お子さんの将来を考え、B型施設を探している保護者の方へ
障害のあるお子さんに合った選択をするために、まず知っておきたい基本ガイド
初めての方は、基礎知識と不安解消をセットで押さえると安心です。
まず読むべき基礎知識5記事
施設選びでつまずきやすいポイント5記事
「川崎市のB型事業所の工賃はいくらか」「平均工賃は」「高工賃の事業所はどこか」「工賃だけで生活できるのか」「工賃以外の収入は」「どうやって事業所を選べばいいのか」「工賃向上の取り組みは」「工賃が高い仕事内容は」「情報はどこで得られるのか」「見学はできるのか」。
工賃は事業所選びの重要な要素ですが、工賃だけでなく、仕事内容や支援体制も考慮すべきです。
川崎市の就労継続支援B型事業所の平均工賃は、全国平均(月額16,507円、2022年度)と同程度と推定されます。川崎市の公式データは限定的ですが、神奈川県全体の平均工賃は月額17,000円程度です。
高工賃事業所は、月額3~5万円以上を支払う事業所もあります。工賃だけでは生活できないため、障害年金、生活保護、特別障害者手当などと組み合わせます。
工賃向上の取り組みは、付加価値の高い仕事、販路拡大、生産性向上などです。事業所の選び方は、工賃だけでなく、仕事内容、支援体制、通いやすさ、雰囲気などを総合的に判断します。
本記事では、平均工賃、高工賃事業所、工賃向上の取り組み、選び方、情報収集方法について詳しく解説します。
就労継続支援B型とは
まず、就労継続支援B型について説明します。
定義
非雇用型の就労支援
就労継続支援B型とは、一般企業での就労が困難な障害者に対し、雇用契約を結ばずに就労の機会を提供し、生産活動を通じて知識や能力の向上を図るサービスです。
対象
障害のある方
身体障害、知的障害、精神障害、発達障害などのある方で、一般企業での就労が困難な方が対象です。
工賃
報酬
B型事業所では、雇用契約を結ばないため、給料ではなく「工賃」として報酬を受け取ります。
A型との違い
雇用契約の有無
就労継続支援A型
雇用契約あり、最低賃金以上の給料
就労継続支援B型
雇用契約なし、工賃(最低賃金の適用なし)
目的
能力向上、社会参加
- 就労の機会提供
- 生産活動を通じた知識・能力の向上
- 社会参加
- 一般就労への移行準備(可能な場合)
川崎市のB型工賃の現状
川崎市の就労継続支援B型事業所の工賃の現状を説明します。
全国平均工賃
参考データ
2022年度(令和4年度)
- 全国平均工賃:月額16,507円
- 時間額:233円
出典:厚生労働省「令和4年度工賃(賃金)の実績について」
神奈川県の平均工賃
県データ
2022年度(令和4年度)
- 神奈川県平均工賃:月額17,000円程度(推定)
神奈川県は全国平均よりやや高い傾向があります。
川崎市の平均工賃
推定
データの制約
川崎市独自の公式な平均工賃データは公表されていません。
推定
神奈川県の平均工賃、全国平均工賃から推定すると、川崎市のB型事業所の平均工賃は月額15,000~18,000円程度と推定されます。
工賃の幅
事業所により大きく異なる
範囲
- 低い事業所:月額5,000~10,000円
- 平均的な事業所:月額15,000~18,000円
- 高い事業所:月額30,000~50,000円以上
事業所により工賃は大きく異なります。
工賃だけでは生活できない
現実
問題点
月額15,000~18,000円の工賃では、生活はできません。
対策
障害年金、生活保護、特別障害者手当などと組み合わせて生活します。
高工賃事業所の特徴
高工賃を実現している事業所の特徴を説明します。
仕事内容
付加価値の高い仕事
例
- IT関連(データ入力、プログラミング補助、Webデザイン)
- 専門的な製造(食品製造、パン・菓子製造、縫製、木工)
- 農業(有機農業、直売)
- 清掃(専門的な清掃業務)
- クリーニング
- 印刷
- デザイン
付加価値の高い仕事ほど、工賃が高い傾向があります。
販路
広い販路
方法
- 自社販売
- ネット販売
- 委託販売
- イベント販売
- 企業との契約
販路が広いほど、売上が増え、工賃が高くなります。
生産性
効率化
工夫
- 作業の標準化
- 設備投資
- 職員の指導力
- 利用者のスキル向上
生産性が高いほど、工賃が高くなります。
経営努力
事業所の努力
取り組み
- 新商品開発
- 営業活動
- 品質管理
- コスト削減
経営努力が工賃に反映されます。
利用者の能力
スキル
利用者の能力、スキルが高いほど、生産性が上がり、工賃が高くなります。
工賃向上の取り組み
工賃向上のための取り組みを説明します。
国の取り組み
工賃向上計画
内容
厚生労働省が各都道府県に「工賃向上計画」の策定を求めています。
目標
- 全国平均工賃の向上
- 月額3万円を目指す(長期目標)
神奈川県の取り組み
県の計画
神奈川県工賃向上計画
神奈川県は「工賃向上計画」を策定し、事業所への支援を行っています。
支援内容
- 経営コンサルティング
- 販路開拓支援
- 商品開発支援
- 研修
川崎市の取り組み
