人混みで体調が悪くなる

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「人混みに入ると息苦しくなる」「混雑した電車で吐き気がする」「人が多い場所にいると疲れ果てる」。人混みで体調が悪くなることに悩んでいませんか。

人混みで体調が悪くなる経験は、多くの人が抱えている悩みです。満員電車、デパート、イベント会場、繁華街――人が密集する場所で、動悸、めまい、吐き気、息苦しさ、頭痛、極度の疲労などの症状が現れます。「気のせい」「我慢が足りない」と思われがちですが、これらは心身の正当な反応であり、様々な原因があります。

人混みでの体調不良の背景には、パニック障害や社交不安障害などの不安症、HSP(繊細な気質)、感覚過敏、自律神経の乱れ、過去のトラウマ、あるいは単純な身体的要因など、多様な原因が考えられます。原因を理解し、適切に対処することで、症状を軽減し、人混みでも快適に過ごせるようになります。

本記事では、人混みで体調が悪くなる具体的な症状、考えられる原因とメカニズム、すぐに使える対処法、根本的な改善方法、専門家への相談のタイミング、そして日常生活での工夫まで、詳しく解説します。人混みへの不安から解放され、自由に外出できるようになりたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

人混みで体調が悪くなる:具体的な症状

身体症状

循環器系

  • 動悸、心臓がドキドキする
  • 胸の圧迫感、締め付けられる感じ
  • 息苦しさ、呼吸が浅くなる
  • 過呼吸(呼吸が速く、深くなりすぎる)
  • めまい、立ちくらみ
  • 血圧の上昇または低下

消化器系

  • 吐き気、胃のむかつき
  • 腹痛、お腹がキリキリする
  • 下痢、便意を催す
  • 胃の不快感

神経系

  • 頭痛(締め付けられるような、ズキズキする)
  • 手足のしびれ
  • 手足の震え
  • 発汗(冷や汗、全身の汗)
  • 悪寒、寒気
  • 体温調節の異常(暑すぎる、寒すぎる)

視覚・聴覚

  • 視界がぼやける、暗くなる
  • 耳鳴り
  • 音が大きく聞こえすぎる
  • 音が遠くなる

全身症状

  • 極度の疲労感、だるさ
  • 脱力感、力が入らない
  • ふらつき、倒れそう
  • 意識が遠のく感じ

精神症状

不安・恐怖

  • 強い不安感
  • パニック、恐怖感
  • 「倒れるのではないか」「死ぬのではないか」という恐れ
  • 「逃げられない」という焦燥感
  • 予期不安(「また症状が出るのではないか」)

認知の変化

  • 現実感がない(離人感)
  • ぼーっとする
  • 集中できない
  • 思考がまとまらない

気分の変化

  • イライラ
  • 憂鬱
  • 落ち着かない

行動の変化

回避行動

  • 人混みを避ける
  • 外出を控える
  • 特定の場所に行けなくなる(電車、デパート、イベントなど)
  • 予定をキャンセルする

安全確保行動

  • 出口の近くにいる
  • 壁際にいる
  • 同伴者を求める
  • お守り(薬、水など)を持ち歩く

症状が出やすい場所・状況

移動手段

  • 満員電車、バス
  • 地下鉄(特に地下で停車した時)
  • エレベーター
  • 飛行機

商業施設

  • デパート、ショッピングモール
  • スーパーのレジ待ち
  • 飲食店(混雑時)

イベント

  • コンサート、ライブ
  • スポーツ観戦
  • 花火大会、お祭り
  • 行列、人だかり

公共の場

  • 繁華街、駅前
  • 観光地
  • テーマパーク

状況の特徴

  • 密集している
  • 逃げられない(途中で降りられない電車など)
  • 出口が見えない
  • 長時間いなければならない
  • 暑い、空気が悪い

なぜ人混みで体調が悪くなるのか:原因とメカニズム

1. パニック障害・パニック発作

パニック障害とは

突然、理由なく強い不安と身体症状(パニック発作)が起こる障害。

パニック発作の症状

  • 動悸、心拍数の増加
  • 発汗
  • 震え
  • 息切れ、息苦しさ
  • 窒息感
  • 胸痛、胸部不快感
  • 吐き気、腹部不快感
  • めまい、ふらつき
  • 寒気、熱感
  • 異常感覚(しびれ、うずき)
  • 離人感、現実感消失
  • コントロールを失う恐怖
  • 死ぬのではないかという恐怖

