丹生都比売神社 紀伊国の古社

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和歌山県伊都郡かつらぎ町にある丹生都比売神社は、全国に約180社ある丹生都比売神を祀る神社の総本社です。高野山を守護する神として弘法大師空海とも深い縁があり、世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道の構成資産として、古くから崇敬を集めています。丹生都比売神社の歴史、御祭神、見どころ、参拝方法について解説します。

丹生都比売神社とは

丹生都比売神社は、和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野に鎮座する神社です。

正式には丹生都比売神社にうつひめじんじゃと称します。地元では天野大社あまのたいしゃとも呼ばれています。

全国に約180社ある丹生都比売神を祀る神社の総本社です。

紀伊国一宮として、和歌山県で最も格式の高い神社の一つとされてきました。

旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社として多くの崇敬を集めています。

高野山真言宗の総本山金剛峯寺を守護する神社として、弘法大師空海と深い縁があります。

平成16年2004年には、世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道の構成資産として登録されました。

標高約450メートルの山中、天野盆地という美しい盆地に鎮座しています。

御祭神と御利益

丹生都比売神社の御祭神と御利益について説明します。

第一殿には丹生都比売大神にうつひめのおおかみが祀られています。天照大御神の御妹神とされ、丹生つまり水銀朱の女神として崇敬されています。

第二殿には高野御子大神たかのみこのおおかみが祀られています。丹生都比売大神の御子神で、狩場明神とも称されます。弘法大師空海に高野山の地を授けた神とされています。

第三殿には大食都比売大神おおげつひめのおおかみが祀られています。食物の神として崇敬されています。

第四殿には市杵島比売大神いちきしまひめのおおかみが祀られています。弁財天と同一視され、芸能や財福の神として信仰されています。

丹生都比売大神は、古代において重要な資源であった水銀朱丹生を司る神として、また水の神、農業の神として崇敬されてきました。

御利益は、家内安全、商売繁盛、開運招福、縁結び、厄除け、交通安全などです。

高野山を守護する神として、高野山参詣者の安全祈願の信仰もあります。

丹生都比売神社の歴史

丹生都比売神社の歴史は非常に古く、創建は1700年以上前と伝えられています。

丹生都比売大神は、古代において重要な資源であった水銀朱を司る神として崇敬されました。紀伊山地には水銀鉱山が多くあり、丹生氏という氏族が水銀の採掘と精錬を行っていました。

奈良時代には既に有力な神社として存在していたと考えられています。

弘仁7年816年、弘法大師空海が高野山を開くにあたり、丹生都比売大神と高野御子大神が空海に高野山の地を授けたと伝えられています。

以来、丹生都比売神社は高野山の守護神として、高野山と深い関わりを持つようになりました。

延喜式神名帳927年編纂には紀伊国伊都郡 丹生都比売神社大として記載されており、名神大社という最高の社格を持つ神社でした。

中世には高野山とともに栄え、多くの参詣者が訪れました。

戦国時代には戦乱の影響を受けましたが、江戸時代には紀州藩徳川家の保護を受け、社殿の造営などが行われました。

明治4年1871年には官幣大社に列せられました。

平成16年2004年には世界遺産に登録されました。

現在も紀伊国一宮として、また高野山の守護神として、多くの崇敬を集めています。

境内の見どころ

丹生都比売神社の境内には、参拝者が訪れるべき見どころが数多くあります。

本殿は四殿並立という珍しい形式で、四つの社殿が横に並んでいます。現在の建物は天正19年1591年に豊臣秀吉の側室淀殿が寄進したもので、国の重要文化財に指定されています。春日造という建築様式で、朱塗りの美しい社殿です。