市の支援
支援内容
川崎市も工賃向上のための支援を行っています。
- 共同受注窓口(複数事業所が共同で受注)
- 優先調達(市が障害者就労施設等からの物品・役務を優先的に調達)
- イベント開催(販売機会の提供)
- 情報提供
事業所の取り組み
自助努力
具体例
- 付加価値の高い仕事への転換
- 新商品開発
- ネット販売開始
- 企業との契約拡大
- 職員研修
- 利用者のスキル向上訓練
工賃以外の収入
工賃以外の収入について説明します。
1. 障害年金
最も重要
金額
- 障害基礎年金1級:月額81,750円(2024年度)
- 障害基礎年金2級:月額65,400円(2024年度)
- 障害厚生年金:職歴による加算
2. 生活保護
最低生活保障
受給条件
収入が最低生活費を下回る場合、受給できます。
金額
- 生活扶助:約75,000円(単身、川崎市)
- 住宅扶助:上限53,700円(単身、川崎市)
- 合計:約128,700円
3. 特別障害者手当
重度障害者向け
金額
月額27,980円(2024年度)
受給条件
20歳以上で、著しく重度の障害があり、日常生活において常時特別の介護を必要とする方
4. その他
手当など
- 特別児童扶養手当(20歳未満)
- 心身障害者福祉手当(自治体独自)
収入の組み合わせ例
生活モデル
例1:障害基礎年金2級受給者
- 障害基礎年金2級:月額65,400円
- B型工賃:月額15,000円
- 合計:月額80,400円
例2:生活保護受給者
- 生活保護:月額128,700円
- B型工賃:月額15,000円
- 合計:月額143,700円(ただし、工賃は収入認定され、生活保護費が減額される可能性あり)
例3:障害基礎年金1級+特別障害者手当
- 障害基礎年金1級:月額81,750円
- 特別障害者手当:月額27,980円
- B型工賃:月額15,000円
- 合計:月額124,730円
事業所の選び方
B型事業所の選び方を説明します。
工賃だけで選ばない
重要
理由
工賃は重要ですが、工賃だけで選ぶと、仕事内容や支援体制が合わず、続かない可能性があります。
確認ポイント
総合的に
1. 工賃
平均工賃、工賃の算定方法(出来高制、時給制、日給制)
2. 仕事内容
- 自分に合った仕事か
- 興味、関心がある仕事か
- スキルアップできるか
3. 支援体制
- 職員の配置
- 個別支援計画
- 支援の質
4. 通いやすさ
- 自宅からの距離
- 交通手段
- 送迎の有無
5. 雰囲気
- 利用者、職員の雰囲気
- 施設の清潔さ
- 明るさ
6. 将来性
- 一般就労への移行支援
- スキルアップの機会
見学、体験
必須
方法
必ず見学、できれば体験利用をしてください。
確認事項
- 実際の作業内容
- 職員の対応
- 利用者の様子
- 雰囲気
複数比較
選択肢
複数の事業所を見学、比較してください。
情報収集方法
川崎市のB型事業所の工賃情報を収集する方法を説明します。
1. 川崎市の障害福祉課
公式情報
問い合わせ
川崎市の各区役所の障害福祉課に問い合わせます。
入手可能な情報
- 事業所一覧
- 事業所の基本情報
2. 相談支援専門員
専門家
相談
指定特定相談支援事業所の相談支援専門員に相談します。
入手可能な情報
- 事業所の詳細情報
- 工賃の実態
- 評判
3. 神奈川県の公式サイト
県のデータ
サイト
神奈川県のホームページで、工賃向上計画、事業所情報を確認できます。
4. WAM NET(独立行政法人福祉医療機構)
全国データベース
サイト
WAM NETで、全国の障害福祉サービス事業所を検索できます。
URL: https://www.wam.go.jp/
検索方法
- 地域:神奈川県、川崎市
- サービス種類:就労継続支援B型
入手可能な情報
- 事業所名、住所、電話番号
- サービス内容
- 定員
注意
工賃の詳細情報は掲載されていないため、直接事業所に問い合わせる必要があります。
5. 事業所に直接問い合わせ
最も確実
方法
事業所に電話、メールで問い合わせます。
質問事項
- 平均工賃
- 工賃の算定方法
- 仕事内容
- 見学の可否
6. 見学、体験
実際に確認
方法
見学、体験利用時に、工賃について質問します。
7. 親の会、当事者会
口コミ
情報源
親の会、当事者会で、事業所の評判、工賃の実態を聞きます。
8. インターネット検索
口コミ
方法
「川崎市 B型 工賃」「川崎市 就労継続支援B型 おすすめ」などで検索します。
注意
情報の信頼性を確認してください。
川崎市のB型事業所例
川崎市の就労継続支援B型事業所の例を紹介します。
注意:以下は例示であり、工賃の詳細は各事業所に直接お問い合わせください。情報は変更される可能性があります。
事業所の探し方
公式情報
方法
- 川崎市の各区役所の障害福祉課に問い合わせ
- WAM NETで検索
- 相談支援専門員に相談
見学の申し込み
必須
気になる事業所があれば、必ず見学を申し込んでください。
よくある質問
Q1: 川崎市のB型事業所の平均工賃はいくらですか?
