就労継続支援B型 支援が合わない 不満を感じた時の対処法

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就労継続支援B型を利用していても、「職員の支援が合わない」「必要な支援が受けられない」「支援の仕方に不満がある」と感じることがあります。

事業所や職員との相性、支援の質、支援方針の違いなど、様々な理由で支援が合わないと感じる人は少なくありません。

支援が合わないまま我慢して通い続けると、ストレスが溜まり、モチベーションが低下し、最悪の場合は心身の健康を損なうこともあります。しかし、適切に対処することで、状況を改善できる可能性があります。

本記事では、B型事業所の支援が合わないと感じる具体的な状況、その原因、改善を求める方法、事業所を変える判断基準、そして自分に合った支援を見つけるためのポイントについて詳しく解説していきます。

目次

「支援が合わない」と感じる具体的な状況

1. 職員の対応に問題がある

上から目線・威圧的

命令口調:「○○しなさい」「なんでできないの」と命令される

見下す態度:馬鹿にしたような言い方、子ども扱い

威圧的:怖い、話しかけにくい

否定的:いつも否定される、ダメ出しばかり

冷たい・無関心

事務的:機械的な対応、心がない

相談に乗ってくれない:話を聞いてくれない、適当に流される

関心がない:自分のことに興味を持ってくれない

放置される:困っていても助けてくれない

過干渉

細かく口を出す:自分で考える前に指示される

プライベートに踏み込む:必要以上に私生活を聞かれる

自由がない:何をするにも許可が必要

監視されている感覚:常に見張られている気がする

2. 支援の質が低い

専門知識がない

障害特性を理解していない:自分の障害について理解がない

適切なアドバイスがない:的外れなアドバイスばかり

最新情報を知らない:制度や支援方法が古い

スキルがない:作業を教える技術がない

一律の対応

個別性がない:みんなに同じ対応、個別のニーズを無視

画一的:マニュアル通りの対応のみ

柔軟性がない:特別な配慮をしてもらえない

理解しようとしない:個人の事情や特性を理解しようとしない

対応が遅い

相談への返答が遅い:相談しても、返事が何日も来ない

問題解決が遅い:トラブルがあっても、なかなか対応してくれない

連絡がない:約束したのに連絡がない

3. 支援の方向性が合わない

目標の不一致

一般就労を目指したい vs 事業所はB型で十分と考える

スキルアップしたい vs 事業所は現状維持

高工賃を目指したい vs 事業所は工賃向上に消極的

在宅勤務を希望 vs 事業所は通所のみ

価値観の違い

自立を重視したい vs 事業所は保護的

挑戦したい vs 事業所は安全第一で挑戦させない

厳しく指導してほしい vs 事業所はゆるい

ゆっくり働きたい vs 事業所は生産性重視

支援方針の違い

福祉的支援が欲しい vs 事業所は就労のみ重視

就労訓練が欲しい vs 事業所は作業のみ

メンタルサポートが欲しい vs 事業所は対応できない

4. 必要な支援が受けられない

相談支援の不足

話を聞いてもらえない:悩みや困りごとを相談できる雰囲気がない

カウンセリング的な支援がない:メンタル面のサポートがない

生活支援がない:就労以外の生活面の相談ができない

スキルアップ支援の不足

研修がない:スキルアップの機会が提供されない

教育がない:新しいことを教えてもらえない

資格取得支援がない:資格を取りたいと言っても協力してくれない

就労支援の不足

一般就労への支援がない:就職したいと言っても消極的

企業との連携がない:職場体験や見学の機会がない

履歴書作成の支援がない:就職活動のサポートがない

5. コミュニケーションの問題

伝わらない

説明がわかりにくい:何を言っているのか理解できない

専門用語ばかり:難しい言葉ばかりで理解できない

早口:話すスピードが速くてついていけない

聞いてくれない

話を遮る:話している途中で遮られる

決めつける:話を最後まで聞かずに決めつける

理解しようとしない:理解しようという姿勢がない

