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感覚過敏のある子どもへの対応方法を知りたい、どんなグッズが効果的なのか、日常生活を楽にしたいなど、感覚過敏への対応について知りたい方に向けて、感覚過敏の種類、対応方法、効果的なグッズ、使い方、入手方法などを詳しく解説します。
感覚過敏とは
感覚過敏とは何かについて説明します。
特定の刺激に過敏に反応することです。音、光、触覚、匂い、味などの感覚刺激に対して、通常より強く反応します。不快感、苦痛を感じます。
発達障害に多いです。自閉スペクトラム症ASD、ADHD、LDなどの発達障害のある人に多く見られます。7割以上が何らかの感覚過敏を持つと言われています。
個人差が大きいです。どの感覚が過敏か、程度はどれくらいか、個人差が非常に大きいです。同じ診断名でも、感覚過敏の内容は異なります。
日常生活に支障が出ます。感覚過敏があると、学校、仕事、外出などの日常生活に支障が出ます。疲れやすい、ストレスが溜まりやすいです。
見た目では分かりません。外見では分からないため、わがまま、甘えなどと誤解されることがあります。理解されにくいです。
感覚鈍麻と併存することもあります。ある感覚は過敏、別の感覚は鈍麻感覚が鈍いという場合もあります。複雑です。
年齢とともに変化します。成長とともに、軽減することもあれば、悪化することもあります。思春期に顕在化することもあります。
聴覚過敏
聴覚過敏の特徴と対応について説明します。
聴覚過敏の特徴です。特定の音に過敏に反応します。掃除機、ドライヤー、ハンドドライヤー、チャイム、サイレン、赤ちゃんの泣き声、大勢の話し声、食器がぶつかる音などが苦手です。耳を塞ぎます。パニックになることもあります。
日常生活での困りごとです。教室がうるさくて授業に集中できません。運動会、お祭りなどの騒がしい場所に行けません。電車、バスに乗れません。映画館、コンサートに行けません。
対応グッズイヤーマフです。最も効果的なグッズです。耳を覆うヘッドホン型の防音具です。工事現場などで使われるものと同じです。音を20〜30デシベル程度カットします。学校での使用を許可してもらいます。
対応グッズ耳栓です。耳の穴に入れる耳栓です。イヤーマフより目立ちません。シリコン製、ウレタン製などがあります。遮音性の高いものを選びます。
対応グッズノイズキャンセリングイヤホンです。外部の音を打ち消すイヤホンです。音楽を聴かなくても、ノイズキャンセリング機能だけ使えます。高価ですが、効果的です。
対応グッズデジタル耳栓です。周囲の騒音を軽減しながら、人の声は聞こえる耳栓です。授業中、会話中にも使えます。
環境調整です。静かな場所で過ごす時間を作ります。教室の後ろ、端の席にしてもらいます。テスト時は別室を使わせてもらいます。
事前の準備です。大きな音が出る場面を事前に教えます。運動会のピストル音、避難訓練のサイレンなどです。心の準備ができます。
視覚過敏
視覚過敏の特徴と対応について説明します。
視覚過敏の特徴です。まぶしさに敏感です。蛍光灯のちらつき、太陽光、LED照明が苦手です。特定の色、模様を見ると気分が悪くなります。人混み、ごちゃごちゃした場所が苦手です。
日常生活での困りごとです。教室の蛍光灯がまぶしくて黒板が見えません。外に出ると目が痛いです。白い紙、ノートがまぶしいです。人の顔をじっと見られません。
対応グッズサングラスです。まぶしさを軽減します。屋内でも使えるUVカット率の低いものを選びます。学校での使用を許可してもらいます。
対応グッズ色付き眼鏡です。薄い色の眼鏡です。茶色、グレー、ブルーなどがあります。サングラスより目立ちません。
対応グッズつばのある帽子です。屋外では、つばのある帽子をかぶります。日光を遮れます。
対応グッズカラーフィルムです。ノート、教科書に貼るカラーフィルムです。まぶしさを軽減します。薄い色のクリアファイルで代用することもあります。
対応グッズ色付き下敷きです。白い紙の上に置く色付き下敷きです。まぶしさが軽減され、文字が読みやすくなります。
環境調整です。座席を窓際から離してもらいます。蛍光灯の真下を避けます。カーテンで光を調整します。LED照明をやめて白熱灯にします。
触覚過敏
触覚過敏の特徴と対応について説明します。
触覚過敏の特徴です。特定の素材、感触が苦手です。服のタグ、縫い目、チクチクする素材が我慢できません。手をつなぐ、ハグなどのスキンシップを嫌がります。砂、粘土、絵の具などを触れません。髪や爪を切るのを嫌がります。
日常生活での困りごとです。着られる服が限られます。新しい服を着られません。体育の授業で着替えられません。歯磨き、洗顔、入浴を嫌がります。
対応グッズタグレス衣類です。タグがない、または転写プリントのタグの衣類を選びます。ユニクロ、無印良品などのタグレス商品があります。
対応グッズ縫い目が外側の衣類です。縫い目が肌に当たらないよう、外側になっている衣類を選びます。裏返しに着ることもあります。
対応グッズ柔らかい素材の衣類です。綿100%、シルク、竹繊維などの柔らかい素材を選びます。化学繊維は避けます。
対応グッズシームレスソックスです。縫い目のない靴下です。足の指先に縫い目が当たるのが苦手な子どもに有効です。
対応方法新しい服は洗ってから着ることです。新品の服は硬いため、何度か洗ってから着ます。柔軟剤を使います。
対応方法タグを切り取ることです。既存の服のタグを切り取ります。縫い目も切ってしまうこともあります。
対応方法徐々に慣らすことです。苦手な感触も、少しずつ触る時間を増やすことで、慣れることがあります。無理強いはしません。
