内部障害のある方が転職で伝えるべき配慮事項と伝え方のコツ

お子さんの将来を考え、B型施設を探している保護者の方へ
障害のあるお子さんに合った選択をするために、まず知っておきたい基本ガイド

初めての方は、基礎知識と不安解消をセットで押さえると安心です。

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心臓、腎臓、呼吸器などに内部障害がある方の中には、見た目では分からない障害をどう伝えればいいか、配慮の依頼が過大にならないか、職場に理解してもらえるか、こうした悩みを抱えている方は少なくありません。 内部障害は外見から見えにくいぶん、配慮の伝え方に工夫が必要で、適切に伝えることで長く働ける環境を作れます。 ここでは、内部障害の基本、配慮事項の整理、伝え方のコツ、応募時の対応、入社後の工夫、利用できる支援について解説していきます。

内部障害の基本

内部障害は、身体の内部の機能に障害がある状態の総称です。

身体障害者福祉法では、心臓機能、腎臓機能、呼吸器機能、ぼうこう・直腸機能、小腸機能、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能、肝臓機能の7種類が、内部障害として規定されています。

身体障害者手帳の対象となり、等級も定められています。

内部障害は、外見から障害があると気づかれにくい特徴があります。 見えない障害とも呼ばれ、周囲からの理解が得られにくいことがあります。

定期的な通院、服薬、人工透析、人工肛門の管理などが、生活の一部となっている方が多くいます。

業務への影響は、障害の種類と程度によって大きく異なります。

配慮事項の整理1 通院と服薬

配慮事項を、整理していきましょう。

通院と服薬の配慮は、最も基本的です。

定期通院の頻度を、明確にします。 週1回、月1回、3ヶ月に1回など、自分の通院サイクルを把握します。

通院に必要な時間を、計算します。 半日休、終日休が必要かを判断します。

人工透析を受けている方は、週3回、1回4時間程度の透析が必要です。 透析日の業務調整が、必須となります。

服薬の時間、頻度も、業務に影響することがあります。

これらを、具体的な数字で伝えられるよう整理しておきます。

配慮事項の整理2 体力と業務量

体力と業務量の配慮も、整理します。

長時間の立ち仕事、重い物の運搬、激しい運動などが難しい場合があります。

連続した長時間労働が、難しいこともあります。

休憩のタイミング、頻度の調整が、必要な方もいます。

業務量の調整、優先順位の柔軟性も、重要です。

体調の波がある方は、業務量を調整できる環境が望ましいものです。

配慮事項の整理3 食事と水分

食事と水分の配慮も、必要です。

腎臓機能障害、糖尿病性腎症の方は、食事制限があります。 塩分制限、たんぱく質制限、水分制限などです。

人工肛門の方は、食事のタイミング、内容に注意が必要です。

服薬のタイミングが、食事と関連する方も多いものです。

職場のランチ、会食、飲み会への対応も、考えておきます。

配慮事項の整理4 環境への配慮

環境への配慮も、必要な場合があります。

呼吸器機能障害の方は、空気の質に配慮が必要です。 タバコの煙、強い香水、化学物質などへの対応です。

感染症予防が、特に重要な方もいます。 免疫機能障害、移植後の方などです。

トイレへのアクセスが、業務上の重要事項となる方もいます。 ぼうこう・直腸機能障害、人工肛門の方などです。

これらの環境配慮を、具体的に整理します。

伝え方のコツ1 具体性と簡潔さ

伝え方のコツを、見ていきましょう。

具体性と簡潔さの両立が、最も重要です。

医学的に正確な情報を、簡潔に伝えます。 専門用語ばかりだと相手に伝わらず、曖昧すぎると配慮の必要性が理解されません。

例として、月1回の通院で半日休が必要、週3回の透析日は早退が必要、塩分制限のため社食の利用が難しいなどです。

数字や頻度を、具体的に示します。

医学的な背景は、必要最小限に説明します。 詳細な医学情報を求められる場面では、主治医の意見書を活用します。

伝え方のコツ2 影響と対策のセット

影響と対策をセットで伝えることも、コツです。

配慮が必要な内容と、それによる業務への影響、自分でできる対策をセットで示します。

例として、月1回の通院で半日休が必要ですが、業務の引き継ぎは事前に行います、透析日は早退になりますが、業務効率を高めて業務量に影響が出ないよう工夫しますなどです。

