを伝えます。
「ジョブコーチの支援を受けながら、長期就労を実現していきたい」「就労移行支援事業所と連携して、職場での課題に対応していきたい」と、専門家との連携を強調します。
業務での貢献意欲を、具体的に伝えます。
「貴社の○○業務で、こんな貢献ができます」と、応募先企業との関連を示します。
過度に謝罪しないようにします。
「経歴が弱くて申し訳ありません」など、過剰な謝罪は逆効果です。
事実を、誠実に、前向きに伝えます。
エージェント、支援機関の活用
エージェント、支援機関の活用を整理します。
dodaチャレンジ、アットジーピー、サーナ、ランスタッドチャレンジド、LITALICOワークス、Manaby Worksなどの障害者専門エージェントに登録します。
「大学中退、職歴なしですが、就労移行支援事業所での訓練を受けて、就職を目指している」と、状況を率直に伝えます。
エージェントの担当者によって、対応の質が異なります。
複数のエージェントを併用し、自分に合う担当者を見つけます。
ハローワークの障害者専門窓口、地域障害者職業センター、就労移行支援事業所、障害者就業生活支援センターなどの公的支援機関も、活用します。
合同企業説明会、転職フェア、就職フェアにも、参加します。
特例子会社、就労継続支援A型事業所のホームページから、直接応募する道もあります。
家族、信頼できる人のサポートも、大切な力となります。
入社後の長期就労
入社後の長期就労を実現するためのコツを整理します。
最初は無理をしないことが、最も大切です。
職歴なしからの就労は、心身に大きな負担となります。
無理をして倒れることなく、自分のペースで業務に慣れていきます。
合理的配慮を、適切に求めながら、業務に集中します。
業務量の調整、勤務時間の柔軟性、通院のための休暇、業務指示の文書化、休憩時間の確保など、必要な配慮を率直に伝えます。
ジョブコーチ、就労移行支援事業所の定着支援を、活用します。
入社後6か月以上にわたって、専門家のサポートを受けられます。
定期的な面談で、職場での悩み、合理的配慮の見直しなどを相談します。
業務での確実な貢献を、徐々に積み重ねます。
最初は簡単な業務から始め、徐々に責任のある業務にステップアップします。
スキルアップ、資格取得を継続します。
業務に関連する資格、新しいスキルなどを継続的に学びます。
職場の人間関係を、丁寧に育てます。
挨拶、感謝の表明、報連相など、基本的なコミュニケーションを大切にします。
体調管理を、最優先にします。
主治医との通院、薬の服用、生活リズムの維持など、健康習慣を続けます。
長期的なキャリアプランを、徐々に持ちます。
入社1年目、3年目、5年目、10年目で、どんな自分になっていたいかを考えながら、日々の業務に取り組みます。
3年から5年の経験を積んで、別の特例子会社、または一般企業への転職を目指す道もあります。
心のケアも大切に
大学中退、職歴なしからの就職活動は、心に大きな負担となります。
主治医、カウンセラーへの相談を続けます。
不安、緊張、自信の喪失など、心の動きを、専門家と整理します。
家族、信頼できる人との対話も、心の支えとなります。
当事者会、ピアサポートグループへの参加も、有効です。
同じような経験を持つ仲間との交流が、孤立感を和らげます。
自分を責めないことが、最も大切です。
大学中退、職歴なしは、自分が悪かったのではありません。
その時に、その経験が必要だったのです。
完璧主義から、距離を取ります。
「すべてを完璧にしなければ」「すぐに成果を出さなければ」と思わず、自分のペースで進みます。
長期的な視点で、自分の人生を考えていきます。
短期間で焦るより、3年、5年、10年というスパンで、徐々に進めていく姿勢が、結果的に幸せにつながります。
注意点
大学中退、職歴なしからの就職活動の注意点を整理します。
最初の就職を、慎重に選びます。
「とにかく就職したい」と焦って、合わない職場を選ぶと、すぐに辞めることになり、再び長いブランクが続く可能性があります。
合理的配慮の体制、長期就労の可能性、業務量、職場の雰囲気などを、丁寧に確認します。
最初は特例子会社、就労継続支援A型、トライアル雇用、短時間勤務など、配慮の手厚い職場から始めるのが、現実的です。
体調の変化に注意します。
就労を始めて、症状が悪化することもあります。
無理を重ねず、主治医、ジョブコーチ、家族に率直に相談します。
書面での合意を、必ず求めます。
雇用条件通知書、合理的配慮の合意書などで、業務内容、勤務時間、給与、合理的配慮を明確にしておきます。
家族のサポートが、長期的に必要なことを、家族と共有します。
経済的なサポート、心理的なサポート、生活面でのサポートなど、家族の理解と協力が、就労継続を支えます。
まとめ
大学中退、職歴なしから障害者枠で勝つパターンは、適切な準備と支援で、十分に可能です。
自分を責めず、過去の経験を、自己理解の深化として捉え直します。
法定雇用率2.7パーセントへの引き上げで、企業は未経験者の採用にも積極的になっています。
障害者手帳の活用、就労移行支援事業所での訓練、専門スキルの習得、職場実習、トライアル雇用、特例子会社、就労継続支援A型、長期的なステップアップという、勝ちパターンの基本戦略があります。
自分の障害特性に応じた職種選びとして、自閉スペクトラム症、ADHD、精神疾患、知的障害、身体障害、聴覚視覚障害、慢性疾患など、それぞれに合う業界、職種があります。
履歴書、職務経歴書では、大学中退を簡潔に記載し、就労移行支援事業所での訓練、職場実習、ボランティア、スキル、資格などを充実させ、自己PRで強みを伝えます。
面接では、自己理解の深化、訓練期間中の活動、長期就労への意欲、学習意欲、ジョブコーチ家族の支援、業務での貢献意欲を、誠実かつ前向きにアピールします。
dodaチャレンジ、アットジーピー、サーナ、ランスタッドチャレンジド、LITALICOワークス、Manaby Worksなどの障害者専門エージェント、ハローワーク、地域障害者職業センター、就労移行支援事業所、障害者就業生活支援センターなどの支援機関を、組み合わせて活用します。
入社後は、無理をしない、合理的配慮、ジョブコーチの活用、業務での確実な貢献、スキルアップ、職場の人間関係、体調管理、長期的なキャリアプランを意識します。
主治医、カウンセラー、家族、当事者会、ピアサポートグループなどのサポートで、心のケアも続けます。
最初の就職を慎重に選び、配慮の手厚い職場から始め、体調の変化に注意し、書面での合意を求め、家族のサポートを大切にすることが、長期就労の鍵です。
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大学中退、職歴なしの経歴は、決してあなたの価値を下げるものではありません。
これからの選択、努力、成長で、自分の人生を切り開いていけます。
明るい未来は、必ずあなたの前に開かれています。