報告・連絡がない

情報が降りてこない:大事なことを教えてもらえない

急な変更:予定が急に変わるのに、連絡がない

相談なく決められる:自分に関することなのに、相談なく決められる

6. 職員間の連携不足

情報共有されていない

話したことが共有されていない:Aさんに話したことをBさんが知らない

何度も同じことを説明:職員が変わるたびに同じ説明をさせられる

引き継ぎがない:担当が変わっても、引き継ぎがされていない

職員によって対応が違う

言うことが違う:職員によって指示が違う

統一されていない:ルールが職員によって違う

混乱する:誰の言うことを聞けばいいのかわからない

7. 体制の問題

人手不足

職員が足りない:忙しそうで声をかけにくい

ゆっくり話せない:職員に時間がない

サポートが手薄:十分な支援が受けられない

職員の入れ替わりが激しい

担当がすぐ変わる:信頼関係を築く前に担当が変わる

新人ばかり:経験のない職員ばかり

不安定:事業所の運営が不安定に感じる

支援が合わない原因

1. 相性の問題

人間同士なので、相性が合わない場合があります。

性格:職員の性格と自分の性格が合わない

価値観:根本的な価値観が違う

コミュニケーションスタイル:話し方、聞き方のスタイルが合わない

2. 期待値のズレ

自分が期待していることと、事業所が提供できることにズレがあります。

支援内容:自分が求める支援と、事業所が提供する支援が違う

サービスレベル:期待するサービスレベルと実際が違う

目標設定:自分の目標と事業所の方針が合わない

3. 事業所の方針・体制

事業所の方針や体制自体に問題がある場合があります。

福祉マインドの欠如:利益優先で、利用者本位でない

教育不足:職員への教育が不十分

人手不足:慢性的な人手不足で、質の高い支援ができない

経営の問題:経営が不安定で、職員が定着しない

4. 障害理解の不足

職員が障害について十分に理解していない場合があります。

知識不足:障害特性についての知識がない

偏見:障害に対する偏見を持っている

経験不足:障害のある人への支援経験が少ない

5. コミュニケーションの齟齬

お互いのコミュニケーションが上手くいっていない場合があります。

言語化できない:自分のニーズを言葉にできない

伝え方が悪い:伝え方が適切でない

聞き方が悪い:職員の聞き方が適切でない

誤解:お互いに誤解している

支援が合わない時の対処法

1. まずは話してみる

支援が合わないと感じたら、まずは職員に率直に伝えてみましょう。

伝え方のポイント

具体的に伝える:「合わない」だけでなく、何がどう合わないのか具体的に

Iメッセージで伝える:「あなたが悪い」ではなく、「私はこう感じる」と伝える

希望を伝える:「こうしてほしい」と具体的な希望を伝える

冷静に伝える:感情的にならず、落ち着いて話す

悪い例:「いつも冷たくて嫌だ」

良い例:「相談した時に、忙しそうにされると、話しにくく感じます。少し時間を取っていただけると嬉しいです」

2. 担当を変えてもらう

特定の職員と合わない場合、担当を変えてもらうことができます。

サービス管理責任者に相談:「担当を変えてほしい」と相談

理由を説明:なぜ変えてほしいのか、冷静に説明

特定の職員を指名:「○○さんが良い」と希望を伝えてもいい

3. 事業所の責任者に相談

担当職員に言っても改善しない場合、上の責任者に相談します。

サービス管理責任者:支援の責任者

施設長・管理者:事業所のトップ

書面で伝える:口頭だけでなく、書面で記録を残すことも有効

4. 外部に相談

事業所内で解決しない場合、外部の相談先を利用します。

相談支援事業所

相談支援専門員:サービス等利用計画を作成している専門家

中立的な立場:事業所とは別の立場で、利用者の味方になってくれる

調整役:事業所と利用者の間に入って調整してくれる

市町村の障害福祉窓口

苦情受付:正式な苦情として受け付けてくれる

事業所への指導:必要に応じて事業所を指導してくれる

サービスの変更支援:他の事業所への変更を支援してくれる

運営適正化委員会(社会福祉協議会)

