就労継続支援B型 作業のノルマとは?実態・問題点・対処法

はじめに

就労継続支援B型事業所を利用している、または利用を検討している方の中には、「ノルマはあるのか」「ノルマが厳しくて辛い」「ノルマを達成できず責められる」といった悩みや疑問を持つ方がいらっしゃいます。B型は本来、一般企業での就労が困難な方が、自分のペースで働ける場所として設計されているはずですが、実際には「ノルマ」が存在する事業所もあります。

結論から言うと、B型に厳格なノルマがあることは、本来の趣旨に反します。B型は雇用契約がなく、利用者は「労働者」ではなく「訓練を受ける者」という位置づけです。したがって、一般企業のような厳しいノルマを課すことは適切ではありません。ただし、「目標」として作業量の目安を設定することは、動機づけや成長のために行われることがあります。

ノルマと目標の違いを理解することが重要です。適切な目標設定は成長につながりますが、過度なノルマは利用者を追い詰め、B型の本来の目的を損ないます。もし不当なノルマで苦しんでいるなら、対処する方法があります。我慢し続ける必要はありません。

本記事では、B型におけるノルマの実態、ノルマと目標の違い、ノルマが問題となるケース、対処法、そして適切な事業所の見つけ方まで、詳しく解説していきます。

B型におけるノルマの実態

ノルマとは

定義 ノルマ(норма) 達成すべき最低限の作業量や成果の基準。

一般企業でのノルマ 

  • 売上目標
  • 生産数量
  • 納期
  • 達成できない場合、評価が下がる、給料が減る、解雇される可能性

B型でのノルマ  本来、B型には厳格なノルマは存在しないはずですが、実際には存在する事業所もあります。

B型でノルマが存在する事業所の割合

実態 正確な統計はありませんが、一部の事業所でノルマが存在します。

パターン 

  • 明確な数値目標がある 約20〜30%の事業所(推定)
  • 暗黙のプレッシャーがある さらに多くの事業所
  • 完全にノルマがない 約40〜50%の事業所(推定)

注意  これは推定値です。事業所によって大きく異なります。

B型でノルマが設定される理由

理由1  受注先からの要求 企業から受注した作業には、納期と数量が決まっています。

 「○日までに1000個納品」

事業所側  納期を守るため、利用者に作業量を分配します。

理由2  工賃を確保するため 多くの作業をこなせば、事業所の収入が増え、利用者の工賃も増えます。

動機  利用者の工賃を増やしたいという善意の場合もあります。

理由3  訓練の一環 一般就労を目指す利用者のために、「仕事の厳しさ」を体験させる意図。

考え方  「将来のために、今から慣れておくべき」

理由4  事業所の経営上の理由 事業所が利益を上げるため、生産性を重視している。

問題  利用者の福祉より、利益を優先している。

理由5  支援員の理解不足 B型の本来の趣旨を理解していない支援員が、一般企業と同じように扱ってしまう。

問題  教育不足、経験不足。

ノルマと目標の違い

目標(適切)

特徴 

  • 利用者本人と相談して設定
  • 達成可能な範囲
  • 達成できなくても責められない
  • 成長のための指標
  • 柔軟に調整可能

 「今週は○個作ることを目標にしましょう。でも、無理はしないでくださいね」

目的  利用者の成長、やりがい、動機づけ。

B型に適切  このような目標設定は、B型に適しています。

ノルマ(不適切)

特徴 

  • 一方的に課される
  • 達成困難な場合も
  • 達成できないと責められる、罰がある
  • プレッシャーが強い
  • 柔軟性がない

 「1日○個作らないとダメです。できなかったら工賃を減らします」

目的  生産性の向上、利益の確保。

B型に不適切  このようなノルマは、B型の趣旨に反します。

見分け方

目標かノルマか、以下で判断しましょう 

項目目標(適切)ノルマ(不適切)
設定方法本人と相談一方的
達成可能性達成可能困難な場合も
未達成時責められない責められる
柔軟性調整可能固定的
プレッシャー適度過度
目的成長支援生産性

