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障害特性を上司に伝えることは、合理的配慮を受けながら長期就労を実現するための、重要なステップです。
「何を伝えればいいか分からない」
「どんな順番で話せばいいか」
「業務に必要な配慮を、どう説明すればいいか」
「使えるテンプレートが欲しい」
と悩む方は多いものです。
テンプレートを活用することで、伝え漏れを防ぎ、上司の理解を得やすくなります。
本記事では、伝える基本、テンプレート、具体的な活用方法について整理します。
伝える基本
障害特性を上司に伝える基本を整理します。
簡潔に、業務との関連で、伝えます。
詳細な医学的説明は、必要ありません。
業務遂行に関連する内容を中心に伝えます。
具体的に、伝えます。
「コミュニケーションが苦手」だけでなく、「3人以上の会議では発言できない」「電話対応は緊張する」など、具体的な状況を伝えます。
希望する配慮を、明確に伝えます。
「業務量の調整」だけでなく、「1日の業務量が決まっていると安心して取り組める」など、具体的な希望を伝えます。
ポジティブな面も、伝えます。
「集中力が高い」「ルーチンワークが得意」など、自分の強みも合わせて伝えます。
長期就労への意欲を、示します。
「腰を据えて長く貢献したい」と、伝えます。
書面でも、共有します。
口頭での説明だけでなく、トリセツ、自己紹介シート、メールなどで、文字でも残しておくことが、後の確認に役立ちます。
基本テンプレート
基本テンプレートを整理します。
テンプレート1、自己紹介と概要。
「お時間をいただき、ありがとうございます。
私の障害特性について、業務に関連する範囲でお伝えしたいです。
私は○○という診断を受けており、現在は主治医のもとで治療を続けています。
症状は安定していますが、業務遂行のために、いくつかの配慮をお願いしたいと思います」
テンプレート2、得意なこと。
「私の業務での強みは、○○です。
具体的には、長時間集中できる、細部への注意力がある、ルーチンワークが得意などです。
これらの特性を活かして、貢献していきたいと思います」
テンプレート3、苦手なこと、配慮の希望。
「業務での難しさを感じる場面として、○○があります。
このため、以下の配慮をお願いしたいです。
業務指示を、可能な範囲で文書化していただけると、確実に取り組めます。
業務量の調整があれば、確実に遂行できます。
定期的な通院のため、月1回の半休を希望します」
テンプレート4、結びと意気込み。
「これらの配慮をいただきながら、業務での貢献を続けていきたいです。
困った時には、率直に相談させていただきます。
長期的に、貴社で貢献できるよう、頑張ります」
障害特性別のテンプレート
障害特性別のテンプレートを整理します。
自閉スペクトラム症の方向け。
「私は自閉スペクトラム症と診断されています。
業務での強みは、決められた手順での作業、長時間の集中、細部への注意力、ルーチンワークの確実な遂行です。
業務での難しさを感じる場面として、抽象的な指示、急な業務変更、複数タスクの同時並行、長時間の対人コミュニケーション、大きな音や強い光があります。
配慮の希望として、業務指示の具体化と文書化、業務手順の事前共有、業務変更の事前連絡、集中できる環境、聴覚過敏への対応をお願いしたいです」
ADHDの方向け。
「私はADHDと診断されています。
業務での強みは、新しいアイデアの発想、行動力、困難な状況での柔軟性、短期集中の業務です。
業務での難しさを感じる場面として、長時間の単純作業、複雑な書類整理、スケジュール管理、メールやチャットの返信忘れ、会議での長時間集中があります。
配慮の希望として、タスクリストでの管理、定期的な進捗確認、業務の優先順位の明確化、業務の細分化、短時間の休憩の確保をお願いしたいです」
精神疾患のある方向け。
「私はうつ病、または双極性障害、または不安障害と診断されています。
業務での強みは、慎重な判断、繊細な感受性、人の気持ちへの理解、長期的な視点、責任感です。
業務での難しさを感じる場面として、体調の波、過度なストレス、急な負担増加、長時間の対人接触、予測不可能な状況があります。
配慮の希望として、通院のための休暇、体調の波への対応、業務量の調整、定期的な面談、無理のないペースをお願いしたいです」
身体障害のある方向け。
「私は身体障害があり、○○の機能に制限があります。
業務での強みは、業務遂行能力、長年の経験、専門知識、問題解決能力、責任感です。
業務での難しさを感じる場面として、長距離の移動、長時間の同じ姿勢、階段の利用、重い物の運搬、特定の身体動作があります。
配慮の希望として、専用の椅子、設備の使用、通勤手段の調整、休憩時間の確保、業務エリアのバリアフリー化、移動の支援をお願いしたいです」
聴覚障害、聴覚過敏のある方向け。
「私は聴覚に関する障害特性があります。
業務での強みは、集中して取り組める、文字でのコミュニケーションが得意、視覚的な情報処理が得意です。
