新海三社神社 佐久の古社

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長野県佐久市にある新海三社神社は、信濃国の有力な神社として古くから崇敬を集めてきた古社です。美しい三重塔や重要文化財の社殿、そして広大な境内は、訪れる人々に深い歴史と静謐な雰囲気を感じさせます。新海三社神社の歴史、御祭神、見どころ、参拝方法について解説します。

新海三社神社とは

新海三社神社は、長野県佐久市田口に鎮座する神社です。

信濃国佐久郡の総社として、また佐久地方で最も格式の高い神社の一つとして、古くから崇敬を集めてきました。

正式には新海三社神社しんかいさんしゃじんじゃと称します。地元では三社さまと親しまれています。

境内には国の重要文化財に指定された三重塔があり、神社でありながら塔を持つという珍しい形態です。これは神仏習合の歴史を物語る貴重な遺構です。

本殿や拝殿なども重要文化財に指定されており、建築的にも価値の高い神社です。

広大な境内には樹齢数百年の杉木立が茂り、静謐で神聖な雰囲気に包まれています。

御祭神と御利益

新海三社神社の御祭神と御利益について説明します。

三社神社という名の通り、三柱の神様を祀っています。

東本社には興波岐命おきはぎのみことと比売命ひめのみこと、中本社には建御名方命たけみなかたのみこと、西本社には誉田別命ほんだわけのみこと応神天皇が祀られています。

興波岐命は海の神、航海の神として信仰される神様で、新海という社名の由来となっています。

建御名方命は諏訪大社の御祭神としても知られる神様で、力の神、軍神として崇敬されています。

誉田別命は応神天皇で、八幡神として全国で広く信仰される神様です。

御利益は、家内安全、商売繁盛、五穀豊穣、交通安全、開運招福、武運長久、必勝祈願などです。

三柱の神様がそれぞれの御神徳を持ち、幅広い御利益があるとされています。

新海三社神社の歴史

新海三社神社の歴史は非常に古く、創建年代は定かではありませんが、奈良時代以前に遡ると考えられています。

延喜式神名帳927年編纂には信濃国佐久郡 新海神社として記載されており、古代から重要な神社であったことが分かります。

平安時代には信濃国の有力神社として、朝廷からの崇敬を受けました。

社伝によれば、もともとは海の神である興波岐命を祀る神社でしたが、後に諏訪神と八幡神を合祀して三社神社となったとされています。

中世には佐久地方を治めた武士たちからも崇敬を受けました。

室町時代の文明年間1469年から1487年には、三重塔が建立されました。これは神社に塔を建てるという神仏習合時代の特徴を示す貴重な遺構です。

江戸時代には佐久地方の総鎮守として広く信仰され、社殿の造営なども行われました。

明治時代の神仏分離令により、仏教的な要素の多くは失われましたが、三重塔は神社の所有として残されました。

本殿、拝殿、三重塔などが国の重要文化財に指定され、歴史的価値が認められています。

現在も佐久地方を代表する神社として、多くの参拝者が訪れています。

境内の見どころ

新海三社神社の境内には、参拝者が訪れるべき見どころが数多くあります。

三重塔は新海三社神社の最大の見どころです。室町時代の建築で、国の重要文化財に指定されています。高さは約18メートルで、均整の取れた美しい姿をしています。神社に塔があるのは珍しく、神仏習合時代の名残を今に伝える貴重な建造物です。