ノルマが問題となるケース

ケース1  達成不可能なノルマ

状況 障害特性や体調を考慮せず、達成不可能なノルマを課される。

例 

  • 手先が不器用なのに、細かい作業を大量に要求される
  • 集中力が続かないのに、長時間の作業を要求される
  • 体力がないのに、重労働を要求される

影響 

  • 達成できず、自信を失う
  • ストレスで体調悪化
  • 「自分はダメだ」と自己否定

ケース2  未達成時の罰

状況 ノルマを達成できないと、罰を受ける。

罰の例 

  • 工賃を減らされる
  • 怒られる、責められる
  • 他の利用者の前で恥をかかされる
  • 休憩を取らせてもらえない
  • 好きな作業をさせてもらえない

問題  これは、ハラスメントや虐待に該当する可能性があります。

ケース3  過度なプレッシャー

状況 常に「もっと速く」「もっとたくさん」と急かされる。

例 

  • 「○○さんはもっとできてるよ」と比較される
  • 「このペースじゃ間に合わない」と焦らされる
  • 作業中、ずっと監視される

影響 

  • 精神的に追い詰められる
  • パニックになる
  • 作業が嫌いになる

ケース4  休憩を取らせてもらえない

状況 ノルマ達成のため、休憩を取らせてもらえない。

例 

  • 「まだノルマ達成してないから、休憩はなし」
  • 「トイレも我慢して」

問題  健康を害する行為で、許されません。

ケース5  残業の強制

状況 ノルマ達成のため、残業を強制される。

例 

  • 「終わるまで帰れません」
  • 利用時間を超えても作業させられる

問題  B型は雇用契約がないため、残業の強制は不適切です。

ケース6  病気・障害への配慮がない

状況 体調不良や障害特性に配慮せず、一律のノルマを課す。

例 

  • 「みんな同じノルマです」
  • 「体調が悪いとか、関係ない」

問題  B型は、個々の障害特性や体調に配慮すべきサービスです。

ケース7  「一般就労の訓練」という名目の過度なノルマ

状況 「一般就労を目指すなら、このくらいできないと」と、過度なノルマを課す。

問題  訓練と称した過重労働です。

本来  段階的に、無理のない範囲で訓練すべきです。

ケース8  工賃との不一致

状況 厳しいノルマがあるのに、工賃が非常に低い。

例 

  • 1日6時間働いて、月の工賃が5,000円
  • 「もっと頑張れ」と言われるが、工賃は上がらない

問題  労力と対価が見合っていません。

ケース9  ノルマのための不正

状況 ノルマ達成のため、不正を強いられる。

例 

  • 検品を適当にするよう指示される
  • 数をごまかすよう指示される

問題  法令違反、倫理違反です。

ケース10  精神的な追い込み

状況 ノルマを達成できないと、精神的に追い込まれる。

例 

  • 「あなただけできていない」
  • 「やる気がないなら来なくていい」
  • 「他の人に迷惑をかけている」

問題  パワーハラスメントです。

ノルマで苦しんでいる時の対処法

対処法1  支援員に相談する

最初のステップ まず、支援員に正直に相談しましょう。

伝え方  「ノルマが厳しくて、体調を崩しそうです。もう少し減らしていただけませんか?」

具体的に 

  • 何が辛いか
  • どう調整してほしいか

対処法2  体調不良を訴える

健康優先 体調が悪いことを訴えましょう。

伝え方  「ノルマを達成しようとすると、頭痛がする」「夜眠れなくなった」「食欲がなくなった」

正当な理由  体調不良は、ノルマ軽減の正当な理由です。

対処法3  主治医に診断書を書いてもらう

医療的根拠 主治医に状況を説明し、診断書を書いてもらいましょう。

内容  「過度な作業負荷は、症状悪化のリスクがある。作業量の調整が必要」

効果  診断書があれば、事業所も配慮せざるを得ません。

対処法4  相談支援専門員に介入してもらう

第三者の介入 相談支援専門員に状況を説明し、事業所と話し合ってもらいましょう。

依頼  「ノルマが厳しくて困っています。事業所と話し合っていただけませんか?」

効果  第三者が介入することで、事業所も対応を改善することがあります。

対処法5  個別支援計画の見直しを依頼

計画変更 個別支援計画を見直し、作業量の目標を下げてもらいましょう。

依頼  「個別支援計画の作業量目標を見直していただけますか?」

正式  個別支援計画に記載されれば、正式な配慮事項となります。

対処法6  作業の変更を依頼

別の作業 ノルマが厳しい作業から、別の作業に変更してもらいましょう。

依頼  「この作業はノルマが厳しいので、別の作業に変更していただけますか?」

対処法7  通所日数・時間の調整

負担軽減 通所日数や時間を減らし、負担を軽減しましょう。

例 

  • 週5日→週3日
  • 1日6時間→1日4時間

理由  「ノルマのプレッシャーで体調を崩しているため」

対処法8  記録をつける

証拠 ノルマに関する状況を記録しましょう。

内容 

  • 日付
  • 要求されたノルマ
  • 達成できたか
  • 支援員の発言(「できないとダメ」など)
  • 自分の体調

用途  相談支援専門員、市区町村、運営適正化委員会への相談時の証拠。

対処法9  市区町村に相談

行政への相談 改善しない場合、市区町村の障害福祉課に相談しましょう。

内容  「B型事業所で過度なノルマを課されており、体調を崩しています」

対応  市区町村が、事業所に指導することがあります。

対処法10  運営適正化委員会に苦情申し立て

苦情解決 各都道府県の運営適正化委員会に、苦情を申し立てましょう。

方法  「[都道府県名] 運営適正化委員会」で検索し、連絡します。

対応  中立的な立場で、苦情の解決をサポートしてくれます。

対処法11  労働基準監督署への相談(場合による)