業務での難しさを感じる場面として、複数人の会話の聞き取り、騒音の中での業務、電話対応、口頭での指示の理解があります。
配慮の希望として、文字でのコミュニケーション、骨伝導イヤホン、またはノイズキャンセリングイヤホンの使用許可、静かな業務環境、業務指示の文書化をお願いしたいです」
メールでの伝え方
メールでの伝え方を整理します。
件名 障害特性と合理的配慮のご相談について
○○様
お世話になっております。
業務に関する重要なご相談をさせていただきたく、メールを送らせていただきました。
私は○○と診断されており、業務遂行のためにいくつかの配慮をお願いしたいと思います。
詳細は、添付の自己紹介シート、いわゆるトリセツに記載しています。
主な内容として、業務での強みは○○、業務での難しさは○○、希望する配慮は○○です。
主治医からも、これらの配慮があれば業務遂行可能との診断を受けています。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
ご質問、ご相談がございましたら、お時間をいただきたいです。
よろしくお願いいたします。
○○○○
面談での伝え方
面談での伝え方を整理します。
事前準備として、トリセツ、自己紹介シートを作成しておきます。
面談時に、上司に手渡しすることで、口頭での説明を補完できます。
面談の流れとして、最初に挨拶と感謝を伝えます。
「お時間をいただき、ありがとうございます」
次に、面談の目的を伝えます。
「業務遂行のために、私の障害特性についてお伝えしたいです」
自分の診断、現在の症状を、簡潔に伝えます。
「○○と診断されており、現在は主治医のもとで治療を続けています」
業務での強みを、伝えます。
「私の強みは、○○です」
業務での難しさ、配慮の希望を、伝えます。
「業務での難しさを感じる場面として、○○があります。
配慮として、○○をお願いしたいです」
主治医、ジョブコーチなどの専門家のサポートを、伝えます。
「主治医、または地域障害者職業センター、または就労移行支援事業所のサポートを受けています」
長期就労への意欲を、伝えます。
「腰を据えて長く貢献したいです」
質問、相談の機会を、設けます。
「ご質問、ご相談がございましたら、率直にお願いします」
配慮事項の具体例
配慮事項の具体例を整理します。
業務指示の文書化、メールやチャットでの指示。
業務量の調整、1日のタスク量を明確化、緊急業務の事前相談。
勤務時間の柔軟性、フレックスタイム制、時差出勤、リモートワーク。
通院のための休暇、月1回の半休、または通院日の調整。
業務環境の整備、静かな個室、ブース、骨伝導イヤホンの使用許可、専用の椅子。
休憩時間の確保、定期的な短時間休憩。
業務の細分化、優先順位の明確化、定期的な進捗確認。
対人コミュニケーションの調整、文字でのやり取り、少人数での会議。
定期的な面談、上司、産業医、ジョブコーチとの面談。
業務範囲の明確化、職務記述書、ジョブディスクリプションの整備。
これらの中から、自分の特性、業務に応じて、必要な配慮を選びます。
書面での合意
書面での合意を整理します。
合理的配慮の合意書、または雇用条件通知書に、配慮事項を明記してもらいます。
書面で合意することで、後の確認、トラブル時の証拠となります。
書面の内容として、業務内容、勤務時間、給与、合理的配慮の具体例、定期面談の頻度、見直しの仕組みなどを、明確にします。
書面の作成は、人事担当者、ジョブコーチ、エージェントなどに支援を依頼します。
書面の保管も、慎重に行います。
自分でも、コピーを保管しておきます。
入社後の継続的な対話
入社後の継続的な対話を整理します。
合理的配慮は、一度の合意で完了するものではありません。
業務内容の変化、自分の状況の変化に応じて、定期的に見直します。
定期面談、いわゆる月1回、または四半期に1回の面談で、配慮の見直しを行います。
状況の変化、新しい配慮の必要性、現在の配慮の効果などを、上司と話し合います。
ジョブコーチ、産業医との面談も、活用します。
合理的配慮の体制を、長期的に育てていく姿勢が、大切です。
まとめ
上司に障害特性を伝えるテンプレートは、簡潔さ、具体性、業務との関連、長期就労への意欲などを、含めることが大切です。
基本テンプレートとして、自己紹介と概要、得意なこと、苦手なことと配慮の希望、結びと意気込みの4部構成があります。
自閉スペクトラム症、ADHD、精神疾患、身体障害、聴覚障害など、障害特性別のテンプレートも、活用できます。
メール、面談、書面など、複数の形式で伝えることで、上司の理解を得やすくなります。
業務指示の文書化、業務量の調整、勤務時間の柔軟性、通院のための休暇、業務環境の整備、休憩時間、業務の細分化、対人コミュニケーション、定期的な面談、業務範囲の明確化などが、配慮の具体例です。
書面での合意、入社後の継続的な対話、定期面談、ジョブコーチ、産業医との連携などで、長期就労を支える体制を育てます。
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