A: 川崎市独自の公式データは限定的ですが、神奈川県の平均工賃(月額17,000円程度)、全国平均工賃(月額16,507円、2022年度)から推定すると、川崎市のB型事業所の平均工賃は月額15,000~18,000円程度と推定されます。ただし、事業所により大きく異なり、低い事業所は月額5,000~10,000円、高い事業所は月額30,000~50,000円以上です。
Q2: 高工賃の事業所はどこですか?
A: 具体的な事業所名は各事業所に直接お問い合わせください。高工賃を実現している事業所の特徴は、IT関連・専門的な製造・農業などの付加価値の高い仕事、広い販路(ネット販売、企業との契約)、高い生産性(作業の標準化、設備投資)、経営努力(新商品開発、営業活動)などです。相談支援専門員、川崎市の障害福祉課に相談すると情報が得られます。
Q3: 工賃だけで生活できますか?
A: いいえ、できません。平均工賃月額15,000~18,000円では生活できません。障害年金(1級月額81,750円、2級月額65,400円)、生活保護(単身約128,700円)、特別障害者手当(月額27,980円)などと組み合わせて生活します。例:障害基礎年金2級65,400円+B型工賃15,000円=合計80,400円/月。
Q4: 工賃向上の取り組みはありますか?
A: はい、あります。国は工賃向上計画を策定し月額3万円を目指しています(長期目標)。神奈川県は工賃向上計画を策定し、経営コンサルティング・販路開拓支援・商品開発支援・研修を行っています。川崎市は共同受注窓口、優先調達、イベント開催、情報提供などの支援を行っています。事業所も付加価値の高い仕事への転換、新商品開発、ネット販売などに取り組んでいます。
Q5: 事業所の選び方は?
A: 工賃だけで選ばず、総合的に判断してください。確認ポイントは、1工賃(平均工賃、算定方法)、2仕事内容(自分に合うか、興味があるか、スキルアップできるか)、3支援体制(職員配置、個別支援計画、支援の質)、4通いやすさ(距離、交通手段、送迎)、5雰囲気(利用者・職員の雰囲気、清潔さ)、6将来性(一般就労への移行支援)です。必ず見学・体験利用をし、複数の事業所を比較してください。
Q6: 工賃情報はどこで得られますか?
A: 1川崎市の各区役所の障害福祉課に問い合わせ、2相談支援専門員に相談(最も詳しい)、3神奈川県の公式サイト、4WAM NET(全国データベース、ただし工賃詳細は掲載なし)、5事業所に直接問い合わせ(最も確実)、6見学・体験時に質問、7親の会・当事者会で口コミ、8インターネット検索などです。相談支援専門員への相談が最も効果的です。
Q7: 見学はできますか?
A: はい、できます。ほとんどのB型事業所は見学を受け付けています。事業所に電話・メールで見学を申し込んでください。見学時に工賃、仕事内容、支援体制、雰囲気などを確認してください。できれば体験利用もしてください。複数の事業所を見学し、比較することをおすすめします。
Q8: 工賃が高い仕事内容は何ですか?
A: IT関連(データ入力、プログラミング補助、Webデザイン)、専門的な製造(食品製造、パン・菓子製造、縫製、木工)、農業(有機農業、直売)、専門的な清掃、クリーニング、印刷、デザインなど、付加価値の高い仕事ほど工賃が高い傾向があります。また、販路が広い(ネット販売、企業との契約)、生産性が高い事業所も工賃が高いです。
まとめ
川崎市のB型事業所の工賃は月15,000〜18,000円程度と推定されますが、5,000円〜50,000円以上まで差があります。高工賃は高付加価値業務や販路拡大、生産性向上が特徴です。国や自治体も支援を行っています。
生活は年金などとの併用が前提です。事業所選びは工賃だけでなく、仕事内容や支援体制などを総合的に判断し、見学・比較が重要です。
主な相談窓口
川崎市の各区役所の障害福祉課
- 事業所一覧、基本情報
指定特定相談支援事業所(相談支援専門員)
- 事業所の詳細情報、工賃の実態、評判(最も詳しい)
神奈川県障害福祉課
- 工賃向上計画、県全体の情報
川崎市障害者相談支援センター
- 総合相談
ハローワーク川崎
- 就労支援、事業所情報
WAM NET(独立行政法人福祉医療機構)
- 全国の事業所検索:https://www.wam.go.jp/
一人で悩まず、相談支援専門員、川崎市の障害福祉課に相談してください。見学・体験利用をし、自分に合った事業所を見つけましょう。

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