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「今の人生をリセットしてやり直したい」「全てをなかったことにしたい」「新しく生まれ変わりたい」――人生をリセットしたいと強く願う方は少なくありません。本記事では、人生をリセットしたいと思う理由、その背景にある心理、リセットという考え方の危険性、本当に必要なこと、現実的な「やり直し方」、具体的な一歩の踏み出し方、そして専門家のサポートについて詳しく解説します。
人生を完全にリセットすることはできませんが、新しいスタートを切ることは可能です。過去を否定するのではなく、今から新しい選択をしていくことで、人生は変えられます。焦らず、一歩ずつ前に進んでいきましょう。
「人生をリセットしたい」とはどういう状態か
まず、人生をリセットしたいと思う状態について理解しましょう。
よくある感覚
リセットしたいという思い
- 「今までの人生を全部なかったことにしたい」
- 「新しく生まれ変わりたい」
- 「別の人生を生きたい」
- 「過去を消し去りたい」
- 「もう一度ゼロから始めたい」
- 「全てを捨てて逃げたい」
- 「今の自分を消したい」
よくある思考
- 「あの時、別の選択をしていれば」
- 「人生を間違えた」
- 「取り返しがつかない」
- 「もう遅すぎる」
- 「どこかで道を間違えた」
よく見られる行動
逃避行動
- 突然全てを投げ出したくなる
- 引っ越しを繰り返す
- 転職を繰り返す
- 人間関係を断ち切る
- SNSのアカウントを削除する
- 連絡を絶つ
- 夜逃げ、失踪を考える
または、動けなくなる
- 「どうせリセットできない」と諦める
- 何もする気が起きない
- 引きこもる
心身への影響
精神的な症状
- 強い後悔
- 自己嫌悪
- 絶望感
- 無力感
- うつ症状
- 希死念慮(死にたいという気持ち)
- 解離感(現実感がない)
身体的な症状
- 不眠
- 食欲不振
- 疲労感
- 動悸、息苦しさ
なぜ人生をリセットしたいと思うのか
人生をリセットしたいと思う背景を理解しましょう。
1. 大きな失敗や後悔
取り返しのつかないと感じる出来事
- 仕事での重大な失敗
- 人間関係の破綻(離婚、絶縁など)
- 犯罪、不祥事
- 経済的な破綻(借金、破産など)
- 学業の失敗(留年、退学、受験失敗など)
- 健康を損なった(病気、事故など)
2. 積み重なった疲れ
長期間のストレス
- 過労
- 介護疲れ
- 育児疲れ
- 人間関係の疲れ
- 「もう限界」という状態
3. 選択への後悔
「あの時、別の道を選んでいれば」
- 進路の選択
- 就職先の選択
- 結婚相手の選択
- 住む場所の選択
4. 現状への不満
今の人生が辛い
- 仕事が辛い
- 人間関係が辛い
- 経済的に苦しい
- 健康問題
- 孤独
5. 理想と現実のギャップ
「こんなはずじゃなかった」
- 描いていた理想の人生と現実が違う
- 夢が叶わなかった
- 期待が裏切られた
6. 自己否定
「今の自分はダメだ」
- 自己肯定感の低さ
- 「生まれ変わらないと価値がない」
- 「今の自分を消したい」
7. トラウマ
過去の辛い経験
- 虐待
- いじめ
- 暴力被害
- 性被害
- 大きな喪失
8. 精神疾患
うつ病、不安障害など
- 思考が歪む
- 「リセットしたい」という極端な考え
- 希死念慮
9. 環境からの逃避
今の環境が耐えられない
- 逃げ出したい
- 全てから解放されたい
10. 他人との比較
SNSなどで他人の人生と比較
- 「あの人はうまくいっているのに」
- 「自分の人生は失敗だ」
「リセット」という考え方の危険性
「人生をリセットしたい」という考え方には、いくつかの危険性があります。
1. 完全なリセットは不可能
過去は消せない
- 過去の経験は消えない
- 記憶は残る
- 人間関係の歴史は消せない
- 「完全なリセット」を求めると、永遠に満たされない
2. 逃避の繰り返し
根本的な解決にならない
- 環境を変えても、自分の中の問題は残る
- 「また同じことの繰り返し」になる
- 転職、引っ越しを繰り返しても解決しない
3. 過去の否定
今までの自分を否定する
- 過去の経験から学んだこともある
- 過去の自分を全否定すると、自己肯定感がさらに下がる
4. 衝動的な行動
よく考えずに行動してしまう
- 仕事を突然辞める
- 人間関係を断ち切る
- 失踪する
- 後で後悔する
5. 極端な選択
最悪の場合
- 自殺を「リセット」と考えてしまう
- これは最も危険
重要:自殺はリセットではありません。死んだら終わりです。生きていれば、やり直せます。
本当に必要なこと