これらのうち4つ以上が突然出現し、10分以内にピークに達する。

人混みとの関連

  • 人混み=逃げられない状況
  • 「ここで発作が起きたらどうしよう」という予期不安
  • 条件づけ(人混みでパニック発作を経験→人混み=危険と学習)
  • 広場恐怖(逃げられない場所への恐怖)を伴うことが多い

広場恐怖

  • すぐに逃げられない場所への恐怖
  • 助けが得られない場所への恐怖
  • 人混み、公共交通機関、広い空間、閉鎖空間など

2. 社交不安障害(社交恐怖)

社交不安障害とは

他人から注目される状況で、強い不安や恐怖を感じる障害。

症状

  • 赤面、発汗
  • 震え
  • 動悸
  • 吐き気
  • 「恥ずかしい思いをするのではないか」
  • 「否定的に評価されるのではないか」

人混みとの関連

  • 人混みで注目されるかもしれない
  • 症状が出たら恥ずかしい
  • 人の視線が気になる
  • 人混みでの行動を見られている感じ

3. HSP(Highly Sensitive Person:非常に敏感な人)

HSPとは

環境や刺激に非常に敏感な気質。全人口の15-20%。

特徴

  • 刺激に敏感
  • 他人の感情を感じ取りやすい
  • 深く処理する
  • 疲れやすい

人混みとの関連

  • 感覚的刺激の過多
    • 音(話し声、足音、アナウンスなど)
    • 視覚情報(多くの人、動き、色)
    • 匂い(香水、体臭、食べ物)
    • 触覚(ぶつかる、押される)
    • すべてが同時に入ってくる→処理しきれない
  • 他人の感情を感じ取る
    • 人混みの中の様々な感情(イライラ、焦り、疲れ)
    • それを自分のもののように感じてしまう
    • エネルギーを吸い取られる感覚
  • 過剰刺激(Overstimulation)
    • 刺激が多すぎて脳が疲労
    • シャットダウン(動けなくなる)
    • 体調不良として現れる

4. 感覚過敏(感覚処理障害)

感覚過敏とは

五感からの情報が脳で過剰に処理される状態。

人混みでの感覚過敏

  • 聴覚過敏:人混みの音が耐えられないほど大きく聞こえる
  • 視覚過敏:視覚情報が多すぎて疲れる、眩しい
  • 触覚過敏:人にぶつかるのが苦痛
  • 嗅覚過敏:様々な匂いが混ざって気持ち悪い
  • 前庭覚の過敏:人混みの動きで酔う

発達障害との関連

  • ASD(自閉スペクトラム症)やADHDの人に多い
  • ただし、発達障害でなくても感覚過敏はある

5. 自律神経の乱れ

自律神経とは

  • 交感神経(戦闘モード)
  • 副交感神経(リラックスモード)

人混みでのストレス反応

  • 人混み=ストレス
  • 交感神経が活性化
  • 心拍数上昇、血圧上昇、呼吸速くなる
  • 消化機能低下

自律神経失調症

  • バランスが崩れている状態
  • 慢性的なストレス、睡眠不足、疲労
  • 症状が出やすい

6. 過換気症候群(過呼吸)

