お子さんの将来を考え、B型施設を探している保護者の方へ
障害のあるお子さんに合った選択をするために、まず知っておきたい基本ガイド
初めての方は、基礎知識と不安解消をセットで押さえると安心です。
まず読むべき基礎知識5記事
施設選びでつまずきやすいポイント5記事
「グループホームとは何か」「どんな人が入れるのか」「費用はいくらか」「どうやって入居するのか」「どんな生活なのか」「一人暮らしとの違いは」「施設入所との違いは」「メリット・デメリットは」「親亡き後の住まいになるのか」「どうやって探せばいいのか」「見学はできるのか」「空きはあるのか」「待機期間はどのくらいか」。グループホームは障害者の地域生活を支える重要な住まいの選択肢です。
グループホームとは、障害のある方が地域で共同生活を送る住まいで、正式名称は「共同生活援助」です。種類は介護サービス包括型、外部サービス利用型、日中サービス支援型があります。
対象者は障害支援区分1以上の障害者(身体・知的・精神・発達障害)で、18歳以上です。
費用は月5~10万円程度(家賃・食費・光熱費・日用品費込み)で、低所得者には家賃補助があります。
入居方法は相談支援専門員に相談→見学→申し込み→面接→契約→入居です。生活は5~10人程度の共同生活で、世話人・生活支援員の支援を受けながら、自立した生活を送ります。
メリットは地域で暮らせる、適度な支援、自立度向上、親亡き後の安心などです。本記事では、定義、種類、対象者、費用、入居方法、生活、メリット・デメリット、探し方について詳しく解説します。
グループホームとは
まず、グループホームについて説明します。
定義
共同生活援助
グループホームとは、障害のある方が地域で共同生活を送る住まいです。正式名称は「共同生活援助」です。
目的
地域での自立生活
目的
- 地域での自立した生活
- 親亡き後の住まい
- 施設から地域への移行
- 日常生活の支援
規模
小規模
一般的な規模
1つのグループホームで5~10人程度が共同生活します。
支援
世話人、生活支援員
支援者
- 世話人:食事提供、掃除、洗濯、金銭管理などの日常生活支援
- 生活支援員:入浴、排せつ、食事などの介護
住居形態
様々
形態
- アパート、マンションの一室
- 一軒家
- 寮形式
法的位置づけ
障害者総合支援法
障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスです。
種類
グループホームの種類を説明します。
1. 介護サービス包括型
最も一般的
特徴
- グループホームの世話人、生活支援員が全ての支援を提供
- 介護が必要な方に適している
2. 外部サービス利用型
軽度の方向け
特徴
- グループホームの世話人が日常生活支援
- 介護が必要な場合、外部の居宅介護サービスを利用
- 比較的自立度が高い方に適している
3. 日中サービス支援型
重度の方向け
特徴
- 常時支援体制(夜間も職員配置)
- 重度の障害があり、常時介護が必要な方に適している
- 日中も在宅で過ごす方向け
対象者
グループホームの対象者を説明します。
基本条件
障害支援区分1以上
条件
- 障害支援区分1以上の障害者
- 身体障害、知的障害、精神障害、発達障害
- 18歳以上(特例で15歳以上も可能)
障害支援区分とは
介護の必要度
区分
障害支援区分は、区分1~6まであり、数字が大きいほど介護の必要度が高いです。
例外
65歳以上
注意
65歳以上の方は、原則として介護保険の「認知症対応型共同生活介護(認知症グループホーム)」を優先します。ただし、障害福祉サービスのグループホームを継続利用することも可能です。
自立度
ある程度の自立
必要
- ある程度の自立した生活ができる
- 共同生活に適応できる
- 重度の医療的ケアが不要
地域
地域限定
原則
原則として、グループホームがある市区町村に住民票がある方が対象です(例外あり)。
費用
グループホームの費用を説明します。
月額費用の内訳
5~10万円程度
内訳
1. 家賃
月2~5万円程度
2. 食費
月2~4万円程度
3. 光熱費
月0.5~1万円程度
4. 日用品費
月0.5~1万円程度
5. サービス利用料
障害福祉サービスの利用者負担(後述)
合計
月5~10万円程度
サービス利用料
1割負担
障害福祉サービスの利用者負担
原則1割負担ですが、所得に応じた負担上限月額があります。
負担上限月額
- 生活保護受給者:0円
- 市町村民税非課税世帯:0円
- 市町村民税課税世帯(所得割16万円未満):9,300円
- 上記以外:37,200円
多くの方は0円または9,300円です。
家賃補助
低所得者向け
特定障害者特別給付費
低所得者(市町村民税非課税世帯)には、家賃補助があります。
補助額
月1万円(上限)
その他費用
個人による
例
- 娯楽費
- 交通費
- 衣服代
- 医療費
- 通院交通費
収入との比較
障害年金で賄える場合が多い
モデルケース
- 障害基礎年金2級:月65,400円
- グループホーム費用:月7万円程度
- 収支:マイナス4,600円
生活保護、特別障害者手当などと組み合わせることで、生活できます。
入居方法
グループホームへの入居方法を説明します。
ステップ1:相談
情報収集
相談先
- 相談支援専門員(指定特定相談支援事業所)
- 市区町村の障害福祉課
- グループホーム運営事業者
ステップ2:見学
必須
方法
気になるグループホームを見学します。複数見学することをおすすめします。
