横浜市の就労継続支援B型事業所完全ガイド|選び方から地域別情報まで

はじめに

横浜市は日本最大の基礎自治体であり、人口約377万人を抱える大都市です。そのため、就労継続支援B型事業所の数も非常に多く、選択肢が豊富にあります。

しかし、「選択肢が多すぎて、どこを選べばいいか分からない」「自宅から通える範囲でどんな事業所があるのか知りたい」「横浜市特有の支援制度はあるのか」など、情報が多いからこその悩みもあるでしょう。

横浜市には、IT系、軽作業系、農作業系、クリエイティブ系など、様々な特色を持つB型事業所があります。また、各区によって事業所の特徴や数にも違いがあります。

本記事では、横浜市の就労継続支援B型事業所について、基本情報、区別の特徴、事業所の探し方、選び方のポイント、横浜市独自の支援制度、そして実際の利用者の声まで、詳しく解説していきます。

横浜市の就労継続支援B型事業所の概要

事業所数と利用者数

事業所数 横浜市には、2024年時点で約300以上の就労継続支援B型事業所があります(正確な数は変動します)。これは全国の自治体の中でも最大級の規模です。

利用者数 数千人の障害のある方が、横浜市内のB型事業所を利用しています。

増加傾向 精神障害や発達障害のある方の増加に伴い、事業所数も年々増えています。

横浜市の特徴

交通の便が良い 横浜市は鉄道網が発達しており、多くの事業所が駅から徒歩圏内にあります。JR、市営地下鉄、東急、京急、相鉄など、複数の路線が利用できます。

多様な事業所 大都市ならではの多様性があり、IT系、クリエイティブ系、農作業系、カフェ運営系など、様々な作業内容の事業所があります。

区ごとの特色 横浜市は18区に分かれており、それぞれの区に特色があります。住宅地が多い区、商業地が多い区、自然が豊かな区など、環境が異なります。

支援体制の充実 横浜市は障害者支援に力を入れており、相談支援事業所、基幹相談支援センター、障害者就労支援センターなど、サポート機関が充実しています。

横浜市18区の事業所分布と特徴

横浜市は18の行政区に分かれています。各区の特徴と事業所の傾向を紹介します。

鶴見区

特徴 工業地帯と住宅地が混在する区です。外国籍住民が多く、多文化共生が進んでいます。

事業所の傾向 軽作業系、リサイクル作業系の事業所が多い傾向にあります。JR鶴見駅、京急鶴見駅周辺に複数の事業所があります。

アクセス JR京浜東北線、京急本線が利用できます。

神奈川区

特徴 横浜駅に隣接し、交通の要所です。商業地と住宅地が混在しています。

事業所の傾向 駅周辺にはIT系、データ入力系の事業所が、住宅地には軽作業系の事業所があります。

アクセス JR東海道線、京浜東北線、横浜線、東急東横線、市営地下鉄ブルーラインなど、多くの路線が利用可能です。

西区

特徴 横浜駅、みなとみらいを含む、横浜市の中心部です。オフィスビルや商業施設が集中しています。

事業所の傾向 IT系、事務系、クリエイティブ系の事業所が多い傾向です。比較的新しい事業所も多く、洗練された環境の事業所があります。

アクセス 横浜市内で最も交通の便が良いエリアです。

中区

特徴 関内、山手、元町、中華街など、横浜の観光地を含む区です。歴史と文化が���しています。

事業所の傾向 カフェ運営、手工芸品制作、観光関連の事業所があります。古い建物をリノベーションした事業所もあります。

アクセス JR根岸線、市営地下鉄ブルーライン、みなとみらい線が利用できます。

南区

特徴 住宅地が中心の区です。商店街が多く、下町的な雰囲気があります。

事業所の傾向 軽作業系、清掃系、食品加工系の事業所が多い傾向です。地域密着型の小規模事業所が多いです。

アクセス JR根岸線、市営地下鉄ブルーライン、京急本線が利用できます。

保土ケ谷区

特徴 住宅地が中心で、坂が多い地形です。古くからの住宅地と新興住宅地が混在しています。