第三者機関:中立的な立場で苦情を受け付け、解決を支援

無料:相談は無料

秘密厳守:プライバシーは守られる

5. サービス等利用計画の見直し

相談支援専門員と一緒に、サービス等利用計画を見直します。

ニーズの再確認:自分が本当に必要としている支援は何か

目標の再設定:達成したい目標を明確にする

支援内容の変更:必要な支援内容を計画に盛り込む

モニタリング強化:定期的に状況を確認してもらう

6. 記録をつける

支援が合わない出来事があったら、記録をつけましょう。

日時:いつ起きたか

場所:どこで起きたか

相手:誰が関わっているか

内容:何があったか、何を言われたか

自分の気持ち:どう感じたか

記録は、相談する時や、苦情を申し立てる時の証拠になります。

7. 期待値を調整する

自分の期待が高すぎる場合もあります。

B型で提供できる支援の範囲を理解するB型は万能ではない

完璧を求めない:完璧な支援を提供できる事業所は存在しない

できることとできないことを区別:できることに感謝し、できないことは諦めるか他で補う

事業所を変える判断基準

改善を求めても変わらない場合、事業所を変えることも選択肢です。

変えた方がいいケース

虐待やハラスメントがある:身体的・精神的・経済的虐待、セクハラ、パワハラ

改善の意思がない:何度言っても改善されない、聞く耳を持たない

健康に影響が出ている:ストレスで体調を崩している、メンタルが悪化している

価値観が根本的に合わない:目指す方向が全く違う

安全が確保されていない:危険な環境、事故が多い

信頼関係が築けない:どうしても職員を信頼できない

変えるべきか迷うケース

相性の問題:担当を変えてもらえば解決するかもしれない

コミュニケーション不足:もっと話し合えば解決するかもしれない

期待値のズレ:自分の期待を調整すれば続けられるかもしれない

一部の職員だけの問題:その職員以外は良い

このような場合は、すぐに辞めるのではなく、まず改善を試みましょう。

事業所を変える手順

1. 次の事業所を探す:辞める前に、次を決める

2. 複数見学・体験:複数の事業所を見学・体験して比較

3. 相談支援専門員に相談:事業所変更について相談

4. サービス等利用計画の変更:新しい事業所を含めた計画に変更

5. 受給者証の変更:市町村で受給者証の事業所名を変更

6. 退所届の提出:現在の事業所に退所届を提出

7. 新しい事業所と契約:新しい事業所と利用契約

自分に合った支援を見つけるために

1. 自己理解を深める

自分のニーズを明確にする:何を必要としているのか

障害特性を理解する:自分の障害の特性を理解し、説明できるようになる

得意・不得意を知る:何が得意で、何が苦手か

価値観を明確にする:何を大切にしたいのか

2. 事業所選びのポイント

見学・体験を必ず行う:契約前に必ず見学と体験利用

複数比較する:複数の事業所を比較する

職員の対応を見る:職員がどう利用者に接しているか観察

質問をたくさんする:疑問点は遠慮せず質問

自分の感覚を大切に:データや評判だけでなく、「ここにいて心地よいか」という感覚を大切に

3. コミュニケーションを大切にする

自分から伝える:言わないと伝わらない、積極的に伝える

定期的な面談:定期的に職員と面談の時間を持つ

小さなことでも相談:小さなことでも、遠慮せず相談

感謝も伝える:不満だけでなく、良かったことへの感謝も伝える

4. 柔軟に考える

完璧な事業所はない:どこにも一長一短がある

優先順位をつける:すべてを満たす必要はない、優先順位をつける

妥協点を見つける:100点でなくても、70点なら良しとする

変化を受け入れる:職員も人間、成長もあれば失敗もある

まとめ

就労継続支援B型の支援が合わないと感じることは、決して珍しいことではありません。職員の対応、支援の質、方向性の違い、コミュニケーションの問題など、様々な理由で合わないと感じることがあります。

支援が合わない時は、まず職員に率直に伝える、担当を変えてもらう、責任者に相談する、外部に相談する、サービス等利用計画を見直すなど、段階的に対処しましょう。改善を求めても変わらない場合、事業所を変えることも選択肢です。

自分に合った支援を見つけるには、自己理解を深め、事業所選びを慎重に行い、コミュニケーションを大切にし、柔軟に考えることが大切です。

完璧な事業所や職員は存在しません。しかし、あなたに合った、あなたが安心して通える場所は必ずあります。我慢しすぎず、自分の気持ちを大切に、より良い環境を見つけていきましょう。

あなたが自分に合った支援を受けられ、充実した日々を過ごせることを心から願っています。


相談先

  • 相談支援事業所:サービス等利用計画を作成している相談支援専門員
  • 市町村障害福祉窓口:お住まいの市町村の障害福祉課
  • 運営適正化委員会:都道府県社会福祉協議会
  • 障害者110番:都道府県の障害者権利擁護センター

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