実質的な雇用 B型であっても、実質的に雇用関係がある場合(過度なノルマ、残業強制など)、労働基準監督署に相談できる可能性があります。

確認  弁護士や労働問題の専門機関に相談しましょう。

対処法12  事業所の変更

最終手段 改善が見込めない場合、事業所の変更を検討しましょう。

判断 

  • 相談しても改善しない
  • 体調が悪化している
  • 精神的に限界

行動  相談支援専門員に相談し、別の事業所を探しましょう。

適切な目標設定とは

適切な目標の特徴

1. 本人と相談して決める 一方的に課すのではなく、本人の希望や能力を考慮して決めます。

2. 達成可能 現在の能力で、無理なく達成できる範囲です。

3. 具体的 曖昧ではなく、具体的な数値や内容です。

 「今週は○個作ることを目標にしましょう」

4. 段階的 いきなり高い目標ではなく、段階的に上げていきます。

例 

  • 1週目 10個
  • 2週目 15個
  • 3週目 20個

5. 柔軟 体調や状況に応じて、柔軟に調整します。

 「体調が悪い時は、無理せず減らしてOKです」

6. フィードバックがある 達成できた時は褒め、達成できなくても責めず、一緒に原因を考えます。

7. 動機づけになる 目標があることで、やる気が出ます。

8. 成長を実感できる 目標を達成することで、成長を実感できます。

不適切なノルマの特徴

1. 一方的 本人の意見を聞かず、一方的に決められます。

2. 達成困難 現在の能力では、達成困難です。

3. 固定的 体調が悪くても、調整してもらえません。

4. 罰がある 達成できないと、責められる、罰を受ける。

5. プレッシャーが強い 常に急かされる、監視される。

6. 動機づけにならない 恐怖や義務感だけで、やる気は出ません。

7. 自信を失わせる 達成できないことで、自信を失います。

適切な事業所の見つけ方

ポイント1  見学時に確認

質問 見学時に、ノルマについて質問しましょう。

質問例 

  • 「作業のノルマはありますか?」
  • 「1日どれくらいの作業量が期待されますか?」
  • 「作業量を達成できない場合、どうなりますか?」

良い回答 

  • 「ノルマはありません。目標は本人と相談して決めます」
  • 「無理のない範囲で作業していただきます」
  • 「達成できなくても、責めたりしません」

悪い回答 

  • 「1日○個は最低ラインです」
  • 「できないと困ります」
  • 「みんなできているので、できるはずです」

ポイント2  利用者の表情を観察

雰囲気 見学時に、利用者の表情を観察しましょう。

良い兆候 

  • リラックスしている
  • 笑顔が見られる
  • 自分のペースで作業している

悪い兆候 

  • 緊張している
  • 表情が硬い
  • 急いで作業している
  • 監視されているような雰囲気

ポイント3  体験利用で確認

実際に体験 体験利用で、実際の作業量とプレッシャーを確認しましょう。

確認 

  • 要求される作業量は適切か
  • 達成できなかった時、どう対応されるか
  • プレッシャーを感じるか

ポイント4  個別支援計画の説明

計画的支援 個別支援計画について、丁寧に説明してくれる事業所を選びましょう。

質問  「個別支援計画で、作業量の目標はどう決めますか?」

良い回答  「ご本人と相談して、無理のない範囲で決めます」

ポイント5  柔軟性

調整可能 体調に応じて、作業量を調整してくれる事業所を選びましょう。

質問  「体調が悪い日は、作業量を減らせますか?」

良い回答  「もちろんです。無理は禁物です」

ポイント6  口コミ

実際の声 可能なら、実際に利用している人の口コミを聞きましょう。