事業所の傾向 軽作業系、清掃系の事業所が多い傾向です。送迎サービスを提供する事業所もあります。

アクセス JR横須賀線、相鉄本線が利用できます。

磯子区

特徴 海沿いの区で、工業地帯と住宅地があります。比較的静かな環境です。

事業所の傾向 軽作業系、リサイクル作業系、農作業系の事業所があります。

アクセス JR根岸線、市営地下鉄ブルーラインが利用できます。

金沢区

特徴 海に面した区で、金沢文庫、金沢八景など歴史的な地名があります。自然が豊かです。

事業所の傾向 農作業系、園芸系、軽作業系の事業所があります。自然環境を活かした事業所が特徴です。

アクセス 京急本線、金沢シーサイドライン(新交通システム)が利用できます。

港北区

特徴 横浜市で最も人口が多い区です。新横浜、日吉、綱島など、主要な駅があります。

事業所の傾向 IT系、データ入力系、軽作業系など、多様な事業所があります。数も多く、選択肢が豊富です。

アクセス JR横浜線、東急東横線、市営地下鉄ブルーライン・グリーンラインが利用できます。

戸塚区

特徴 横浜市で最も面積が広い区です。商業地と住宅地、農地が混在しています。

事業所の傾向 軽作業系、農作業系、清掃系など、多様な事業所があります。

アクセス JR東海道線、横須賀線、市営地下鉄ブルーラインが利用できます。

港南区

特徴 住宅地が中心の区で、団地が多くあります。

事業所の傾向 軽作業系、清掃系の事業所が多い傾向です。地域密着型の事業所が特徴です。

アクセス 市営地下鉄ブルーラインが中心です。

旭区

特徴 横浜市で2番目に面積が広い区です。住宅地と農地が広がっています。

事業所の傾向 農作業系、軽作業系の事業所があります。自然環境を活かした事業所が特徴です。

アクセス 相鉄本線が中心です。

緑区

特徴 横浜市の北西部に位置し、緑が多く残っています。

事業所の傾向 農作業系、園芸系、軽作業系の事業所があります。

アクセス JR横浜線、市営地下鉄グリーンラインが利用できます。

瀬谷区

特徴 横浜市の西端に位置し、農地が多く残っています。

事業所の傾向 農作業系、軽作業系の事業所があります。

アクセス 相鉄本線が中心です。

栄区

特徴 丘陵地帯に位置し、緑が豊かです。住宅地が中心です。

事業所の傾向 軽作業系、清掃系の事業所があります。

アクセス JR根岸線、市営地下鉄ブルーラインが利用できます。

泉区

特徴 横浜市の南西部に位置し、農地と住宅地が混在しています。

事業所の傾向 農作業系、軽作業系の事業所があります。

アクセス 相鉄いずみ野線、市営地下鉄ブルーラインが利用できます。

青葉区

特徴 高級住宅地として知られる区です。おしゃれな街並みが特徴です。

事業所の傾向 IT系、クリエイティブ系、カフェ運営系など、洗練された事業所があります。

アクセス 東急田園都市線、市営地下鉄ブルーラインが利用できます。

都筑区

特徴 計画的に開発された新しい街です。センター北、センター南などが中心地です。

事業所の傾向 IT系、データ入力系、軽作業系など、比較的新しい事業所が多い傾向です。

アクセス 市営地下鉄ブルーライン・グリーンラインが利用できます。

横浜市の事業所の探し方

WAM NET(ワムネット)での検索

WAM NETとは 厚生労働省が運営する福祉サービス検索サイトです。

検索方法

  1. WAM NETのウェブサイトにアクセス
  2. 「障害福祉サービス等情報検索」を選択
  3. 「神奈川県」「横浜市」を選択
  4. サービス種類で「就労継続支援B型」を選択
  5. 区を絞り込む(例 「港北区」)
  6. 検索実行

得られる情報

  • 事業所名
  • 住所
  • 電話番号
  • 運営法人
  • 定員数
  • 主な作業内容(記載がある場合)