過換気症候群とは

不安やストレスで呼吸が速く深くなりすぎて、血中の二酸化炭素が減少し、様々な症状が出る。

症状

  • 息苦しさ
  • 手足のしびれ
  • 意識が遠のく感じ
  • 動悸
  • めまい

人混みとの関連

  • 人混みでの不安→呼吸が速くなる→過換気→症状悪化→さらに不安

7. 起立性調節障害

起立性調節障害とは

立っている時に血圧が下がり、脳への血流が減少する状態。

症状

  • 立ちくらみ、めまい
  • 動悸
  • 倦怠感
  • 気分不良

人混みとの関連

  • 立ちっぱなし(電車、行列など)
  • 暑い環境
  • 症状が出やすい

8. 閉所恐怖症

閉所恐怖症とは

狭い空間、閉鎖空間への恐怖。

人混みとの関連

  • 人に囲まれると「閉じ込められた」感覚
  • 逃げられない
  • エレベーター、満員電車など

9. PTSD・トラウマ

過去の体験

  • 人混みで怖い思いをした(痴漢、転倒、パニック発作など)
  • 災害(地震、火災など)で人混みで避難した
  • 事故

トラウマの影響

  • 人混み=危険と脳が記憶
  • 条件づけ
  • フラッシュバック
  • 過覚醒状態

10. 身体的要因

貧血

  • 鉄欠乏性貧血
  • 立ちくらみ、めまい、倦怠感
  • 人混みで症状が悪化

低血糖

  • 血糖値が下がる
  • めまい、発汗、震え
  • 空腹時、長時間の外出

脱水

  • 水分不足
  • めまい、頭痛
  • 暑い環境、長時間の外出

心臓・循環器の問題

  • 不整脈、心疾患
  • 動悸、息切れ

耳の問題

  • メニエール病、良性発作性頭位めまい症
  • めまい、ふらつき

その他

  • 甲状腺機能異常
  • 更年期障害
  • 薬の副作用

11. 性格・気質

内向型

  • 人といると疲れやすい
  • 刺激に敏感
  • 静かな環境を好む

神経症傾向が高い

  • 不安を感じやすい
  • ストレスに敏感
  • 身体症状が出やすい

12. 生活習慣

睡眠不足

  • 自律神経の乱れ
  • ストレス耐性の低下

疲労の蓄積

  • 体力がない
  • 回復力が低い

運動不足

  • 体力低下
  • 自律神経の乱れ

食生活の乱れ

  • 栄養不足
  • 血糖値の乱れ

すぐに使える対処法:人混みにいる時

パニック・不安が起きた時

1. 深呼吸(腹式呼吸)

最も効果的。

方法

  1. 鼻からゆっくり4秒かけて息を吸う(お腹を膨らませる)
  2. 2秒息を止める
  3. 口からゆっくり8秒かけて息を吐く(お腹をへこませる)
  4. これを5-10回繰り返す

効果

  • 副交感神経が活性化
  • 心拍数が下がる
  • リラックス
  • 過呼吸の予防・改善

2. グラウンディング(現実感を取り戻す)

パニックや離人感がある時に有効。

5-4-3-2-1テクニック

  • 5つ:見えるものを言う(心の中で)
  • 4つ:触れるものを言う
  • 3つ:聞こえるものを言う
  • 2つ:匂いを感じるものを言う
  • 1つ:味わえるものを言う

その他のグラウンディング

  • 足の裏を地面に押し付ける感覚に集中
  • 手を強く握る、開く
  • 冷たい水で手を洗う
  • ペットボトルを握る

効果

  • 今ここに意識を向ける
  • 不安から離れる
  • 現実感を取り戻す

3. 安全な場所に移動

可能なら、人混みから離れる。

  • 外に出る
  • 人が少ない場所へ
  • トイレ、休憩スペース
  • 壁際、端

4. 座る・しゃがむ

  • 倒れるリスクを減らす
  • 楽になる
  • 落ち着く時間を取る

5. 冷たいものを飲む

  • 冷たい水
  • 感覚を刺激
  • 気を紛らわす

6. 誰かに連絡する

  • 家族、友人に電話・メッセージ
  • 話すだけで落ち着く
  • 「大丈夫だよ」と言ってもらう

7. 自分に言い聞かせる

  • 「これはパニック発作。危険はない」
  • 「数分で治まる」
  • 「今まで乗り越えてきた」
  • 「大丈夫」

8. 薬を飲む(処方されている場合)

  • 頓服(抗不安薬)
  • 医師の指示に従って

予防策:人混みに行く前

1. コンディションを整える

  • 十分な睡眠
  • 朝食をしっかり食べる
  • 水分補給
  • 体調が悪い日は無理しない

2. 準備をする

  • お守りを持つ
    • 薬(処方されている場合)
    • 飴、ガム、チョコレート
    • ペットボトルの水
    • ハンカチ、タオル
    • 冷却シート
    • イヤホン(音楽を聴く)
  • ルートを確認
    • 出口の場所
    • トイレの場所
    • 休憩できる場所
    • 逃げ道
  • 時間に余裕
    • 焦らない
    • 混雑しない時間帯を選ぶ

