お子さんの将来を考え、B型施設を探している保護者の方へ
障害のあるお子さんに合った選択をするために、まず知っておきたい基本ガイド
初めての方は、基礎知識と不安解消をセットで押さえると安心です。
まず読むべき基礎知識5記事
施設選びでつまずきやすいポイント5記事
何もしていないのに突然強い不安が押し寄せてくる、理由がわからないのに急に不安になる、突然の不安でパニックになりそうになるという方は多くいます。この記事では、突然不安になる原因と対処するための方法について解説します。
突然不安になることは珍しくない
突然理由もわからないのに強い不安が押し寄せてくる体験は多くの方が経験することです。
不安は人間が危険を察知して身を守るための自然な反応として備わっている機能です。ただし現代社会では実際の危険がない状況でも不安反応が引き起こされることがあります。
突然の不安を感じることは弱さや異常ではありませんが慢性的に繰り返される場合や日常生活に深刻な影響が出ている場合は適切な対処が重要です。
突然不安になる主な原因
パニック障害
突然の強い不安の最も多い原因のひとつがパニック障害です。
パニック障害では予期せず突然強い恐怖と動悸、息苦しさ、めまい、発汗、手の震え等の身体症状が現れるパニック発作が起きます。
パニック発作は通常数分から数十分で治まりますが体験中は非常に強い恐怖感と死への恐怖を感じることがあります。
パニック発作を繰り返し経験することでまた発作が起きるのではないかという予期不安が生じてさらに不安が強まるという悪循環が生じることがあります。
全般性不安障害
全般性不安障害は仕事、健康、家族、お金等の様々なことについて過剰な不安と心配が慢性的に続く状態です。
特定の引き金がなくても突然強い不安が押し寄せることがあります。
筋肉の緊張、疲れやすさ、集中困難、睡眠障害といった身体症状を伴うことがあります。
自律神経の乱れ
自律神経のバランスが乱れると突然の動悸、息苦しさ、めまい等の身体症状が現れることがあります。
これらの身体症状が不安感として体験されることがあります。
過剰なストレス、睡眠不足、不規則な生活リズム、過労等が自律神経の乱れを引き起こします。
血糖値の急激な変動
食事を抜いたり甘いものを一気に食べたりすることで血糖値が急激に変動した場合に突然の不安感、動悸、発汗、手の震え等の症状が現れることがあります。
血糖値の急激な低下による低血糖が不安に似た症状を引き起こすことがあります。
カフェインの過剰摂取
カフェインの過剰摂取が突然の不安感、動悸、焦燥感を引き起こすことがあります。
コーヒー、エナジードリンク、緑茶等に含まれるカフェインへの感受性は個人によって大きく異なります。
ホルモンバランスの変化
月経前症候群、更年期、甲状腺ホルモンの異常等のホルモンバランスの変化が突然の不安感をもたらすことがあります。
甲状腺機能亢進症では動悸、発汗、不安感等のパニック発作に似た症状が現れることがあります。
過去のトラウマ体験
過去のトラウマ体験が特定の刺激によって突然活性化されてフラッシュバックや強い不安反応を引き起こすことがあります。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)ではトラウマと関連した刺激に触れた際に突然の強い不安と身体反応が生じることがあります。
慢性的なストレスの蓄積
慢性的なストレスが蓄積することで体のストレス反応の閾値が下がり些細なことで突然強い不安が起きやすくなります。
うつ病
うつ病では気力の低下だけでなく強い不安感が症状として現れることがあります。
うつ病に伴う不安が突然強まることがあります。
発達障害の特性
ASDの特性として予測できない出来事への強い不安や特定の感覚刺激への過剰な反応が突然の強い不安として現れることがあります。
ADHDの特性として衝動的な思考のパターンから突然様々な心配事が頭に浮かんで不安が高まることがあります。
突然不安になったときの即時対処法
腹式呼吸で神経系を落ち着かせる
突然の不安が高まったとき腹式呼吸を行うことが自律神経を整えて体の症状を和らげる最も即効性のある方法のひとつです。
鼻からゆっくり四秒かけて吸い七秒息を止めてから八秒かけてゆっくり吐くという方法が特に効果的とされています。
呼吸に意識を向けることで不安を引き起こしている思考から意識が離れる助けになります。
腹式呼吸は緊急時だけでなく日常的に練習しておくことで緊急時に自然に使えるようになります。
グラウンディングで今この瞬間に戻る
突然の強い不安が起きたとき今この瞬間の感覚に意識を向けるグラウンディングが有効です。
五四三二一法として目で見えるものを五つ、耳で聞こえるものを四つ、体で感じることができるものを三つ、においがするものを二つ、味がするものを一つ数えるという方法が不安の渦から今この瞬間に意識を引き戻す助けになります。
足の裏が床に着いている感覚、椅子の硬さ、手で何かを握っている感覚等の体の感覚に集中することも有効なグラウンディングの方法です。