横浜市の相談窓口

各区の福祉保健センター 各区の福祉保健センター(区役所内)の高齢・障害支援課で、B型事業所の情報を提供してもらえます。

横浜市障害者就労支援センター 市内に18ヶ所(各区に1ヶ所)あり、就労に関する相談ができます。B型事業所の紹介も行っています。

基幹相談支援センター 各区に設置されており、障害福祉サービス全般の相談ができます。

相談支援事業所 市内に多数あり、サービス等利用計画の作成と併せて、事業所探しをサポートしてくれます。

インターネット検索

検索キーワード例

  • 「横浜市 港北区 就労継続支援B型」
  • 「横浜市 B型 IT」
  • 「横浜市 就労継続支援B型 精神障害」

事業所のホームページ 多くの事業所が独自のホームページを持っており、詳しい情報が掲載されています。

口コミ・体験談

SNS Twitter、Instagram、ブログなどで、実際の利用者の声を探すことができます。

当事者会・家族会 障害者の当事者会や家族会で、情報交換ができることがあります。

横浜市の事業所を選ぶポイント

通所のしやすさ

自宅からの距離 横浜市は広いため、自宅から通える範囲の事業所を選ぶことが重要です。

交通手段

  • 電車・バス 最寄り駅からの距離、バスの本数
  • 徒歩・自転車 坂道が多い地域もあるので注意
  • 送迎サービス 送迎を提供している事業所もあります

所要時間 片道1時間以内が理想的です。長時間の通勤は負担になります。

作業内容

自分の希望に合った作業

  • IT系 プログラミング、Web制作、データ入力
  • クリエイティブ系 デザイン、動画編集、ハンドメイド
  • 軽作業系 箱折り、袋詰め、シール貼り
  • 農作業系 野菜栽培、園芸
  • 清掃系 ビル清掃、施設清掃
  • カフェ・調理系 カフェ運営、弁当製造
  • 事務系 データ入力、書類整理

スキルアップの機会 資格取得支援、研修制度などがあるか確認しましょう。

工賃

横浜市の平均工賃 横浜市のB型事業所の平均月額工賃は、全国平均(約16,000円)と同程度か、やや高い傾向にあります。

事業所による違い IT系の事業所では月額3〜5万円、軽作業系では月額1〜2万円程度が一般的です。

工賃だけで選ばない 工賃も重要ですが、作業内容、雰囲気、支援体制など、総合的に判断しましょう。

雰囲気と支援体制

障害特性への理解 自分の障害(精神障害、発達障害、身体障害など)への理解がある事業所を選びましょう。

スタッフの専門性 精神保健福祉士、社会福祉士、作業療法士などの専門職がいるか確認します。

利用者の雰囲気 見学時に、利用者の表情や雰囲気を観察しましょう。

個別支援の充実度 一人ひとりに合わせた支援が受けられるか確認します。

食事提供

食事の有無 昼食を提供している事業所が多いですが、ない場合は弁当持参になります。

費用 1食300〜500円が一般的です。

メニュー 見学時に試食させてもらうと良いでしょう。

設備・環境

清潔さ 作業場、トイレ、休憩室が清潔に保たれているか確認します。

バリアフリー 身体障害のある方は、段差、エレベーター、トイレなどをチェックします。

休憩スペース ゆっくり休める場所があるか確認します。

一般就労への移行実績

移行支援の体制 一般就労を目指している方は、移行実績や支援体制を確認しましょう。

就労移行支援との連携 就労移行支援事業所と連携している事業所もあります。

横浜市独自の支援制度

横浜市障害者就労支援センター

概要 市内18区に各1ヶ所設置されており、障害のある方の就労を総合的に支援しています。

提供サービス

  • 就労相談
  • 職場実習の調整
  • 就職活動の支援
  • 就職後の定着支援
  • B型事業所の紹介

利用方法 お住まいの区の就労支援センターに直接連絡します。

よこはま障害者共同受注総合センター

概要 市内の障害者就労支援事業所が共同で企業からの仕事を受注し、分配する仕組みです。

メリット 安定した仕事の確保により、工賃向上につながります。

横浜市障害者自立生活アシスタント事業

概要 地域生活を送る上での相談支援を行います。

対象 B型事業所の利用者も対象となります。

移動支援(ガイドヘルプ)

概要 外出時の付き添い支援です。

活用例 事業所への通所が一人では難しい場合、移動支援を利用できることがあります(自治体の判断による)。

よくある質問

Q1  横浜市外に住んでいますが、横浜市内の事業所を利用できますか?

原則として、お住まいの市区町村の受給者証があれば、他の自治体の事業所も利用できます。ただし、遠方の場合、通所の負担が大きくなるので注意が必要です。

Q2  横浜市で最も工賃が高い事業所はどこですか?

公開情報では特定できませんが、IT系の事業所では月額5万円以上の工賃を得ている利用者もいます。見学時に平均工賃を確認しましょう。

Q3  送迎サービスがある事業所は多いですか?