3. リラックスする

  • 出かける前に深呼吸
  • 「大丈夫」と自分に言い聞かせる
  • 好きな音楽を聴く

4. 同伴者

  • 一人より誰かと一緒の方が安心
  • 症状が出た時に助けてもらえる
  • 事前に伝えておく

人混みでの工夫

1. 刺激を減らす

  • イヤホン・耳栓
    • 音を遮断、または好きな音楽
    • ノイズキャンセリング
  • サングラス
    • 視覚刺激を減らす
  • マスク
    • 匂いを遮断
    • 「自分の空間」を作る

2. 出口の近くにいる

  • 電車:ドアの近く
  • 会場:出口の近く
  • 壁際、端

3. 休憩を取る

  • 長時間いない
  • 定期的に人混みから離れる
  • 無理をしない

4. 混雑を避ける

  • 時間帯を選ぶ(平日、朝早く、夕方遅くなど)
  • ピーク時を避ける
  • オンラインショッピング、デリバリーの活用

5. マインドフルネス

  • 呼吸に意識を向ける
  • 今、ここに集中
  • 不安な思考から離れる

根本的な改善方法

1. 認知行動療法(CBT)

認知行動療法とは

考え方(認知)と行動を変えることで、症状を改善する心理療法。パニック障害、社交不安障害に非常に効果的。

認知の修正

破局的思考を修正する

悪い例:

  • 「人混みで倒れたら死ぬかもしれない」
  • 「パニック発作が起きたら気が狂う」
  • 「みんなに見られて笑われる」

現実的な思考:

  • 「パニック発作は危険ではない。不快だが、死ぬことはない」
  • 「今まで何度も乗り越えてきた」
  • 「他人は自分が思うほど注目していない」

思考記録

  1. 状況:人混みに入った
  2. 自動思考:「息ができなくなって倒れる」
  3. 感情:不安(80%)
  4. 根拠:前に息苦しくなったことがある
  5. 反証:倒れたことはない。数分で治まった。
  6. バランスの取れた思考:「不快だが、危険ではない。対処できる」
  7. 感情の変化:不安(40%)

曝露療法(エクスポージャー)

恐怖する状況に少しずつ慣れていく。

段階的曝露

  1. 不安階層表を作る(怖い順にリスト化)
    • レベル1:空いている電車に1駅乗る
    • レベル2:やや混んでいる電車に1駅
    • レベル3:混んでいる電車に1駅
    • レベル4:混んでいる電車に3駅
    • レベル10:通勤ラッシュの電車
  2. レベル1から始める
  3. 不安が下がるまで繰り返す
  4. 次のレベルへ

重要なポイント

  • 無理をしない
  • 少しずつ
  • 逃げずに、不安が下がるまでその場にいる(安全行動をしない)
  • 成功体験を積む

安全行動をやめる

安全行動:不安を減らすためにする行動(出口の近くにいる、お守りを持つなど)

問題:

  • 一時的に安心するが、根本的な改善にならない
  • 「お守りがあるから大丈夫」→「お守りがないと無理」

解決:

  • 徐々に安全行動を減らす
  • 「お守りなしでも大丈夫」と学習

カウンセラー・心理士と一緒に行うのがベスト

2. 薬物療法

いつ薬が必要か

  • 症状が強くて日常生活に支障
  • 仕事に行けない、外出できない
  • 認知行動療法だけでは改善しない

薬の種類

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)

  • パニック障害、社交不安障害の第一選択
  • 脳内のセロトニンを増やす
  • 効果が出るまで2-4週間
  • 副作用:吐き気、眠気など(一時的なことが多い)