対応方法感覚統合療法です。作業療法士による感覚統合療法を受けます。様々な感覚刺激に触れることで、過敏性が軽減することがあります。
嗅覚過敏
嗅覚過敏の特徴と対応について説明します。
嗅覚過敏の特徴です。特定の匂いに敏感です。香水、柔軟剤、洗剤、シャンプーの匂いが苦手です。食べ物の匂い、トイレの匂い、給食室の匂いで気分が悪くなります。人の体臭に敏感です。
日常生活での困りごとです。給食が食べられません。レストラン、スーパーに入れません。満員電車に乗れません。友達の家に行けません。
対応グッズマスクです。最も手軽なグッズです。匂いを軽減します。マスクの内側にアロマオイルを垂らすこともあります。
対応グッズノーズマスクです。鼻の穴に入れる小さなマスクです。外から見えにくいです。
対応グッズ好きな匂いのアロマです。好きな匂いのアロマオイルをハンカチに垂らして持ち歩きます。苦手な匂いを感じた時、ハンカチを嗅ぎます。
対応方法換気をすることです。部屋の換気を頻繁にします。空気清浄機を使います。
対応方法無香料の製品を使うことです。家庭では、無香料の洗剤、柔軟剤、シャンプーなどを使います。
対応方法学校に配慮を依頼することです。給食室から遠い席にしてもらう、換気を多めにしてもらうなどの配慮を依頼します。
対応方法外出時は風上に立つことです。匂いの発生源から離れます。風上に立ちます。
味覚過敏と偏食
味覚過敏と偏食の特徴と対応について説明します。
味覚過敏の特徴です。特定の味、食感が苦手です。苦味、酸味が極端に苦手です。ドロドロ、ネバネバした食感が無理です。偏食がひどいです。食べられるものが極端に少ないです。
日常生活での困りごとです。給食が食べられません。友達と外食できません。家族と同じ食事が取れません。栄養が偏ります。
対応方法無理に食べさせないことです。最も重要です。無理に食べさせると、さらに食べられなくなります。食事がトラウマになります。
対応方法食べられるものを確保することです。少しでも食べられるものがあれば、それを食べさせます。栄養バランスより、食べることを優先します。
対応方法栄養補助食品を活用することです。栄養バランスが心配な場合、栄養補助食品を活用します。マルチビタミン、プロテイン、栄養ドリンクなどです。
対応方法学校に弁当持参を認めてもらうことです。給食が食べられない場合、弁当持参を認めてもらいます。合理的配慮として依頼します。
対応方法少しずつ新しい食べ物に挑戦することです。強制ではなく、本人が興味を持ったら、少しずつ新しい食べ物に挑戦します。一口だけでも褒めます。
対応方法形状を変えることです。野菜が食べられない場合、細かく刻む、ミキサーにかけるなど、形状を変えると食べられることがあります。
グッズの入手方法
感覚過敏対応グッズの入手方法について説明します。
Amazon、楽天などのネット通販です。最も手軽な方法です。イヤーマフ、サングラス、タグレス衣類など、様々なグッズが購入できます。レビューを参考にします。
専門店です。感覚過敏グッズの専門店があります。かなでものなどのオンラインショップです。品揃えが豊富です。
東急ハンズ、ロフトなどです。大型雑貨店で、イヤーマフ、耳栓、ノイズキャンセリングイヤホンなどが購入できます。
ホームセンターです。工事用のイヤーマフ、耳栓などが購入できます。安価です。
100円ショップです。耳栓、アイマスク、マスクなどが購入できます。まずは試してみるのに良いです。
ユニクロ、無印良品などです。タグレス衣類、シームレスソックスなどが購入できます。
眼鏡店です。サングラス、色付き眼鏡などを作ってもらえます。処方箋なしでも購入できます。
療育施設、発達障害者支援センターです。おすすめのグッズを教えてもらえます。サンプルを試させてもらえることもあります。
補装具費支給制度です。一部のグッズは、補装具費支給制度で助成を受けられることがあります。市区町村の障害福祉課に相談します。
学校での使用
学校でのグッズ使用について説明します。
事前に許可を得ることです。必ず事前に担任、管理職に相談し、許可を得ます。勝手に使い始めません。
診断書を提出することです。医師の診断書、意見書を提出します。感覚過敏があること、グッズが必要なことを記載してもらいます。説得力があります。
合理的配慮として依頼することです。障害者差別解消法に基づく合理的配慮として依頼します。学校には提供義務があります。
具体的に説明することです。どのグッズを、いつ、どのように使うのか、具体的に説明します。授業中はイヤーマフ、屋外ではサングラスなどです。
周囲の理解を得ることです。クラスメイトに説明するかどうか、本人、親、担任で相談します。理解があると、使いやすいです。
試験時の使用です。テスト時のイヤーマフ、サングラスの使用も許可してもらいます。不正にならないことを説明します。
体育、給食などでの配慮です。体育時の服装、給食の量や内容なども配慮を依頼します。
担任が変わる時です。年度替わりで担任が変わる時、再度説明します。引き継ぎがあっても、直接伝えます。
まとめ
感覚過敏への対応は、適切なグッズと環境調整で改善します。聴覚過敏はイヤーマフ、耳栓、ノイズキャンセリングイヤホン、視覚過敏はサングラス、色付き眼鏡、カラーフィルム、触覚過敏はタグレス衣類、柔らかい素材、嗅覚過敏はマスク、アロマ、味覚過敏は無理に食べさせない、栄養補助食品が有効です。グッズはネット通販、専門店、ホームセンター、100円ショップなどで購入でき、学校での使用は事前に許可を得て合理的配慮として依頼します。

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