人生をリセットしたいと思ったとき、本当に必要なのは「リセット」ではなく、以下のことです。
1. 「リセット」ではなく「再スタート」
過去を消すのではなく、今から新しく始める
- 過去は変えられないが、未来は変えられる
- 「今から」新しい選択をする
- 過去の経験を活かす
2. 完璧を求めない
60点で良い
- 「完璧な人生」を求めない
- 「失敗のない人生」を求めない
- 不完全でも、それが人生
3. 自分を許す
自己赦免
- 過去の失敗を許す
- 「あの時はベストを尽くした」
- 「人間だから間違える」
4. 小さく変える
大きく変えようとしない
- いきなり全てを変えようとしない
- 小さな一歩から
- 一つずつ変えていく
5. 助けを求める
一人で抱え込まない
- 専門家に相談
- 信頼できる人に話す
- サポートを受ける
6. 今に集中する
「今、ここ」を大切にする
- 過去を悔やみすぎない
- 未来を不安がりすぎない
- 「今、できること」に集中
7. 自分を知る
なぜリセットしたいのか
- 何が辛いのか
- 何を変えたいのか
- 本当に必要なのは何か
現実的な「やり直し方」
人生を完全にリセットすることはできませんが、「やり直す」ことは可能です。
1. 今の状況を整理する
現状把握
紙に書き出す:
- 今、何が辛いのか
- 何を変えたいのか
- 何を残したいのか
- 何が本当の問題なのか
2. 小さな一歩を決める
大きく変えようとしない
例:
- 「転職する」→まず「求人を見る」
- 「引っ越す」→まず「物件を調べる」
- 「人間関係を変える」→まず「新しい場所に一度行ってみる」
3. 環境を変える(必要なら)
変えられる環境
仕事:
- 転職
- 異動
- 休職
- 働き方を変える(正社員→パート、フリーランスなど)
住む場所:
- 引っ越し
- 実家に帰る
- シェアハウス
人間関係:
- 距離を置く
- 新しいコミュニティに参加
ただし、衝動的に決めない:
- よく考えてから
- 専門家に相談しながら
4. 生活習慣を変える
小さな変化から
- 早起きする
- 運動を始める
- 食事を変える
- 新しい趣味を始める
- 読書、勉強
5. 考え方を変える
認知の変容
- 「失敗した人生」→「経験を積んだ人生」
- 「取り返しがつかない」→「今からできることがある」
- 「もう遅い」→「今が一番若い」
カウンセリング:
- 認知行動療法(CBT)
- 考え方の癖を修正
6. 新しいことに挑戦
小さな挑戦
- 新しい趣味
- 資格の勉強
- ボランティア
- 習い事
- 旅行
7. 過去と向き合う
過去を整理する
- トラウマがあるなら、カウンセリング
- 後悔を手放す
- 自分を許す
8. 人とつながる
孤立しない
- 新しいコミュニティ
- オンラインコミュニティ
- 自助グループ
- 友人、家族
9. 目標を立てる
小さな目標から
- 「1年後、こうなっていたい」
- 「3ヶ月後、これをする」
- 小さな目標を達成する
10. セルフケア
自分を大切にする
- 十分な睡眠
- 栄養のある食事
- 運動
- リラックスの時間
具体的なケース別の対処法
状況別に、具体的な対処法を紹介します。
ケース1: 仕事の失敗でリセットしたい
対処法:
- まず、休む(休職、有給休暇)
- カウンセリングを受ける
- 転職を考える(衝動的にではなく、計画的に)
- キャリアカウンセリング
- 就労支援機関に相談
ケース2: 借金でリセットしたい
対処法:
- 弁護士に相談(債務整理、自己破産など)
- 法テラス(無料法律相談)
- 市区町村の生活困窮者自立支援窓口
- 一人で抱え込まない
ケース3: 人間関係でリセットしたい
対処法:
- 距離を置く(完全に切らなくてもいい)
- 新しいコミュニティを探す
- カウンセリングで対人関係の悩みを相談
- 境界線を引く練習
ケース4: 健康問題でリセットしたい
対処法:
- 医師に相談
- 治療を受ける
- 障害者手帳の取得(必要なら)
- 就労支援、福祉サービスの利用
- 「健康を失った自分」も受け入れる
ケース5: 過去のトラウマでリセットしたい
対処法:
- トラウマ専門のカウンセリング
- EMDR、TFT、PE療法など
- 医療機関(PTSD治療)
- 自助グループ
ケース6: 年齢を重ねて「もう遅い」と感じる
対処法:
- 「今が一番若い」と考える
- 年齢は関係ない(新しいことを始めるのに遅すぎることはない)
- 同じ年齢で新しいことを始めた人の話を読む、聞く
専門家のサポート
人生をリセットしたいほど辛い状態なら、専門家のサポートが必要です。
1. カウンセリング・心理療法
臨床心理士・公認心理師
認知行動療法(CBT):
- 考え方の癖を修正