ベンゾジアゼピン系抗不安薬

  • 頓服として
  • 即効性(30分程度)
  • 依存性があるので長期使用は避ける

β遮断薬

  • 動悸、震えを抑える
  • 社交不安障害に

受診

  • 精神科、心療内科
  • パニック障害や不安障害を専門にしているクリニック

薬の効果

  • 症状を軽減
  • 生活の質が向上
  • 認知行動療法と併用すると効果的

3. 自律神経を整える

生活習慣の改善

睡眠

  • 7-8時間
  • 規則正しい時間
  • 寝る前のスマホを避ける
  • リラックスして就寝

運動

  • 週3回、30分の有酸素運動
  • ウォーキング、ジョギング、水泳
  • ヨガ、ピラティス
  • 自律神経のバランスを整える
  • ストレス軽減

食事

  • バランスの良い食事
  • 規則正しく3食
  • カフェインを控える(不安を増幅)
  • アルコールを控える(一時的に楽になるが、長期的には悪化)
  • 鉄分(貧血予防)

リラクゼーション

  • 瞑想、マインドフルネス
  • 深呼吸、腹式呼吸
  • ヨガ
  • アロマセラピー
  • 音楽
  • お風呂でリラックス

4. HSP・感覚過敏への対処

自己理解

  • 自分がHSP、または感覚過敏だと認識する
  • 「弱い」のではなく「敏感」なだけ
  • 自分を責めない

刺激を減らす

  • イヤホン、耳栓
  • サングラス
  • マスク
  • 人混みを避ける時間帯の選択

休息

  • 人混みの後はしっかり休む
  • 一人の時間を作る
  • 静かな環境で回復

エネルギーマネジメント

  • 人混みに行く日は他の予定を入れない
  • 「電池が減る」感覚を理解
  • 充電する時間を確保

5. トラウマの治療

PTSD・トラウマの可能性

  • 過去の怖い体験
  • フラッシュバック
  • 過覚醒

治療

  • トラウマ専門の心理療法
    • EMDR(眼球運動による脱感作と再処理)
    • 持続エクスポージャー療法
    • 認知処理療法
  • 専門家(精神科医、臨床心理士)に相談

6. 身体的原因への対処

医療機関を受診

  • 貧血→内科、血液検査
  • 起立性調節障害→循環器内科
  • めまい→耳鼻科
  • 心臓の問題→循環器内科

適切な治療

  • 鉄剤(貧血)
  • 薬物療法
  • 生活指導

専門家への相談のタイミング

こんな症状があれば早めに相談を

日常生活への影響

  • 外出できない
  • 仕事や学校に行けない
  • 人混みを避けるために生活が制限される
  • 予定をキャンセルすることが多い

症状の悪化

  • 症状が頻繁に起こる
  • 症状が強くなっている
  • 予期不安が強い(「また起きるのでは」)
  • 広場恐怖が広がっている(人混みだけでなく、他の場所も怖くなる)

精神的苦痛

  • うつ症状(気分の落ち込み、興味の喪失)
  • 強い不安
  • 自殺念慮

身体症状が続く

  • めまい、動悸が頻繁
  • 体調不良が続く

相談先

医療機関

  • 精神科、心療内科
  • パニック障害、不安障害専門のクリニック

心理相談

  • 臨床心理士、公認心理師
  • カウンセリングルーム
  • 認知行動療法を受ける

公的機関

  • 保健所の相談窓口
  • こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556

初診で伝えること

  • いつから症状があるか
  • どんな時に症状が出るか
  • どんな症状か(具体的に)
  • 日常生活への影響
  • 過去の病歴
  • 飲んでいる薬

日常生活での工夫

人混みを避ける工夫

時間帯の選択

  • 通勤ラッシュを避ける(フレックス、時差出勤)
  • 昼間の外出(平日の午前中、午後早めなど)
  • 週末の朝早く、夕方遅く

場所の選択

  • 空いている店を選ぶ
  • 郊外の店
  • 小さな店
  • ピークタイムを避ける

オンラインの活用

  • オンラインショッピング
  • ネットスーパー
  • デリバリー
  • オンライン予約(混雑を避ける)

代替手段

  • 自転車、徒歩
  • 車(可能なら)
  • タクシー(通勤ラッシュを避ける)

