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就労継続支援B型事業所を検討する際、パソコンが苦手で不安を感じる方がいます。IT化が進む中、パソコン作業ができないとB型を利用できないのではないか、パソコンができないと工賃が低いのではないかという心配があります。パソコンが苦手な方のB型利用について、実態、選択肢、対処法などを解説します。
パソコンが苦手でもB型は利用できるか
パソコンが苦手な場合でも、B型事業所を利用できるかについて説明します。
結論から言えば、パソコンが苦手でもB型事業所は利用できます。すべてのB型事業所がパソコン作業を行っているわけではありません。
B型事業所には多様な作業内容があり、パソコンを全く使わない事業所も多く存在します。
軽作業中心の事業所では、袋詰め、シール貼り、箱折り、部品の組み立てなど、手作業が中心です。
農業や園芸を行う事業所では、野菜や花の栽培、収穫、農作物の加工などを行います。
清掃サービスを提供する事業所では、企業や施設の清掃作業を行います。
飲食サービスを運営する事業所では、カフェやレストラン、パン屋などでの調理や接客を行います。
ハンドメイド作品を制作する事業所では、アクセサリー、雑貨、工芸品などを手作りします。
これらの事業所では、パソコンスキルは全く必要ありません。
パソコンを使わないB型事業所の種類
パソコンを使わない作業を提供しているB型事業所の種類について説明します。
内職・軽作業系の事業所があります。企業から受注した軽作業を行います。箱の組み立て、商品の袋詰め、ラベル貼り、検品作業などです。パソコンは一切使用しません。
農業・園芸系の事業所があります。ビニールハウスや畑で野菜を育てたり、花を栽培したりします。収穫物を直売所で販売することもあります。自然の中で体を動かす作業が中心です。
食品加工・製造系の事業所があります。パンやお菓子の製造、お弁当の調理、農作物の加工などを行います。調理や食品製造のスキルが身につきます。
清掃・メンテナンス系の事業所があります。オフィスビル、公共施設、マンションなどの清掃作業を請け負います。清掃技術を学びながら働けます。
リサイクル・環境系の事業所があります。古紙の回収と分別、家電のリサイクル、不用品の仕分けなどを行います。
工芸・ハンドメイド系の事業所があります。陶芸、木工、革製品、アクセサリーなどを制作し、販売します。創造的な活動が好きな方に向いています。
クリーニング・縫製系の事業所があります。衣類のクリーニング、アイロンがけ、簡単な縫製作業などを行います。
パソコンが苦手な理由
パソコンが苦手だと感じる理由について説明します。
年齢的に馴染みがないことです。高齢の方や、若い頃にパソコンに触れる機会がなかった方は、操作に不安を感じます。
学習機会がなかったことです。学校や職場でパソコンを使う機会がなく、基本操作を学んだことがありません。
過去の失敗経験があることです。以前パソコンを使おうとして失敗し、苦手意識を持ってしまいました。
複雑に感じることです。マウスやキーボードの操作、ファイルの保存など、基本的なことが難しく感じます。
不安や恐怖心があることです。壊してしまうのではないか、間違えたらどうしようという不安があります。
視力や手指の問題があることです。画面が見づらい、マウスやキーボードの操作が難しいなど、身体的な理由があります。
認知機能の問題があることです。障害の特性により、新しいことを学ぶことや、複数の操作を覚えることが難しい場合があります。
パソコン作業が中心の事業所での対応
もしパソコン作業が中心の事業所に入所してしまった場合の対応について説明します。
事業所に正直に相談することです。パソコンが苦手であることを伝え、別の作業ができないか相談します。
基礎から丁寧に教えてもらうことです。多くの事業所では、未経験者にも丁寧に指導してくれます。マウスの持ち方、クリックの仕方から教えてもらえます。
簡単な作業から始めることです。いきなり複雑な作業ではなく、データ入力など単純な作業から始めます。
繰り返し練習することです。最初は時間がかかっても、繰り返すことで徐々にできるようになります。
メモを取ることです。操作手順を紙に書いて、見ながら作業します。
焦らないことです。他の人と比べず、自分のペースで習得します。
パソコン以外の作業も組み合わせることです。パソコン作業だけでなく、軽作業なども併用できないか相談します。
どうしても難しい場合は、事業所の変更も検討します。自分に合った事業所を選ぶことが大切です。
パソコンを使わない事業所の選び方
パソコンが苦手な方が事業所を選ぶ際のポイントについて説明します。
事業所を見学する際に、作業内容を確認することです。実際にどのような作業をしているかを自分の目で見ます。
パソコンを使う作業があるか直接聞くことです。見学時に職員に、パソコンが苦手でも大丈夫か質問します。
利用者の様子を観察することです。パソコンを使っている人がどのくらいいるか、手作業の人もいるかを確認します。
作業の選択肢があるか確認することです。複数の作業があり、自分で選べる事業所が望ましいです。
体験利用をすることです。実際に作業を体験してみて、自分にできるか確認します。