ステップ3:申し込み
正式申し込み
方法
入居したいグループホームに申し込みます。
ステップ4:空き待ち
待機(場合による)
状況
空きがない場合、待機リストに登録します。待機期間は数か月~1年以上の場合もあります。
ステップ5:面接
相性確認
内容
グループホーム側と面接し、相性、適応可能性を確認します。
ステップ6:体験入居
お試し
方法
可能であれば、数日~1週間程度の体験入居をします。
ステップ7:受給者証の取得・更新
必須
方法
受給者証にグループホームのサービスを追加します(既に持っている場合は変更申請)。
ステップ8:契約
正式契約
方法
グループホームと契約します。
ステップ9:入居
生活開始
方法
入居し、共同生活を始めます。
グループホームでの生活
グループホームでの生活について説明します。
住居
個室または相部屋
部屋
- 個室:1人1部屋(6~8畳程度)
- 相部屋:2~4人で1部屋
個室が増えています。
共有スペース
共同利用
設備
- リビング
- ダイニング
- キッチン
- トイレ
- 浴室
- 洗濯機
食事
提供または自炊
パターン
- 世話人が調理(最も一般的)
- 一緒に調理
- 自炊
日中活動
外出
一般的
日中は、就労継続支援B型、生活介護など、外部の事業所に通います。
夜間、休日
自由
過ごし方
- グループホームで過ごす
- 外出(買い物、趣味など)
- 帰宅(週末に実家に帰る)
支援
世話人、生活支援員
支援内容
- 食事提供、調理補助
- 掃除、洗濯
- 金銭管理
- 服薬管理
- 相談対応
- 入浴、排せつ、食事などの介護(必要な場合)
ルール
共同生活
一般的なルール
- 門限(22時など)
- 外泊時の連絡
- 共有スペースの掃除当番
- 禁酒、禁煙(事業所による)
プライバシー
個室なら確保
個室であれば、一定のプライバシーが確保されます。
メリット
グループホームのメリットを説明します。
1. 地域で暮らせる
最大のメリット
内容
施設入所ではなく、地域の中で、普通の住宅で暮らせます。
2. 適度な支援
自立と支援のバランス
内容
一人暮らしは難しいが、施設入所ほどの支援は不要な方に最適です。
3. 自立度向上
スキルアップ
内容
日常生活スキル、社会性、自己管理能力が向上します。
4. 親亡き後の安心
住まいの確保
内容
親が亡くなった後も、安心して暮らせる住まいが確保できます。
5. 仲間との暮らし
孤独感の軽減
内容
仲間と一緒に暮らすことで、孤独感が軽減されます。
6. 費用が比較的安い
経済的
内容
一人暮らしより安く、障害年金で賄える場合が多いです。
7. 緊急時の対応
安心
内容
体調不良、トラブルなど緊急時に、世話人が対応してくれます。
8. 社会参加
地域とのつながり
内容
地域のイベント、買い物など、社会参加の機会があります。
デメリット
グループホームのデメリットを説明します。
1. 共同生活のストレス
対人関係
内容
- 他の利用者との相性
- トラブル
- プライバシーの制限(相部屋の場合)
2. ルールがある
制約
内容
門限、外泊時の連絡など、ルールがあります。
3. 完全な自由ではない
一人暮らしほどの自由はない
内容
一人暮らしに比べると、自由度は低いです。
4. 空きが少ない
待機
内容
人気のグループホームは空きが少なく、長期間待つ場合があります。
5. 立地
選択肢が限られる
内容
自宅近くにグループホームがない場合、遠くに引っ越す必要があります。
6. 職員の質
ばらつき
内容
職員の質、対応にばらつきがあります。
7. 費用負担
収入との関係
内容
障害年金だけでは足りない場合、生活保護などと組み合わせる必要があります。
一人暮らし・施設入所との違い
グループホーム、一人暮らし、施設入所の違いを説明します。
グループホーム
中間
特徴
- 共同生活
- 適度な支援
- 地域の中
- 月5~10万円
一人暮らし
最も自由
特徴
- 一人で生活
- 自由度が高い
- 訪問支援を利用
- 月10~15万円以上
適している人
自立度が高い方
施設入所
24時間支援
特徴
- 施設で生活
- 24時間支援
- 重度の方向け
- 月10~15万円
適している人
重度の障害があり、常時介護が必要な方
探し方
グループホームの探し方を説明します。
1. 相談支援専門員に相談
最も効果的
方法
指定特定相談支援事業所の相談支援専門員に相談します。
入手可能な情報
- グループホーム一覧
- 空き状況
- 評判
- 見学の手配
2. 市区町村の障害福祉課に問い合わせ
公式情報
方法
市区町村の障害福祉課に問い合わせます。
入手可能な情報
- グループホーム一覧
- 基本情報
3. WAM NET(独立行政法人福祉医療機構)
全国データベース
サイト
WAM NETで、全国の障害福祉サービス事業所を検索できます。
URL: https://www.wam.go.jp/
検索方法
- 地域を選択
- サービス種類:共同生活援助
4. 社会福祉協議会
地域情報
方法
市区町村の社会福祉協議会に問い合わせます。
5. インターネット検索
情報収集
方法
「グループホーム 障害者 ○○市」などで検索します。
6. 親の会、当事者会
口コミ
方法
親の会、当事者会で、評判を聞きます。
7. 見学
必須
方法
必ず見学し、複数のグループホームを比較してください。
よくある質問
Q1: グループホームとは何ですか?