楼門は立派な二階建ての門で、国の重要文化財に指定されています。室町時代の建築と伝えられています。

拝殿は参拝者がお参りをする場所で、本殿の前に建っています。

太鼓橋は参道にかかる美しい橋です。

境内には杉の巨木が多く聳え立ち、神聖な雰囲気を醸し出しています。

摂社末社も複数あり、それぞれに神様が祀られています。

神宮寺跡が境内にあり、かつて神仏習合の時代に寺院があったことを示しています。

社務所では御朱印やお守り、おみくじなどが授与されています。

境内は天野盆地という美しい盆地に位置し、周囲の自然景観も素晴らしいです。

高野山との関係

丹生都比売神社と高野山の深い関わりについて説明します。

弘仁7年816年、弘法大師空海が真言密教の道場を開く地を求めていた際、丹生都比売大神と高野御子大神が現れ、高野山の地を授けたと伝えられています。

この縁により、丹生都比売神社は高野山を守護する神社となりました。

高野山の伽藍には、丹生明神社と高野明神社があり、丹生都比売大神と高野御子大神を祀っています。

高野山と丹生都比売神社は、町石道という参詣道で結ばれています。この道は世界遺産の構成資産の一つです。

かつては高野山に参詣する前に、丹生都比売神社に参拝することが習わしでした。

現在も高野山参詣とともに丹生都比売神社を参拝する人が多くいます。

年中行事

丹生都比売神社では年間を通じて様々な祭事が執り行われます。

正月三が日には初詣の参拝者が訪れます。

2月3日には節分祭が執り行われます。

4月16日には春季大祭が斎行されます。

7月16日には夏祭りが執り行われます。

10月16日には秋季大祭が斎行されます。丹生都比売神社の最も重要な祭りで、神輿の渡御などが行われます。

11月には七五三の参拝で賑わいます。

毎月の月次祭も執り行われています。

参拝方法

丹生都比売神社での参拝の基本的な作法を説明します。

鳥居をくぐる前に一礼します。神域に入る際の礼儀です。

参道を進み、楼門をくぐります。

手水舎で心身を清めます。右手で柄杓を取り左手を清め、左手に持ち替えて右手を清め、再び右手に持ち替えて左手に水を受け口をすすぎ、最後に柄杓を立てて柄を清めます。

拝殿前で賽銭を入れ、二拝二拍手一拝の作法でお参りします。深く二度お辞儀をし、二度柏手を打ち、願い事を心の中で唱え、もう一度深くお辞儀をします。

四殿それぞれに神様が祀られていることを心に留めて参拝しましょう。

境内の杉の巨木や、周囲の自然景観を楽しむこともおすすめです。

高野山参詣とともに訪れる場合は、高野山との深い縁に思いを馳せながら参拝しましょう。

参拝後、授与所で御朱印やお守りをいただくことができます。

御朱印とお守り

丹生都比売神社では御朱印とお守りを授与しています。

御朱印は紀伊国一之宮の印が押され、美しい書体で書かれます。御朱印帳を持参するか、書き置きの御朱印をいただくこともできます。

お守りは各種あり、家内安全、開運招福、厄除け、交通安全、商売繁盛など、様々な御利益のものが揃っています。

高野山参詣の安全を祈るお守りもあります。

絵馬も用意されており、願い事を書いて奉納することができます。

授与所の受付時間は午前8時30分から午後5時頃までが一般的です。

アクセス方法

丹生都比売神社へのアクセスを説明します。

公共交通機関を利用する場合、JR和歌山線笠田駅からかつらぎ町コミュニティバスで約25分、丹生都比売神社前バス停下車すぐです。ただしバスの本数は限られています。

南海高野線九度山駅または高野山駅からタクシーを利用する方法もあります。

自家用車の場合、京奈和自動車道かつらぎ西ICから約20分です。

境内に無料駐車場があります。

住所は和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野230です。

高野山からは車で約40分です。

町石道という参詣道を歩いて高野山から訪れることもできますが、かなりの距離があります。

周辺の見どころ

丹生都比売神社周辺には和歌山県の観光スポットがあります。

高野山は真言宗の総本山金剛峯寺がある聖地で、世界遺産に登録されています。丹生都比売神社から車で約40分です。

慈尊院じそんいんは女人高野として知られる寺院で、世界遺産の構成資産です。

丹生酒殿神社にうさかどのじんじゃは丹生都比売神社の摂社で、美しい鳥居があります。

天野の里は美しい棚田が広がる景勝地です。

丹生都比売神社の魅力

丹生都比売神社は、古代から続く歴史と高野山との深い縁を持つ神社です。

紀伊国一宮として、和歌山県で最も格式の高い神社の一つです。

全国の丹生都比売神を祀る神社の総本社として、丹生信仰の中心地です。

高野山を守護する神社として、弘法大師空海との深い縁があります。

世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道の構成資産として、国際的にも認められています。

国の重要文化財に指定された本殿や楼門など、貴重な建築物があります。

天野盆地という美しい自然環境に囲まれた神聖な雰囲気です。

和歌山県を訪れた際には、ぜひ丹生都比売神社に参拝してみてください。重要文化財の美しい社殿に手を合わせ、高野山を守護する神々に祈りを捧げ、天野盆地の自然に包まれながら心を清めることで、紀伊山地の深い信仰の歴史を感じることができるでしょう。高野山参詣と合わせて訪れることで、より深い信仰体験ができます。世界遺産の聖地で、あなたの願いを叶えてください。

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