相談支援事業所に相談することです。パソコンを使わない事業所を紹介してもらいます。
複数の事業所を見学することです。比較することで、自分に合った場所を見つけやすくなります。
パソコンが苦手でも工賃は得られるか
パソコンが苦手でも、適切な工賃が得られるかについて説明します。
パソコンを使わない作業でも、工賃は得られます。作業内容によって工賃は異なりますが、パソコン作業だけが高工賃とは限りません。
軽作業でも、スピードや正確性があれば、一定の工賃が得られます。出来高制の場合、頑張った分だけ工賃が増えます。
農業や食品製造などでは、収穫物や製品の売上に応じて工賃が支払われることがあり、場合によっては高工賃になることもあります。
清掃サービスなどは、企業からの安定した受注があり、継続的に工賃を得られます。
工芸品やハンドメイド作品は、作品が売れれば高い工賃につながることがあります。
重要なのは、パソコンができるかどうかではなく、自分に合った作業で、コツコツと努力することです。
工賃の全国平均は月額約16000円程度であり、パソコン作業でもそうでなくても、大きく変わらない事業所が多いです。
パソコンスキルを少しずつ学ぶ選択肢
将来的にパソコンスキルを習得したい場合の選択肢について説明します。
B型事業所で基礎から学ぶことができます。パソコン作業を提供している事業所では、未経験者向けの研修や指導があります。
オンライン学習を活用することです。無料のパソコン学習サイトやYouTube動画などで、自宅で学ぶことができます。
公共の講座を受講することです。市区町村の生涯学習センターや図書館で、無料または低額のパソコン講座が開催されています。
障害者向けのIT講習を受けることです。障害者職業能力開発校や、障害者向けのIT講習会があります。
家族や友人に教えてもらうことです。身近な人に基礎を教えてもらうことから始めます。
焦らず、少しずつ学ぶことが大切です。毎日5分でも触れることで、徐々に慣れていきます。
パソコンが苦手な人の強み
パソコンが苦手な人にも、他の強みがあることを理解することが重要です。
手先が器用であることです。細かい手作業が得意な人は、軽作業で力を発揮できます。
体力があることです。農作業や清掃作業など、体を動かす仕事で活躍できます。
丁寧で正確な作業ができることです。時間はかかっても、ミスなく確実に仕事をこなせます。
人と接することが得意なことです。接客業や販売などで、コミュニケーション能力を活かせます。
創造性があることです。ハンドメイド作品の制作など、クリエイティブな仕事で才能を発揮できます。
忍耐強いことです。単調な作業でも、コツコツと続けられる力があります。
パソコンができないことは、欠点ではありません。他の強みを活かせる場所を見つけることが大切です。
家族や支援者ができること
パソコンが苦手な方を支援する家族や支援者ができることについて説明します。
パソコンができないことを責めないことです。できないことを否定するのではなく、できることを認めます。
本人の意思を尊重することです。無理にパソコンを学ばせるのではなく、本人がどうしたいかを聞きます。
パソコンを使わない事業所を一緒に探すことです。見学に同行し、本人に合った場所を見つけるサポートをします。
もし本人が学びたい場合は、サポートすることです。家でパソコンを使う機会を作る、一緒に学習するなどです。
できることを増やす支援をすることです。パソコン以外のスキルを伸ばすサポートをします。
自信を持たせることです。パソコンができなくても、他のことができることを認め、褒めます。
将来的な選択肢
パソコンが苦手なままでも、将来的な選択肢はあります。
パソコンを使わないB型事業所で長く働き続けることができます。自分に合った場所で、安定して働くことも一つの選択です。
A型事業所への移行も可能です。A型にもパソコンを使わない作業を提供している事業所があります。清掃、食品製造、軽作業などです。
一般就労の道もあります。障害者雇用枠でも、パソコンを使わない仕事は多くあります。清掃、製造、物流、接客などです。
起業や自営業も選択肢です。得意なことを活かして、自分で仕事を作ることもできます。
パソコンができないことは、将来の可能性を閉ざすものではありません。
まとめ
就労継続支援B型事業所を利用する際、パソコンが苦手でも全く問題ありません。パソコンを使わない作業を提供している事業所は多く存在します。
軽作業、農業、食品製造、清掃、ハンドメイドなど、様々な選択肢があります。
事業所を選ぶ際は、見学時に作業内容を確認し、パソコンが苦手でも大丈夫か聞くことが大切です。
パソコンを使わない作業でも、適切な工賃を得ることができます。
もし将来的にパソコンを学びたい場合は、B型事業所での指導や、公共の講座などを活用できます。
パソコンができないことは欠点ではなく、他の強みを活かせる場所を見つけることが重要です。
パソコンが苦手で不安を感じている方は、相談支援事業所や家族と相談しながら、自分に合ったB型事業所を探してください。あなたに合った場所で、自分らしく働くことができます。パソコンができないことを気にせず、自信を持って一歩を踏み出してください。

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