A: 障害のある方が地域で共同生活を送る住まいで、正式名称は「共同生活援助」です。5~10人程度が共同生活し、世話人・生活支援員の支援を受けながら、自立した生活を送ります。目的は地域での自立生活、親亡き後の住まい、施設から地域への移行です。住居形態はアパート・マンションの一室、一軒家、寮形式などです。
Q2: どんな人が入れますか?
A: 障害支援区分1以上の障害者(身体・知的・精神・発達障害)で、18歳以上(特例で15歳以上も可能)です。ある程度の自立した生活ができ、共同生活に適応でき、重度の医療的ケアが不要な方が対象です。原則として、グループホームがある市区町村に住民票がある方です。
Q3: 費用はいくらですか?
A: 月5~10万円程度です。内訳は家賃月2~5万円、食費月2~4万円、光熱費月0.5~1万円、日用品費月0.5~1万円、サービス利用料(1割負担だが所得に応じた負担上限月額あり、多くの方は0円または9,300円)です。低所得者(市町村民税非課税世帯)には家賃補助月1万円があります。障害年金で賄える場合が多いです。
Q4: どうやって入居しますか?
A: 相談支援専門員に相談→見学(必須、複数見学推奨)→申し込み→空き待ち(場合による、数か月~1年以上)→面接→体験入居→受給者証の取得・更新→契約→入居の流れです。空きがない場合、待機リストに登録します。
Q5: どんな生活ですか?
A: 個室または相部屋で暮らし、リビング・ダイニング・キッチン・トイレ・浴室・洗濯機は共同利用します。食事は世話人が調理(最も一般的)または一緒に調理・自炊です。日中は就労継続支援B型、生活介護など外部の事業所に通い、夜間・休日は自由に過ごします。世話人・生活支援員が食事提供、掃除、洗濯、金銭管理、服薬管理、相談対応、介護(必要な場合)を支援します。門限、外泊時の連絡などのルールがあります。
Q6: メリット・デメリットは?
A: メリットは地域で暮らせる(最大)、適度な支援(自立と支援のバランス)、自立度向上、親亡き後の安心、仲間との暮らし(孤独感軽減)、費用が比較的安い(障害年金で賄える)、緊急時の対応、社会参加などです。デメリットは共同生活のストレス(対人関係、相性、トラブル、プライバシー制限)、ルールがある(門限など)、完全な自由ではない、空きが少ない(待機)、立地(選択肢限られる)、職員の質のばらつき、費用負担(収入との関係)などです。
Q7: 親亡き後の住まいになりますか?
A: はい、なります。グループホームは親亡き後の住まいとして最も一般的な選択肢です。親が元気なうちに見学、体験入居し、親亡き後に備えて準備することが推奨されます。空きが少なく待機が必要な場合もあるため、早めに動いてください。
Q8: どうやって探せばいいですか?
A: 1相談支援専門員に相談(最も効果的、一覧・空き状況・評判・見学手配)、2市区町村の障害福祉課に問い合わせ(一覧・基本情報)、3WAM NETで検索(https://www.wam.go.jp/)、4社会福祉協議会に問い合わせ、5インターネット検索、6親の会・当事者会で口コミ、7見学(必須、複数比較)などです。相談支援専門員への相談が最も効果的です。
まとめ
グループホームは、障害のある方が地域で共同生活を送る住まいで、日常生活の支援を受けながら自立を目指す制度です。5〜10人程度で生活し、世話人や支援員がサポートします。
費用は月5〜10万円程度で、障害年金で賄える場合もあります。
入居には見学や申請が必要で、空き待ちもあります。自由度と支援のバランスが特徴で、早めの情報収集と比較が重要です。
主な相談窓口
指定特定相談支援事業所(相談支援専門員)
- グループホーム一覧、空き状況、評判、見学手配(最も効果的)
市区町村の障害福祉課
- グループホーム一覧、基本情報
社会福祉協議会
- 地域情報
WAM NET(独立行政法人福祉医療機構)
- 全国の事業所検索:https://www.wam.go.jp/
親の会、当事者会
- 口コミ、評判
一人で悩まず、相談支援専門員、市区町村の障害福祉課に相談してください。早めに見学し、親亡き後に備えて準備しましょう。

コメント