横浜市は交通の便が良いため、送迎サービスを提供している事業所は比較的少ないです。ただし、郊外の区では送迎を行っている事業所もあります。

Q4  横浜市で精神障害に特化した事業所はありますか?

精神障害のある方を中心に受け入れている事業所は多数あります。相談支援事業所や就労支援センターで紹介してもらえます。

Q5  事業所を変更したい場合、どうすればいいですか?

現在の事業所との契約を解除し、新しい事業所と契約します。受給者証はそのまま使えますが、事業所名の変更手続きが必要です。相談支援専門員に相談しましょう。

Q6  横浜市で在宅勤務ができるB型事業所はありますか?

あります。特にIT系の事業所では、在宅での作業を認めているところも増えています。

Q7  見学は複数の事業所でできますか?

できます。むしろ、複数の事業所を見学して比較することをおすすめします。

Q8  横浜市の事業所で、英語対応している事業所はありますか?

少数ですが、外国籍の方を受け入れている事業所もあります。鶴見区など外国籍住民が多い地域に多い傾向があります。

Q9  横浜市で女性専用のB型事業所はありますか?

女性専用の事業所は少数ですが、女性利用者が多い事業所、女性スタッフが充実している事業所は多数あります。

Q10  コロナ対策はどうなっていますか?

ほとんどの事業所で、換気、消毒、マスク着用(任意)などの基本的な感染対策が行われています。見学時に確認しましょう。

利用者の体験談

Zさん(30代、港北区在住、うつ病)

「新横浜駅近くのIT系事業所に通っています。データ入力とWebライティングをしています。駅から徒歩5分で、通いやすいです。

横浜市は事業所の数が多く、最初はどこを選べばいいか迷いました。障害者就労支援センターで相談して、3ヶ所見学し、今の事業所に決めました。

月の工賃は4万円ほどで、障害年金と合わせて生活しています。将来は在宅ライターとして独立したいです」

AAさん(20代、青葉区在住、発達障害)

「たまプラーザ駅近くの事業所でプログラミングを学んでいます。青葉区は住環境が良く、落ち着いて通えます。

事業所はおしゃれなオフィスビルの中にあり、一般企業と変わらない雰囲気です。スタッフの中にエンジニア経験者がいて、本格的に教えてもらえます。

横浜市は選択肢が多いので、自分に合った事業所が見つかると思います。複数見学することをおすすめします」

ABさん(40代、金沢区在住、統合失調症)

「金沢八景駅近くの農作業系事業所に通っています。野菜を育てたり、収穫したりする作業です。自然の中で働けるので、心が落ち着きます。

金沢区は海と緑が豊かで、都心部とは違った魅力があります。のんびりとした雰囲気が、自分に合っています。

送迎サービスもあるので、体調が悪い日も安心です」

ACさん(50代、中区在住、身体障害)

「関内駅近くの事業所で事務作業をしています。車椅子を使用していますが、事業所はバリアフリーで問題なく通えます。

横浜市中心部は交通の便が良く、駅から近い事業所が多いので、身体障害のある方にも通いやすいと思います。

昼食は中華街で食べることもあり、楽しみの一つになっています」

まとめ

横浜市は、就労継続支援B型事業所の選択肢が非常に豊富な自治体です。

IT系、クリエイティブ系、軽作業系、農作業系、カフェ運営系など、多様な作業内容の事業所があり、自分の希望に合った場所を見つけやすい環境が整っています。

18の行政区それぞれに特色があり、都心部の洗練された事業所から、郊外の自然豊かな事業所まで、様々なタイプがあります。

事業所を選ぶ際は、以下のポイントを確認しましょう。

  • 通所のしやすさ(交通手段、所要時間)
  • 作業内容(自分の希望やスキルに合っているか)
  • 工賃(平均月額工賃)
  • 雰囲気と支援体制(障害特性への理解、専門職の配置)
  • 設備・環境(清潔さ、バリアフリー)
  • 食事提供の有無と内容

WAM NET、各区の福祉保健センター、障害者就労支援センター、相談支援事業所などを活用して、情報を集めましょう。そして、必ず複数の事業所を見学し、実際に雰囲気を確かめてから決めることをおすすめします。

横浜市には、あなたに合った事業所が必ずあります。焦らず、じっくり探して、自分らしく働ける場所を見つけてください。

新しい一歩を踏み出すあなたを、応援しています。

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