仕事・学校での配慮

在宅勤務・リモートワーク

  • 通勤の負担を減らす
  • 可能なら会社に相談

フレックスタイム

  • 通勤ラッシュを避ける

配置の工夫

  • 人混みの少ない部署
  • 在宅業務が多い部署

休憩を取る

  • 人混みを避ける場所で休憩
  • こまめに休む

理解を求める

  • 上司、人事部に相談
  • 診断書があれば、合理的配慮を求められる

家族・友人とのコミュニケーション

理解してもらう

  • 症状を説明する
  • 「気のせい」「甘え」ではないことを理解してもらう

サポートを求める

  • 同行してもらう
  • 症状が出た時に助けてもらう

無理をしない

  • 断る勇気
  • 「今日は無理」と言う

よくある質問

Q1: 人混みで倒れたことはないのに、なぜ「倒れるかも」と思ってしまうのですか?

A: これは予期不安と呼ばれるもので、パニック障害や不安障害の特徴的な症状です。過去に不快な体験(動悸、めまいなど)があると、脳が「危険だ」と学習し、同じ状況で「また起きるのでは」と不安になります。実際には倒れていなくても、不安が症状を引き起こします。認知行動療法で、この思考パターンを変えることができます。

Q2: 薬を飲まないと人混みに行けません。一生飲み続けなければならないのでしょうか?

A: 必ずしもそうではありません。薬は症状を軽減するためのツールの一つです。薬で症状をコントロールしながら、認知行動療法などで根本的な改善を図ることで、徐々に薬を減らしたり、やめたりできることが多いです。医師と相談しながら進めましょう。急にやめるのは危険なので、必ず医師の指導のもとで減薬してください。

Q3: 昔は平気だったのに、最近人混みがダメになりました。なぜですか?

A: ストレスの蓄積、体調の変化、過去の不快な体験、年齢による変化など、様々な要因が考えられます。特に、強いストレスがかかっている時期や、体調が悪い時期に症状が出始めることがあります。また、一度パニック発作を経験すると、それ以降人混みが怖くなることもあります。原因を特定し、適切に対処することが大切です。

Q4: 友人に「考えすぎ」「気にしすぎ」と言われました。本当にそうなのでしょうか?

A: いいえ、そうではありません。人混みでの体調不良は、心身の正当な反応であり、決して「考えすぎ」「気のせい」ではありません。パニック障害、HSP、感覚過敏など、医学的・心理学的に説明できる現象です。理解されないことは辛いですが、自分を責める必要はありません。専門家に相談し、適切なサポートを受けてください。

Q5: 人混みを避け続けると、ますます怖くなりますか?

A: はい、回避行動を続けると、恐怖は強化されます。「人混み=危険」という学習が強まり、ますます行けなくなります。ただし、無理をする必要はありません。認知行動療法の曝露療法のように、専門家のサポートのもと、少しずつ、安全な形で慣れていくことが効果的です。

まとめ:理解して、対処して、自由に生きる

人混みで体調が悪くなる――それは、あなたの心と体が発している正当なサインです。「弱い」のでも、「おかしい」のでもありません。パニック障害、HSP、感覚過敏、自律神経の乱れなど、様々な原因があり、それぞれに適切な対処法があります。

大切なポイント:

  1. 原因を理解する:なぜ症状が出るのか
  2. 自分を責めない:心身の正当な反応
  3. すぐに使える対処法:深呼吸、グラウンディング、その場を離れる
  4. 根本的な改善:認知行動療法、薬物療法、生活習慣の改善
  5. 環境を調整する:刺激を減らす、人混みを避ける工夫
  6. 専門家に相談:一人で抱え込まない
  7. 少しずつ慣れる:無理せず、段階的に

人混みでの体調不良は、適切な対処で必ず改善できます。 完璧を目指す必要はありません。 少しずつ、自分のペースで。

今は人混みが怖くても、 対処法を身につけることで、 自由に外出できるようになります。

あなたには、その力があります。

専門家のサポートを受けながら、 認知行動療法で考え方を変え、 少しずつ慣れていく。

必ず、道は開けます。

人混みへの恐怖から解放され、 あなたが行きたい場所に、自由に行けるようになる日が来ます。

一歩ずつ、前に進んでいきましょう。

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