【喚語困難とは?】言いたい言葉が出てこない原因・疑われる病気・対処法と相談先まとめ

絶対に読むべき必読記事

会話の中で言いたい言葉がとっさに出てこない、喚語困難という言葉を聞いてもどのような状態を指すのか分からず不安に感じる方もいるでしょう。
この記事では、喚語困難の意味や原因、見られやすい場面、対処の工夫について詳しく解説します。

喚語困難とは何か

喚語困難とは、言いたいことは頭の中にあるのに、それに対応する言葉がすぐに思い出せない状態を指します。
物の名前が出てこない、人の名前を思い出せない、適切な単語を選べずに会話が止まってしまうといった形で現れます。

喚語困難がある方は、言いたい内容そのものを理解できていないわけではありません。
頭の中にはイメージや概念があるのに、それを表す言葉と結びつけることがうまくいかないという状態です。
そのため、話している途中で言葉に詰まり、あれ、それ、といった曖昧な表現で代用してしまうことがよく見られます。

喚語困難が見られる場面

喚語困難は、日常会話のさまざまな場面で見られます。

例えば、物の名前を聞かれてもすぐに答えられない、知っているはずの人の名前が思い出せない、話の途中で次に続く言葉が出てこず会話が途切れてしまうといった場面が挙げられます。

本人は言いたいことがはっきりと分かっているにもかかわらず、言葉として表現できないもどかしさを感じることが多く、会話への苦手意識やストレスにつながることもあります。

喚語困難の原因として考えられるもの

喚語困難は、さまざまな原因によって引き起こされることがあります。

まず、失語症との関連があります。
脳卒中や脳外傷などによって、言語をつかさどる脳の部位が損傷を受けると、喚語困難が主な症状として現れることがあります。
特に、言葉を理解する力は保たれているのに、表出する力に困難が生じる状態でよく見られる症状です。

次に、加齢に伴う変化との関連もあります。
高齢になると、誰にでも多少なりとも物の名前が出てきにくくなる傾向が見られます。
これは病的な状態とは限らず、加齢による自然な変化の範囲であることも多いです。

また、認知症の初期症状として喚語困難が現れることもあります。
アルツハイマー型認知症などでは、記憶障害とともに、言葉を思い出す力の低下が見られることがあります。

そのほか、強い疲労やストレス、睡眠不足によって、一時的に言葉が出にくくなることもあります。
これは病気ではなく、一時的な心身の状態が影響していると考えられます。

発達障害の特性がある方の中にも、喚語困難のような症状を感じる方がいます。
頭の中にある考えを言葉にまとめて表現することに苦手さを感じる場合、結果として言葉に詰まりやすくなることがあります。

喚語困難とほかの言語障害の違い

喚語困難は、失語症の症状の一つとして位置づけられますが、失語症にはほかにもさまざまな症状があります。

例えば、相手の話す内容の理解自体が難しくなる症状や、滑らかに話すこと自体が難しくなる症状などがあります。
喚語困難は、理解力は保たれているものの、言葉を思い出して表出する部分に特有の困難がある状態を指します。

似たような言葉に、言葉がなめらかに出てこない吃音がありますが、これは音のつまりやくり返しが特徴であり、言葉自体を思い出せないこととは異なる症状です。

喚語困難が続くときの相談先

喚語困難の症状が急に現れた場合や、脳卒中の後に見られる場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。
突然の言葉の出にくさは、脳血管障害のサインである可能性もあるため、早期の受診が大切です。

慢性的に喚語困難の症状が続く場合は、神経内科や脳神経外科、言語聴覚士のいる医療機関でリハビリテーションを受けることができます。
言語聴覚士による評価を通じて、どのような場面で喚語困難が起こりやすいかを把握し、個別のリハビリプログラムを組んでもらうことができます。

高齢の方で認知症が疑われる場合は、もの忘れ外来や精神科、神経内科での相談も選択肢になります。

日常生活でできる工夫

喚語困難がある場合、日常生活の中でいくつかの工夫を取り入れることができます。

言葉が出てこないときは、焦らずに別の言い方で説明してみることや、身振り手振りを交えて伝えることも助けになります。
周囲の人にゆっくり待ってもらう、選択肢を提示してもらうといった協力をお願いすることも効果的です。

また、言葉を思い出す練習として、しりとりや読書、日記をつけることなども、言葉を引き出す力を維持する助けになるといわれています。

まとめ

喚語困難とは、言いたいことは分かっているのに、それに対応する言葉がすぐに出てこない状態を指します。
失語症や加齢、認知症、一時的な疲労など、さまざまな原因が考えられます。
急に症状が現れた場合は速やかな受診が必要ですが、慢性的に続く場合は、神経内科や言語聴覚士による相談を検討してみましょう。

いろとりどり編集部

この記事の監修・運営

就労継続支援B型 いろとりどり編集部

当メディアは、障がいを持つライターたちが自ら発信する、障がい者のための転職・就労支援情報メディアです。現役の就労継続支援B型事業所「いろとりどり」が福祉の現場視点から、信頼できる正確な就労ノウハウやリアルな体験談をお届けしています。

📍 住所:〒230-0001 神奈川県横浜市鶴見区矢向3丁目15−11 五月建設ビル 3F

関連記事