障がい者転職を検討中の方必読!
絶対に読むべき必読記事
障害者転職で内定後の手続きを進めるなかで、企業から身元保証書や身元保証人の提出を求められ、「誰に頼めばよいのか」「すぐに署名してもらってよいのか」と不安になることがあります。身元保証書は、入社手続きの書類の一つとして提示されることがありますが、依頼する前に内容を確認することが大切です。
身元保証人を求められたとき、まず知っておきたいこと
身元保証書は誰と誰の契約か
身元保証書は、一般に企業と身元保証人との間の契約に関わる書類です。本人が「保証人になってもらう人」を探す場面であっても、保証する人が何を引き受ける書面なのかを、本人と保証人の双方が確認する必要があります。
埼玉県の労働相談Q&A「採用に当たっての身元保証人について」では、身元保証契約は使用者と労働者本人との契約ではなく、使用者と身元保証人との契約と案内されています。書類の表題だけで判断せず、保証する内容、期間、上限額、更新に関する記載まで確認しましょう。
障害者雇用だから一律に必要とは限らない
身元保証書の提出を求めるかどうか、保証人に求める条件、提出する時期は企業の入社手続きによって異なります。障害者雇用であることを理由に、全ての人へ同じように必要になると決めつけることはできません。求人票、内定時の案内、入社書類の説明を確認し、不明点は採用担当者に質問してください。
身元保証人に関する手続きと、就業上の配慮に関する相談は分けて整理しましょう。厚生労働省は、本人と事業主が話し合い、職場で支障となる事情を確認し、合理的配慮を検討する考え方を示しています。厚生労働省「障害者雇用における合理的配慮」
保証人へ依頼する前に確認する4項目
身元保証書を渡されたら、空欄を埋める前に、書面と企業の案内を見比べます。確認したい内容をメモにしておくと、保証人へ依頼する際も、企業へ質問する際も落ち着いて進められます。
| 確認項目 | 確認する内容 | 確認先 |
|---|---|---|
| 提出書類・期限 | 身元保証書が必要か、いつまでに、どの方法で提出するかを確認します。 | 内定時の案内・人事担当者 |
| 保証期間 | 期間の記載、更新の有無、再提出が必要になる時期を確認します。 | 身元保証書・人事担当者 |
| 極度額・保証範囲 | 保証責任の上限額や、どのような内容が書かれているかを確認します。 | 身元保証書・相談窓口 |
| 保証人の条件 | 親族などの条件、必要な記入事項、添付書類の有無を確認します。 | 内定時の案内・人事担当者 |
提出が必要な書類と提出期限
企業から渡された書類の中に身元保証書がある場合でも、いつ、どの書類と一緒に提出するかを確認します。郵送、入社初日の持参、オンライン提出など、方法が指定されていることがあります。提出期限に間に合わない可能性があるときは、保証人を急かす前に人事・採用担当者へ相談しましょう。
保証期間と更新の有無
保証期間は、保証人にとって重要な確認事項です。埼玉県の労働相談Q&Aでは、身元保証契約の期間は、期間の定めがない場合は一般に3年、期間を定める場合も最長5年と案内されています。また、更新する場合の扱いについても書面を確認することが大切です。
ただし、実際の書面の文言や個別の契約関係は一様ではありません。「何年間の保証か」「更新の書類が必要か」「保証人へ企業から連絡する場合があるか」を、保証人に依頼する前に確認しましょう。分からない文言がある場合は、企業に説明を求めるか、労働相談窓口などへ相談してください。
極度額と保証の範囲
極度額とは、保証人が負う責任の上限額に関する記載です。埼玉県の案内では、令和2年4月以降の個人に対する身元保証契約では、極度額の定めが必要とされています。書類に金額や責任範囲の記載があるかを確認し、意味を理解しないまま署名・押印を頼まないことが重要です。
保証人が実際にどのような責任を負うか、契約が有効か、どのような場合に請求されるかは、書面の内容や事情によって異なります。本記事の内容だけで判断せず、個別の契約内容に疑問がある場合は、自治体等の労働相談窓口や法律の専門家に確認してください。
保証人に求められる条件と必要書類
保証人に親族を求めるか、成人であればよいか、収入・住所・連絡先などの記入を求めるかは、企業によって異なります。頼める人の条件を自分で推測せず、案内書類で確認しましょう。保証人の本人確認書類や印鑑証明書などが必要かどうかも、企業の指定を確認してから準備します。
企業へ相談するときの進め方
分からない点は書面を見ながら確認する
質問するときは、「保証人が必要か」だけでなく、書面を見ながら確認事項を具体的に伝えます。例えば、「保証期間の記載について確認したい」「極度額はどの欄に記載されているか」「保証人の条件に指定はあるか」と聞くと、回答を記録しやすくなります。電話の場合は、日時、担当者名、回答内容をメモしましょう。
保証人をすぐに決められない場合の伝え方
家族や親族へ依頼する前に内容を確認したい、頼める人をすぐに決められないといった場合もあります。その際は、返答せずに放置するのではなく、「書類の内容を確認のうえ、提出方法と期限について相談したい」と人事・採用担当者へ連絡します。事情の詳細を無理に話す必要はなく、確認に必要な時間と質問事項を簡潔に伝えればよいでしょう。
障害や配慮の相談とは分けて整理する
身元保証人の確認と、職場で必要な配慮の相談を同じ連絡でまとめると、論点が曖昧になることがあります。配慮については、困りやすい業務場面と希望する対応を整理し、企業が設ける面談や人事担当者との相談で確認します。どの担当者に、いつ、何を相談するかを分けてメモすると、入社前の準備を進めやすくなります。
身元保証人を頼む相手への伝え方
保証人を頼む相手には、「会社からこの書類の提出を求められた」「提出期限はいつか」「保証期間・上限額はこう書かれている」と、書面を共有して説明します。口頭だけで急いで頼むのではなく、相手が内容を確認し、判断できる時間を持てるようにしましょう。
困ったときの相談先
書面の提出方法、保証人の条件、期限については、まず企業の人事・採用担当者に確認します。質問内容を整理しにくいときは、就労移行支援事業所、障害者就業・生活支援センター、ハローワークの専門窓口などの支援者に、書面を見ながら相談する方法もあります。
保証期間、極度額、保証の範囲など契約内容の理解に不安がある場合は、自治体などの労働相談窓口や、必要に応じて法律の専門家へ相談しましょう。誰が保証人になれるか、提出できない場合にどのような対応になるかは個別の会社・書面によって異なるため、この記事で結論を出すことはできません。
書面を確認してから、落ち着いて入社手続きを進めよう
障害者転職で身元保証人を求められた場合は、保証人を急いで探す前に、提出期限、保証期間、極度額、保証人の条件を確認することが大切です。本人だけでなく保証人になる人にも関係する書面だからこそ、内容を共有し、分からない点は企業や相談窓口へ確認しましょう。
身元保証人の手続きと、就業上の配慮に関する相談は別のテーマとして整理すると、必要な準備が見えやすくなります。書面の内容を理解してから対応することが、納得して入社手続きを進める第一歩になります。