- 「人生は失敗だ」という極端な考えを見直す
トラウマ療法:
- EMDR、PE療法など
- 過去のトラウマを癒す
2. 医療機関
心療内科・精神科
受診のタイミング:
- うつ症状が続く
- 希死念慮がある
- 日常生活に支障
- 不眠、食欲不振が続く
治療:
- カウンセリング
- 薬物療法(必要に応じて)
- 休職の診断書
3. キャリアカウンセリング
キャリアカウンセラー
仕事の悩みで「リセットしたい」場合:
- 転職の相談
- キャリアプランの見直し
- 自分の強みを知る
4. 法律相談
弁護士
借金、法律問題で「リセットしたい」場合:
- 債務整理
- 自己破産
- 法テラス(無料法律相談)
5. 生活困窮者自立支援窓口
市区町村の窓口
経済的困窮で「リセットしたい」場合:
- 生活の立て直し
- 就労支援
- 家計相談
- 住居確保
6. 就労支援機関
働くことに悩んでいる場合
- 若者サポートステーション(サポステ):15〜49歳対象
- 障害者就業・生活支援センター
- ハローワーク
- 就労移行支援
7. 自助グループ
同じ悩みを持つ人と
- うつ病の自助グループ
- 依存症の自助グループ(AA、NAなど)
- 借金問題の自助グループ
8. 電話相談
匿名で相談
いのちの電話
- 電話:0570-783-556
- フリーダイヤル:0120-783-556(毎月10日のみ)
よりそいホットライン
- 電話:0120-279-338
- 24時間対応
こころの健康相談統一ダイヤル
- 電話:0570-064-556
危険なサインと緊急時の対応
危険なサイン
以下のような状態なら、すぐに助けを求めてください:
- 自殺を具体的に考えている
- 自傷行為をしている
- 現実感がない(解離)
- 衝動的に全てを投げ出そうとしている
- 失踪を考えている
緊急時の対応
今すぐ助けを求める:
- 信頼できる人に連絡(家族、友人)
- 電話相談(いのちの電話、よりそいホットラインなど)
- 救急車を呼ぶ(119番)
- 精神科救急(夜間・休日の精神科救急医療)
- 警察(110番)
自殺を考えている方へ: 死なないでください。生きていれば、やり直せます。今は辛くても、必ず道は開けます。一人で抱え込まず、今すぐ助けを求めてください。
よくある質問
Q1: 人生をリセットすることは本当にできないのですか?
完全なリセット(過去を消し去ること)はできません。しかし、「再スタート」は可能です。今から新しい選択をすることで、人生は変えられます。
Q2: もう手遅れではないですか?
遅すぎることはありません。「今が一番若い」のです。何歳になっても、新しいことは始められます。
Q3: 借金があります。リセットできますか?
債務整理や自己破産という法的手段があります。弁護士や法テラスに相談してください。借金は解決できます。
Q4: 過去の失敗が忘れられません
過去は変えられませんが、過去の解釈は変えられます。カウンセリングが助けになります。そして、今から新しい選択をすることで、未来は変えられます。
Q5: 衝動的に全てを投げ出したくなります
衝動的な行動は避けましょう。まず、専門家に相談してください。冷静になってから、計画的に行動しましょう。
Q6: 何から始めればいいですか?
まず、今の状況を紙に書き出しましょう。そして、小さな一歩を決めます。大きく変えようとせず、小さなことから始めましょう。
まとめ
人生をリセットしたいという気持ちは、大きな辛さや後悔、絶望から生まれます。しかし、完全なリセットは不可能であり、逃避の繰り返しになる危険性もあります。
必要なのは「リセット」ではなく「再スタート」です。過去を消すのではなく、今から新しい選択をすることで、人生は変えられます。
重要なポイント:
- 完全なリセットは不可能(過去は消せない)
- 「再スタート」は可能(今から新しく始める)
- 過去を許す(自分を許す)
- 小さく変える(一歩ずつ)
- 助けを求める(一人で抱え込まない)
- 今に集中する(「今、できること」を大切に)
- 環境を変える(必要なら、計画的に)
- 考え方を変える(認知行動療法)
- 専門家に相談(カウンセリング、医療機関、法律相談など)
- 希死念慮があればすぐに助けを(電話相談、救急、精神科救急)
人生は、今から変えられます。過去は変えられませんが、未来は変えられます。焦らず、小さな一歩から始めましょう。
あなたの人生は、やり直せます。一人で抱え込まず、専門家や信頼できる人の力も借りながら、新しい一歩を踏み出していってください。
生きていれば、必ず道は開けます。諦めないでください。あなたには、幸せになる権利があります。今から、一緒に新しい人生を歩んでいきましょう。