東本社本殿は江戸時代寛永4年1627年に建てられた建物で、国の重要文化財です。一間社流造という建築様式で、精緻な彫刻が施されています。

西本社本殿も江戸時代の建築で、重要文化財に指定されています。

中本社本殿も歴史ある建物です。

拝殿も江戸時代の建築で、重要文化財です。広々とした造りで、参拝者がお参りをします。

神楽殿では神楽が奉納されることがあります。

境内には樹齢数百年とされる杉の巨木が多く聳え立ち、神聖な雰囲気を醸し出しています。

手水舎は美しい彫刻が施されています。

石灯籠や狛犬など、歴史を感じさせる石造物が配置されています。

社務所では御朱印やお守り、おみくじなどが授与されています。

境内は広く、静かで落ち着いた雰囲気の中で参拝できます。

神仏習合の歴史

新海三社神社は神仏習合の歴史を色濃く残す神社です。

神仏習合とは、日本古来の神道と外来の仏教が融合した信仰形態です。奈良時代から明治時代初期まで、日本では神仏習合が一般的でした。

新海三社神社では、神社でありながら三重塔という仏教建築を持っています。これは神仏習合時代の名残です。

かつては別当寺として新海寺という寺院があり、神社と一体となって運営されていました。

明治時代の神仏分離令により、神社と寺院は分離されましたが、三重塔は神社の所有として残されました。

現在も三重塔は神社の境内にあり、神仏習合時代の歴史を今に伝える貴重な遺構となっています。

このような形態は全国的にも珍しく、新海三社神社の大きな特徴となっています。

年中行事

新海三社神社では年間を通じて様々な祭事が執り行われます。

正月三が日には初詣の参拝者が訪れます。佐久地方では多くの参拝者が訪れる神社の一つです。

2月3日には節分祭が執り行われます。

4月には春季例大祭が斎行されます。

9月には秋季例大祭が執り行われます。新海三社神社の重要な祭りで、神事や神楽が奉納されます。

11月には七五三の参拝で賑わいます。子供の健やかな成長を祈る家族連れが訪れます。

毎月1日と15日には月次祭が執り行われています。

大晦日には除夜祭が行われ、新年を迎える準備が整えられます。

参拝方法

新海三社神社での参拝の基本的な作法を説明します。

鳥居をくぐる前に一礼します。神域に入る際の礼儀です。

手水舎で心身を清めます。右手で柄杓を取り左手を清め、左手に持ち替えて右手を清め、再び右手に持ち替えて左手に水を受け口をすすぎ、最後に柄杓を立てて柄を清めます。

拝殿前で賽銭を入れ、二拝二拍手一拝の作法でお参りします。深く二度お辞儀をし、二度柏手を打ち、願い事を心の中で唱え、もう一度深くお辞儀をします。

三社それぞれの本社があるため、それぞれにお参りすることもできます。

三重塔を見学しましょう。美しい姿を様々な角度から眺めることができます。

境内の杉木立の中を静かに散策することもおすすめです。

参拝後、授与所で御朱印やお守りをいただくことができます。

御朱印とお守り

新海三社神社では御朱印とお守りを授与しています。

御朱印は美しい書体で書かれます。御朱印帳を持参するか、書き置きの御朱印をいただくこともできます。

三社それぞれの御朱印があり、すべていただくこともできます。

お守りは各種あり、家内安全、交通安全、商売繁盛、学業成就、必勝祈願など、様々な御利益のものが揃っています。

三重塔をモチーフにしたお守りなどもあります。

絵馬も用意されており、願い事を書いて奉納することができます。

授与所の受付時間は午前9時から午後5時頃までが一般的です。

アクセス方法

新海三社神社へのアクセスを説明します。

公共交通機関を利用する場合、JR小海線臼田駅からタクシーで約10分です。

臼田駅から徒歩では約40分かかるため、タクシーの利用が便利です。

自家用車の場合、中部横断自動車道佐久南ICから約15分です。

上信越自動車道佐久ICからは約20分です。

境内に無料駐車場があり、約50台分のスペースがあります。

住所は長野県佐久市田口2394です。

周辺の見どころ

新海三社神社周辺には佐久地方の観光スポットがあります。

龍岡城五稜郭は日本に二つしかない五稜郭の一つで、新海三社神社から車で約10分です。星形の城郭跡を見学できます。

佐久市立近代美術館では、佐久地方ゆかりの芸術作品を鑑賞できます。

鼻顔稲荷神社は商売繁盛の神様として知られ、朱塗りの鳥居が連なる美しい神社です。

駒の里ふれあいセンターでは、佐久の特産品である馬に関する展示があります。

佐久平は蕎麦の産地としても知られ、美味しい蕎麦を味わえる店が多くあります。

新海三社神社の魅力

新海三社神社は、古代からの歴史と神仏習合の名残を今に伝える魅力ある神社です。

国の重要文化財に指定された三重塔は、神社に塔があるという珍しい形態で、神仏習合時代の歴史を物語る貴重な建造物です。

本殿や拝殿なども重要文化財で、建築的にも高い価値を持っています。

樹齢数百年の杉木立に囲まれた広大な境内は、静謐で神聖な雰囲気に満ちています。

三柱の神様を祀ることから、幅広い御利益があるとされ、様々な願いを持つ参拝者が訪れます。

佐久地方の歴史と文化を知る上でも重要な神社です。

長野県佐久地方を訪れた際には、ぜひ新海三社神社に参拝してみてください。美しい三重塔を眺め、重要文化財の社殿に手を合わせ、杉木立の中を静かに歩くことで、古代から続く信仰の歴史と神仏習合の文化に触れることができるでしょう。佐久の地に静かに佇む古社で、心洗われるような特別な時間を過ごすことができます。

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