質問  「ノルマは厳しいですか?」

方法  相談支援専門員、ピアサポート団体などで聞く。

ポイント7  相談支援専門員の意見

専門家の視点 相談支援専門員に、「ノルマが緩い事業所を紹介してください」と依頼しましょう。

情報  相談支援専門員は、地域の事業所の実態をよく知っています。

ポイント8  事業所の方針

明文化 事業所の方針として、「利用者のペースを尊重」と明文化されているか確認しましょう。

場所  ホームページ、パンフレット、重要事項説明書など。

ポイント9  小規模事業所

個別対応 小規模事業所の方が、個別のペースに対応しやすい傾向があります。

理由  一人ひとりに目が届きやすいです。

ポイント10  「居場所」重視の事業所

方針 一般就労を強く推進するのではなく、「居場所」を重視する事業所を選びましょう。

特徴  ノルマが緩い、または存在しない傾向があります。

B型の本来の趣旨

B型とは

法的位置づけ B型は、「就労の機会を提供するとともに、生産活動その他の活動の機会の提供を通じて、その知識及び能力の向上のために必要な訓練を行う」サービスです。

重要  「雇用契約」はありません。利用者は「労働者」ではなく、「訓練を受ける者」です。

対象者

就労が困難な方 一般企業での就労が困難な障害者が対象です。

理由 

  • 障害の程度が重い
  • 体調が不安定
  • 長時間働けない
  • 対人関係が苦手

本来の趣旨  このような方々が、無理なく働ける場所を提供することです。

工賃と労働の違い

工賃 B型で支払われるのは「賃金」ではなく「工賃」です。

違い 

  • 賃金 労働の対価(最低賃金法が適用)
  • 工賃 訓練への謝礼(最低賃金法が適用されない)

意味  B型は「労働の場」ではなく、「訓練の場」です。

利用者のペース

自分のペース B型の最も重要な特徴は、利用者が自分のペースで働けることです。

柔軟性 

  • 週1日でもOK
  • 1日2時間でもOK
  • 体調に合わせて調整可能

ノルマとの矛盾  厳格なノルマは、この趣旨と矛盾します。

厚生労働省の見解

指針 厚生労働省は、B型について以下のように示しています。

要点 

  • 利用者の障害特性や体調に配慮すること
  • 無理のない範囲で作業すること
  • 個別支援計画に基づいた支援をすること

ノルマ  過度なノルマを課すことは、この指針に反します。

よくある質問(FAQ)

Q1  B型にノルマがあるのは普通ですか?

A  いいえ、厳格なノルマは本来の趣旨に反します。適切な「目標」ならOKですが、達成できないと罰があるような「ノルマ」は不適切です。

Q2  ノルマを達成できず、工賃を減らされました。これは許されますか?

A  許されません。これは不当な扱いです。相談支援専門員や市区町村に相談しましょう。

Q3  「一般就労の訓練だから」とノルマを課されます。

A  訓練と称した過重労働は不適切です。段階的に、無理のない範囲で訓練すべきです。

Q4  ノルマが厳しくて体調を崩しました。どうすればいいですか?

A  すぐに支援員に相談し、ノルマの軽減を依頼しましょう。改善しなければ、主治医に診断書を書いてもらう、相談支援専門員に介入してもらうなど。

Q5  他の利用者はノルマを達成しているのに、自分だけできません…

A  人それぞれ能力や体調は異なります。自分と他人を比べないでください。あなたに合ったペースで働く権利があります。

Q6  ノルマを達成しないと、怒られます。これはパワハラですか?

A  はい、パワーハラスメントの可能性があります。記録をつけ、相談支援専門員や市区町村に相談しましょう。

Q7  ノルマのない事業所はありますか?