不安を観察する
突然の不安が高まったとき不安と戦おうとするのではなく今不安が来ているなとただ観察するという姿勢が不安のピークを早く過ぎ去らせる助けになります。
不安は波のように高まって必ず引いていきます。不安のピークを乗り越えられたという体験の積み重ねが次回の不安への恐怖を弱めます。
安全な場所に移動する
突然の強い不安が起きたとき安全で落ち着ける場所に移動することが不安を和らげる助けになります。
静かな場所に移動する、新鮮な空気を吸いに外に出るといった行動が不安の強度を下げることがあります。
信頼できる人に連絡する
突然の強い不安が起きたとき信頼できる家族や友人に連絡して声を聞くことが孤独感を和らげて不安を軽減する助けになります。
話の内容よりも声のつながりそのものが安心感をもたらすことがあります。
冷たい水で顔を冷やす
冷たい水で顔を冷やすことが自律神経の潜水反射を活性化させて心拍数を落ち着かせる即時の効果があるとされています。
手首を冷たい水で冷やすことも体の興奮状態を落ち着かせる効果があるとされています。
突然の不安を繰り返さないための対処法
生活習慣を整える
規則正しい生活リズムを保つこととして毎日同じ時間に起きて同じ時間に寝る習慣が自律神経のバランスを整えて突然の不安が起きにくい体の状態をつくります。
十分な睡眠をとることとして睡眠不足が不安への感受性を高めるため十分な睡眠を確保することが重要です。
バランスの良い食事をとることとして血糖値の急激な変動を防ぐためにバランスの良い食事を規則的に取ることが重要です。
カフェインを控えることとして不安への感受性が高い場合はカフェインの摂取量を減らすことが突然の不安を予防する助けになります。
適度な運動の習慣をつくることとして有酸素運動がストレスホルモンを低下させて不安への対処力を高めることが研究で示されています。
ストレス管理を行う
日々のストレスを管理することが突然の不安を予防するうえで重要です。
リラクゼーションの習慣をつくることとして瞑想、ヨガ、深呼吸、入浴等のリラクゼーションの習慣が慢性的なストレスを軽減して不安の背景にある緊張を和らげます。
不安を日記に書き出すこととして不安に感じていることを定期的に書き出すことが不安の蓄積を防ぐ助けになります。
不安を引き起こす思考パターンを理解する
突然の不安が起きるとき特定の思考パターンが関係していることが多くあります。
最悪の場合を常に想定する思考、根拠なく否定的な結果を確信する思考、小さな問題を過大に評価する思考といったパターンを把握することが不安への対処の助けになります。
これらの思考パターンに気づいてより現実的な視点に切り替える練習が認知行動療法的なアプローチとして有効です。
予期不安を育てないようにする
パニック発作等の強い不安を経験した後にまた起きるかもしれないという予期不安が生じることがあります。
予期不安から特定の場所や状況を避ける回避行動が強まることで不安がさらに強化されるという悪循環が生じます。
回避行動を少しずつ減らして不安が起きても対処できるという体験を積み重ねることが予期不安を弱める重要なアプローチです。
医療機関への相談が重要な場合
以下のような状態が続いている場合は医療機関への受診を検討することが重要です。
突然の強い不安が繰り返し起きている、不安への恐怖から特定の場所や状況を避けるようになっている、不安の症状が日常生活や仕事に深刻な影響を与えているといった状態が見られる場合は心療内科または精神科への受診が必要なサインです。
受診の際に突然の不安がどのような状況でどのくらいの頻度で起きているかを具体的に伝えることが適切な診断と治療につながります。
パニック障害や全般性不安障害には認知行動療法や薬物療法等の有効な治療法があります。
甲状腺ホルモンの異常や血糖値の問題が関係している可能性がある場合は内科での検査を受けることが重要です。
消えてしまいたいという気持ちが浮かぶ場合は緊急のサインです。すぐに医療機関または相談窓口に連絡してください。よりそいホットライン(0120-279-338)は二十四時間無料で相談できます。
まとめ
突然不安になる主な原因としてパニック障害、全般性不安障害、自律神経の乱れ、血糖値の急激な変動、カフェインの過剰摂取、ホルモンバランスの変化、過去のトラウマ体験、慢性的なストレスの蓄積、うつ病、発達障害の特性といった様々なものがあります。
突然の不安への即時対処として腹式呼吸、グラウンディング、不安の観察、安全な場所への移動、信頼できる人への連絡といった方法が有効です。
繰り返しの予防として生活習慣を整える、ストレス管理を行う、不安を引き起こす思考パターンを理解する、回避行動を少しずつ減らすといった取り組みが重要です。
突然の強い不安が繰り返し起きて日常生活に影響が出ている場合は心療内科への受診を早めに検討してください。突然の不安は適切な対処と治療によって改善できる状態です。
一人で抱え込まず専門機関への相談を積極的に活用してください。


コメント