自分の努力と、企業の配慮の両方が必要であることを、伝えます。

過度に配慮を求めるのではなく、協力的な姿勢を示します。

伝え方のコツ3 主治医の意見書

主治医の意見書を、積極的に活用します。

医学的な根拠を、第三者の視点で示せます。

意見書には、就労可能な業務、必要な配慮、避けるべき業務、通院頻度などを記載してもらいます。

意見書があることで、配慮の正当性が伝わりやすくなります。

定期的に意見書を更新することも、検討します。 症状の変化に応じて、必要な配慮も変わります。

応募時の対応1 履歴書と職務経歴書

応募時の対応を、見ていきましょう。

履歴書と職務経歴書では、配慮事項を簡潔に書きます。

詳しい医学情報より、業務上の影響と必要な配慮を中心に記載します。

別紙で配慮事項書を作成し、添付する方法も有効です。

配慮事項書には、必要な配慮を箇条書きで整理します。

主治医の意見書も、必要に応じて添付します。

応募時の対応2 面接

面接での対応も、考えていきましょう。

聞かれた配慮事項に、率直に答えます。

医学的な詳細より、業務への影響を中心に説明します。

過度にネガティブにならず、症状が安定していること、対処法を持っていることを伝えます。

質問する側にも、配慮します。 内部障害について詳しくない採用担当者にも、分かりやすく説明します。

自分の働ける範囲、貢献できる内容を、明確に示します。

応募時の対応3 オープン就労の選択

オープン就労の選択も、検討します。

障害者枠では、原則としてオープン就労となります。 障害について、企業に伝えた上で就労します。

一般枠でも、内部障害をオープンにする選択があります。 合理的配慮が必要な場合、オープンにする方が長期勤続につながります。

クローズ就労(障害を伝えない)の場合、配慮が受けられないリスクがあります。 症状の急変、定期通院などへの対応が難しくなります。

入社後の工夫1 関係者との連携

入社後の工夫も、見ていきましょう。

関係者との連携を、強化します。

上司、人事担当者、産業医、産業カウンセラーなどと、定期的にコミュニケーションを取ります。

体調の変化、必要な配慮の見直しを、率直に伝えます。

主治医との連携も、継続します。 業務での体調変化を、診察時に共有します。

家族、友人にも、職場での状況を共有します。

入社後の工夫2 緊急時の備え

緊急時の備えも、重要です。

体調急変時の連絡先、対応方法を、職場と共有します。

緊急連絡先(家族、主治医)を、人事に伝えておきます。

服薬の予備、必要な物品を、職場のデスクや個人ロッカーに常備します。

近くの医療機関、薬局を把握しておきます。

入社後の工夫3 同僚との関係

同僚との関係も、考えます。

すべての同僚に詳しい説明をする必要はありません。

直属の上司、同じチームのメンバーには、必要な範囲で説明します。

通院による不在、休憩の頻度などについて、簡単に説明することで、誤解を防げます。

過度にプライバシーを開示することは、避けます。

利用できる支援機関

内部障害のある方の転職で利用できる支援機関を、整理しておきましょう。

障害者専門の転職エージェントは、内部障害の方の支援実績も豊富です。 DODAチャレンジ、アットジーピー、エージェントサーナ、ランスタッドチャレンジド、LITALICOキャリアなどに登録できます。

ハローワークの専門援助部門は、無料の就労相談窓口です。

地域障害者職業センターでは、職業評価や職業準備支援を受けられます。

就労移行支援事業所では、就労に向けたスキル習得と就職活動のサポートが受けられます。

障害者就業生活支援センターは、就労と生活の両面で長期的な支援を提供します。

主治医、専門医には、就労可能な範囲と配慮事項について相談できます。

産業医、産業カウンセラーは、入社後の社内相談窓口として活用できます。

社会保険労務士は、雇用契約や労働問題の専門家です。

ファイナンシャルプランナーは、家計と生活設計の専門家です。

患者会、自助グループへの参加も、心の支えになります。 同じ疾患を持つ仲間の体験談は、貴重な情報源です。

家族や信頼できる人にも、相談します。

24時間対応の電話相談窓口も、頼れる存在です。 よりそいホットライン0120-279-338、いのちの電話、いのちSOS 0120-061-338などが、無料で利用できます。

これらの支援機関を活用しながら、自分に合った職場と働き方を見つけていきましょう。

まとめ

内部障害は心臓、腎臓、呼吸器、ぼうこう・直腸、小腸、免疫、肝臓の7種類で、外見から見えにくい見えない障害とも呼ばれ、配慮の伝え方に工夫が必要で、適切な伝達で長期勤続の環境を作れます。 配慮事項は通院と服薬、体力と業務量、食事と水分、環境への配慮(空気の質、感染症予防、トイレアクセス)など領域ごとに整理し、具体的な頻度や数字で伝えられるよう準備します。 伝え方のコツとして、具体性と簡潔さの両立、影響と対策をセットで伝える、主治医の意見書を活用するなどがあり、過度に配慮を求めるのではなく協力的な姿勢を示すことが大切です。 入社後は上司や産業医との定期的なコミュニケーション、緊急時の備え(連絡先、服薬の予備)、同僚との適切な情報共有を行いながら、障害者専門エージェント、ハローワーク、患者会、主治医などを活用して長く働ける環境を整えていきましょう。

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