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國懸神宮(くにかかすじんぐう)は、和歌山県和歌山市秋月に鎮座する神社で、隣接する日前神宮(ひのくまじんぐう)とともに「日前宮(にちぜんぐう)」として親しまれている古社です。二つの神社は別々の法人でありながら、同一境内に鎮座し、一体として崇敬されてきました。
延喜式神名帳に記される式内大社で、紀伊国一宮として伊太祁曽神社とともに崇敬されています。神武天皇の時代に創建されたと伝えられ、約2600年以上の歴史を持つとされる、日本最古級の神社の一つです。
本記事では、國懸神宮の歴史、御祭神と御神徳、日前神宮との関係、境内の見どころ、そして参拝のポイントについて詳しく解説していきます。和歌山の歴史や古代神話に興味のある方、國懸神宮への参拝を考えている方にとって、有益な情報となれば幸いです。
國懸神宮とは
日前神宮と並び立つ神宮
國懸神宮は、和歌山県和歌山市秋月に鎮座する神社で、隣接する日前神宮とともに、同一境内に鎮座しています。二つの神社は、それぞれ独立した法人でありながら、一体として崇敬されており、合わせて「日前宮(にちぜんぐう)」と呼ばれています。
「神宮」の称号
「神宮」という称号は、特に格式の高い神社にのみ許される称号です。日前神宮と國懸神宮は、古くから「神宮」の称号を持つ、由緒ある神社です。
紀伊国一宮
國懸神宮は、日前神宮とともに、紀伊国一宮とされています。紀伊国一宮については、日前神宮・國懸神宮と伊太祁曽神社の両説があります。
國懸神宮の歴史
創建の伝承
日前神宮・國懸神宮の創建は、神武天皇2年(紀元前659年)と伝えられ、約2600年以上の歴史を持つとされる日本最古級の神社です。
創建神話
日本書紀によれば、天照大御神が天岩戸に隠れた際、神々は天照大御神を岩戸から出すために、八咫鏡(やたのかがみ)を作りました。しかし、最初に作った鏡は完全ではなく、二つ目に作った鏡が八咫鏡となりました。
この最初に作られた鏡が「日像鏡(ひがたのかがみ)」と「日矛鏡(ひぼこのかがみ)」で、日像鏡を日前神宮に、日矛鏡を國懸神宮に祀ったとされています。
ただし、これらの神鏡は秘宝として、一般には公開されていません。
奈良時代・平安時代
奈良時代から平安時代にかけて、朝廷からも崇敬を受けました。延喜式神名帳(927年編纂)には、「紀伊国名草郡 日前神社 大 月次新嘗」「紀伊国名草郡 國懸神社 大 月次新嘗」として、二社がそれぞれ別々に記載されています。
中世以降
中世から近世にかけても、紀伊国の最高格式の神社として崇敬されてきました。
近代以降
明治時代には、官幣大社に列せられました。現在も、和歌山県を代表する神社として、多くの参拝者を集めています。
御祭神と御神徳
國懸神宮の主祭神
國懸神宮の主祭神は、國懸大神(くにかかすのおおかみ)です。日矛鏡(ひぼこのかがみ)を御神体として祀っています。
國懸大神は、国土を支配する神、国家鎮護の神として崇敬されています。
日前神宮の主祭神
隣接する日前神宮の主祭神は、日前大神(ひのくまのおおかみ)です。日像鏡(ひがたのかがみ)を御神体として祀っています。
日前大神は、太陽の神として崇敬されています。
御神徳
國懸神宮に参拝することで期待される御神徳には、以下のようなものがあります。
国家安泰、家内安全、開運招福、厄除け、商売繁盛、縁結び、安産、心願成就などです。
日前神宮・國懸神宮の両方に参拝することで、より完全な御神徳をいただけるとされています。
境内の見どころ
二つの神宮が並び立つ
日前神宮と國懸神宮は、同一境内に並んで鎮座しています。それぞれに本殿、拝殿があり、別々の神社として参拝します。