A  はい、あります。見学時に確認し、「利用者のペースを尊重」する事業所を選びましょう。

Q8  「目標」と「ノルマ」の違いは何ですか?

A  目標は本人と相談して決め、達成できなくても責められません。ノルマは一方的に課され、達成できないと罰があります。

Q9  B型を辞めたいですが、ノルマが理由で辞めるのは恥ずかしいですか?

A  いいえ、恥ずかしくありません。不適切なノルマから自分を守ることは、正しい選択です。

Q10  ノルマについて相談したら、「甘えだ」と言われました…

A  それは不適切な対応です。B型は利用者のペースを尊重すべきサービスです。別の事業所を検討しましょう。

まとめ ノルマに苦しむ必要はない

就労継続支援B型で過度なノルマを課されることは、本来の趣旨に反します。B型は、一般企業での就労が困難な方が、自分のペースで働ける場所です。適切な目標設定は成長につながりますが、達成できないと罰があるようなノルマは不適切です。もしノルマで苦しんでいるなら、我慢せず、対処しましょう。

大切なポイント

  1. B型に厳格なノルマは不適切 B型の本来の趣旨に反します。
  2. 目標とノルマは違う 目標は相談して決め、柔軟。ノルマは一方的で、罰がある。
  3. 体調優先 ノルマより、あなたの健康が優先です。
  4. 支援員に相談 まず支援員に、ノルマの軽減を依頼しましょう。
  5. 診断書を活用 主治医に診断書を書いてもらい、配慮を求めましょう。
  6. 相談支援専門員を頼る 改善しない場合、相談支援専門員に介入してもらいましょう。
  7. 記録をつける ノルマに関する状況を記録しましょう。
  8. 市区町村・運営適正化委員会 改善しない場合、行政や第三者機関に相談しましょう。
  9. 事業所変更も選択肢 改善が見込めなければ、別の事業所を探しましょう。
  10. あなたのペースが正しい 他人と比べず、自分のペースで働く権利があります。

あなたへのメッセージ

「ノルマが厳しくて辛い」その苦しみは、とてもよく分かります。

毎日、「○個作らなきゃ」「間に合わない」「できなかったらどうしよう」そんなプレッシャーの中で働くことは、本当に辛いことです。達成できない日は、自分を責め、「自分はダメだ」と思ってしまうかもしれません。

そして、「みんなできているのに、自分だけできない」「我慢が足りないのか」「もっと頑張らなきゃ」そう自分を追い込んでいるかもしれません。

でも、知ってください。あなたは悪くありません。過度なノルマが、間違っているのです

B型は、本来、あなたが自分のペースで働ける場所です。一般企業のような厳しいノルマを課されるべき場所ではありません。雇用契約もない、訓練の場で、過度なノルマを課すことは、B型の趣旨に反しています。

「でも、他の人はできている」そう思うかもしれません。でも、人それぞれ能力も体調も違います。他の人ができるからといって、あなたもできなければいけないわけではありません。あなたには、あなたのペースがあります。

ノルマで体調を崩しているなら、それは重大な問題です。健康を害してまで、ノルマを達成する必要はありません。あなたの健康が、何よりも大切です。

勇気を出して、支援員に相談してください。「ノルマが厳しくて、体調を崩しています。もう少し減らしていただけませんか?」と。もしかしたら、支援員は気づいていないだけかもしれません。

でも、相談しても改善しないなら、遠慮しないでください。主治医に診断書を書いてもらいましょう。相談支援専門員に介入してもらいましょう。市区町村に相談しましょう。あなたを守ってくれる仕組みがあります。

そして、それでも改善しないなら、別の事業所を探しましょう。今の事業所が全てではありません。ノルマのない、あなたのペースを尊重してくれる事業所は、必ずあります。

ノルマに苦しみ続ける必要はありません。我慢し続ける必要もありません。あなたには、自分に合った環境で働く権利があります。

あなたが、ノルマのプレッシャーから解放され、自分のペースで安心して働ける日が来ることを心から願っています。

ノルマは、あなたを縛るものではありません。あなたは、自由です。自分のペースで働く権利があります。その権利を、守ってください。

声を上げてください。助けを求めてください。一人で抱え込まないでください。

あなたには、その力があります。そして、あなたを支えてくれる人がいます。

自分を信じて、一歩を踏み出してください。ノルマのない、穏やかな日々が、あなたを待っています。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。