障害者雇用の契約更新面談で確認すること|労働条件・配慮・次期の働き方を整理しよう

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有期契約で働いていると、契約更新が近づく時期に「次の契約ではどのような条件になるのか」「今の働き方を続けられるか」「業務内容や配慮について相談してよいのか」と不安を感じることがあります。契約更新面談は、更新の可否だけを確認する場ではありません。これまでの働き方を振り返り、次の契約期間の業務、労働条件、必要な配慮をすり合わせる大切な機会です。

ただし、契約更新の可否や条件は、個別の雇用契約、会社の制度、業務上の事情などによって異なります。この記事では、障害者雇用で有期契約を更新する際に、面談前に整理したいこと、面談で確認・相談したい項目、面談後に書面で確認するポイントを解説します。

契約更新面談は次の働き方を整える機会

契約更新面談では、これまでの勤務状況や業務の成果を振り返ることが多いでしょう。障害者雇用では、それに加えて、業務量や勤務時間が自分に合っていたか、必要な配慮が機能していたか、通院や体調管理と仕事を両立できていたかも確認することが重要です。

例えば、入社時には問題なかった業務でも、担当範囲が広がった、上司が変わった、体調や通院の状況が変わったなどの理由で、働き方の見直しが必要になることがあります。更新面談の前に状況を整理しておくと、「続けたい」という希望だけでなく、「次の契約ではこのような工夫があると安定して働ける」と具体的に伝えやすくなります。

更新面談は、会社側にとっても、次の契約期間に任せる業務や支援の方法を考える機会です。本人と会社の認識をそろえ、無理のない働き方を設計するために活用しましょう。

面談前に確認したい労働条件と4つのポイント

厚生労働省は、2024年4月から労働条件明示のルールが改正され、有期労働契約の更新時にも明示事項が追加されたことを案内しています。[1] 更新面談では口頭の説明だけで終わらせず、更新後の労働条件を労働条件通知書や雇用契約書などで確認することが大切です。

確認する項目面談で確認したい内容自分で整理すること
契約期間・更新更新後の契約期間、更新に関する条件、更新上限の有無今後も継続して働きたいか、長期的にどのように働きたいか
業務内容・就業場所担当業務、業務変更の可能性、勤務地・勤務場所の範囲得意な業務、負担が大きい業務、希望する役割
勤務時間・賃金勤務日、始終業時刻、残業、休憩、賃金、通勤に関する条件体調・通院と両立できる時間帯、見直したい点
配慮・相談体制現在の配慮の継続・変更、相談先、定期面談の有無役立った配慮、改善したい配慮、今後必要になりそうな支援

書面に記載された条件と、面談で説明された内容に違いがないかを確認しましょう。分からない用語や条件があれば、その場で質問して構いません。急いで署名・同意を求められたと感じた時は、確認する時間を取りたいと伝え、内容を読み返しましょう。

障害者雇用の契約更新面談で相談したいこと

契約更新面談で相談する内容は、体調のことだけではありません。これまでの業務経験、今後挑戦したい仕事、必要な配慮、職場との連絡方法など、次の契約期間に安定して働くためのテーマを幅広く扱えます。

まず、今の業務を振り返ります。「正確性を求められる入力業務は得意だった」「電話対応が続く日は疲労が強かった」「手順書があると業務を進めやすかった」など、うまくいった点と困った点を分けて整理しましょう。困りごとを伝える時は、業務への影響と、希望する工夫をセットにすると話し合いが進みやすくなります。

例えば、通院のために勤務時間を調整したい場合は、希望する曜日・時間帯だけでなく、業務への影響を減らすためにどうしたいかも考えます。業務内容を変更したい場合は、現在の経験のうち何を活かせるか、次に学びたいことは何かを伝えます。配慮については、継続したい内容、変更したい内容、相談先や見直し時期を確認します。

面談を進める3つの手順

更新面談を有意義な時間にするために、次の3つの手順で準備しましょう。

  1. 面談前にメモを作る。 現在の業務、成果、困りごと、希望する働き方、確認したい労働条件を書き出します。伝えたいことが多い場合は、優先順位をつけます。
  2. 面談では事実と希望を分けて伝える。 「月末は業務が集中し、残業が続くと翌日に影響が出る」という事実と、「月末の業務配分や残業の扱いを相談したい」という希望を分けると、相手が状況を理解しやすくなります。
  3. 面談後に確認事項を整理する。 決まったこと、持ち帰りになったこと、次に確認する時期をメモし、必要に応じてメールなどで確認します。

会社からすぐに回答が出ない事項もあります。業務調整や勤務時間の変更には、部署内の調整や人事上の手続が必要な場合があるためです。その場合は、誰が確認するのか、いつ頃回答を受けられるのかを確認しましょう。

面談後に書面で確認したい内容

契約更新後は、更新された労働条件通知書や雇用契約書を保管します。契約期間、勤務時間、賃金、業務内容、就業場所、更新に関する事項などを確認し、面談で話した内容と違いがないかを見ます。

配慮については、すべてを契約書に書くとは限りません。業務指示の方法、休憩・通院時の連絡方法、定期面談、相談窓口、勤務場所の調整などは、上司・人事との面談メモやメールで確認する場合もあります。必要な範囲で記録を残し、上司の交代や業務変更があった時に見直せるようにしましょう。

障害に関する情報は個人情報です。配慮の内容を共有する時は、誰にどの範囲まで共有するかを会社と確認することも大切です。

相談に使える例文

「契約更新にあたり、次の契約期間の業務内容と労働条件を確認したいです。現在の業務でできていることと、負担が大きい場面を整理したので、今後の働き方について相談させてください。」

「通院と仕事を両立するため、月に一度の通院日に勤務時間を調整できるか相談したいです。業務への影響を減らすため、事前に作業予定を共有する方法を考えています。」

「今の配慮では手順書が役立っています。次の契約期間も継続したい一方、担当業務が増える予定なので、優先順位を確認する面談の頻度も相談できますか。」

まとめ:更新面談を、次の契約期間を安心して働くための準備にしよう

障害者雇用の契約更新面談は、更新の可否だけを確認する場ではありません。労働条件、業務内容、勤務時間、必要な配慮、相談体制を整理し、次の契約期間に安定して働くための準備をする機会です。

面談前に現在の業務を振り返り、確認したい条件と希望をメモしておきましょう。面談後は、更新後の書面と合意した内容を確認し、必要な配慮を定期的に見直すことで、無理なく働き続けやすい環境につながります。

参考文献

  1. 厚生労働省「2024年4月から労働条件明示のルールが変わります」
いろとりどり編集部

この記事の監修・運営

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