参拝者は、通常、両方の神社に参拝します。
本殿・拝殿
日前神宮と國懸神宮、それぞれに本殿と拝殿があります。伝統的な神社建築の様式を持っています。
深田稲荷社
境内には、深田稲荷社という摂社があります。商売繁盛の神として崇敬されています。
境内の雰囲気
境内は、静寂で厳かな雰囲気に包まれています。古代からの信仰を今に伝える聖地として、多くの参拝者が訪れます。
日前神宮との関係
二社一体の信仰
日前神宮と國懸神宮は、それぞれ独立した神社でありながら、古くから一体として崇敬されてきました。
創建神話においても、天照大御神のために作られた二つの鏡を祀るという、対になる存在として語られています。
両方に参拝する習わし
参拝者は、通常、日前神宮と國懸神宮の両方に参拝します。両方の神社に参拝することで、より完全な御神徳をいただけるとされています。
合わせて「日前宮」
地元では、日前神宮と國懸神宮を合わせて「日前宮(にちぜんぐう)」と呼び、親しまれています。
年中行事
例大祭
毎年9月26日に例大祭が執り行われます。
初詣
新年には、紀伊国一宮として、和歌山県内外から多くの初詣客が訪れます。日前神宮と國懸神宮、両方に参拝する人が多いです。
その他の行事
節分祭、七五三など、年間を通じて様々な行事が執り行われます。
参拝のポイント
参拝の作法
國懸神宮を参拝する際は、基本的な神社参拝の作法に従いましょう。
鳥居をくぐる前に一礼します。手水舎で手と口を清めます。まず日前神宮の拝殿前で賽銭を入れ、二拝二拍手一拝の作法で拝礼します。次に國懸神宮の拝殿前で賽銭を入れ、二拝二拍手一拝の作法で拝礼します。
両方の神社に参拝することで、より完全な御神徳をいただけるとされています。
どちらから参拝するか
日前神宮と國懸神宮、どちらから参拝しても構いませんが、多くの参拝者は、境内の配置に従って、日前神宮から参拝することが多いようです。
御朱印
日前神宮と國懸神宮、それぞれで御朱印をいただくことができます。紀伊国一宮の御朱印は、記念になります。
おすすめの参拝時期
日前神宮・國懸神宮は年間を通じて参拝できますが、例大祭が行われる9月26日や、初詣の時期が特に賑わいます。
アクセス情報
公共交通機関
JR紀勢本線・和歌山線宮前駅から徒歩約2分。
JR和歌山駅から和歌山バス「日前宮」バス停下車すぐ。
自動車
阪和自動車道和歌山ICから約5分。駐車場あり(無料)。
周辺の見どころ
伊太祁曽神社
もう一つの紀伊国一宮。木の神を祀る神社。日前宮から車で約15分。
和歌山城
徳川御三家の一つ、紀州徳川家の居城。日前宮から車で約10分。
紀三井寺
西国三十三所第二番札所。桜の名所。日前宮から車で約15分。
和歌浦
万葉集にも詠まれた景勝地。日前宮から車で約20分。
和歌山マリーナシティ
テーマパークや温泉がある観光施設。日前宮から車で約20分。
まとめ
國懸神宮は、日前神宮とともに同一境内に鎮座し、「日前宮」として親しまれている古社です。約2600年以上の歴史を持ち、紀伊国一宮として崇敬されています。
天照大御神のために作られた二つの鏡を御神体として祀り、国家安泰や家内安全の御神徳で知られています。日前神宮と國懸神宮の両方に参拝することで、より完全な御神徳をいただけるとされています。
和歌山県を訪れる機会があれば、ぜひ日前神宮とともに國懸神宮に参拝してみてください。古代からの信仰を今に伝える聖地で、心を落ち着け、新たな力を得る時間は、かけがえのない体験となるでしょう。
あなたが國懸神宮を訪れ、その歴史と神聖な雰囲気の中で心穏やかな時間を過ごし、國懸大神の御神徳に包まれることを心から願っています。

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