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精神科や心療内科への受診を考えているけれど、自分の症状が受診するほどのことなのかどうかわからない、もう少し様子を見たほうがいいのか、それとも早めに行ったほうがいいのかという迷いを持っている方は多くいます。この記事では、精神科に行った方がいい状態のサインと受診のタイミングの目安について解説します。
精神科受診をためらう理由
精神科への受診をためらう理由として、まだそこまでひどくないと思っている、自分の症状が精神科に行くほどのことかわからない、精神科に行くことへの抵抗感や恥ずかしさがあるといったことが多く挙げられます。
しかし精神科や心療内科は心の不調があれば誰でも相談できる場所であり、重篤な状態になってからでないと行けない場所ではありません。早めに受診することで症状の悪化を防ぎ、回復を早めることができます。
内科に腹痛で行くように、心の不調で精神科に行くことは自然な選択です。受診への敷居を下げて考えることが重要です。
精神科に行った方がいいサインのチェック
以下の状態に複数当てはまる場合や、一つでも強く当てはまる場合は精神科または心療内科への受診を検討することをおすすめします。
気分と感情に関するサイン
気分の落ち込みが二週間以上続いている状態は、精神科への受診を検討するタイミングのひとつです。誰でも気分が落ち込むことはありますが、二週間以上ほとんど毎日落ち込んだ状態が続いているという場合はうつ病の可能性があります。
以前楽しめていたことへの興味や喜びが失われた状態が続いているという変化も重要なサインです。好きだったことが何も楽しめない、何をしても喜びを感じられないという状態が続いている場合は受診を検討してください。
理由もなく強い不安や恐怖が続いている状態も受診のサインです。特定の理由がないのに常に強い不安を感じている、パニックのような状態が繰り返されるという場合は不安障害等の可能性があります。
感情のコントロールが著しく難しくなった状態として、些細なことで感情が爆発する、激しく泣いたり怒ったりすることが繰り返される、感情が麻痺したように何も感じられないという状態が続いている場合も受診を検討してください。
気分が極端に高まって眠れなくても元気、何でもできる気がするという時期と深く落ち込む時期が繰り返されるというパターンが続いている場合は双極性障害の可能性があります。
身体症状に関するサイン
不眠が二週間以上続いている状態として、眠れない、眠っても何度も目が覚める、早朝に目が覚めて眠れなくなるといった状態が続いている場合は受診を検討してください。
原因不明の身体症状として、内科的な検査で異常がないにもかかわらず頭痛、胃痛、吐き気、動悸、めまい、体の倦怠感といった症状が続いている場合、心身の問題が関係している可能性があります。
食欲の著しい変化として、ほとんど食べられない状態が続いている、または過食が止まらないという状態が日常生活に影響を与えている場合も受診を検討するタイミングです。
慢性的な疲労感として、十分に休んでいるにもかかわらず疲れが全く取れない、体が極端に重くて日常生活が困難という状態が続いている場合も心身の不調が関係していることがあります。
思考と認知に関するサイン
集中力や記憶力の著しい低下として、仕事や学習でこれまでできていたことができなくなった、話の内容が頭に入ってこない、物忘れが急に増えたという変化が続いている場合は受診を検討してください。
死にたいという気持ちが浮かぶ状態は緊急のサインです。消えてしまいたい、いなくなってしまいたいという気持ちが少しでも浮かぶ場合はすぐに精神科または救急外来、相談窓口に連絡してください。この状態を一人で抱え込まないことが最も重要です。
自分を傷つけたいという気持ちがある状態も緊急のサインです。リストカット等の自傷行為を繰り返している、またはしたいという衝動がある場合はすぐに専門家に相談してください。
現実感が薄れた状態として、自分が自分でないような感覚、周囲が現実ではないような感覚、記憶が飛ぶ、知らない間に自分が何かをしていたということが繰り返される場合は解離性障害等の可能性があります。
誰かに監視されているという感覚、誰かが自分を傷つけようとしているという確信が続いている場合は統合失調症等の可能性があります。早めの受診が重要です。
日常生活と社会生活に関するサイン
日常生活に著しい支障が出ている状態として、仕事や学校に行けない日が続いている、家事や身の回りのことができなくなった、人と会うことが全くできなくなったという状態が二週間以上続いている場合は受診を検討してください。
アルコールや薬物への依存として、飲酒量が著しく増えてコントロールできない、飲まないと不安になる、処方薬や市販薬を過剰に使用するといった状態が続いている場合は依存症の可能性があります。
摂食に関する問題として、食べることへの強い恐怖がある、食べた後に吐く行為を繰り返す、体重が著しく減少しているという状態は摂食障害の可能性があります。身体的にも深刻な影響が生じるため早めの受診が重要です。
対人関係で繰り返される深刻なトラブルとして、職場や家庭での人間関係が常に深刻な問題を引き起こしている、自分の感情や衝動をコントロールできずに関係が壊れることが繰り返されるという場合も相談することが有効です。
期間と頻度に関する目安
症状が二週間以上続いている場合は受診を検討する目安のひとつです。一時的な気分の落ち込みや不調と異なり、二週間以上症状が継続している場合は何らかの疾患が関係している可能性が高まります。
症状が日常生活に明らかな支障をきたしている場合は期間に関わらず早めの受診が重要です。仕事に行けない、眠れない、食べられないといった日常生活への影響が出ている場合は放置しないことが大切です。
以前よりも明らかに状態が悪化していると感じる場合も受診のサインです。徐々に悪化している状態を放置することで、回復により長い時間がかかることがあります。
精神科と心療内科の違い
精神科と心療内科はどちらも心の不調に対応する医療機関ですが、対象とする疾患の範囲が異なります。
心療内科は心身症を中心に扱う診療科であり、ストレスや心理的な要因によって身体症状が生じている状態を専門としています。胃潰瘍、過敏性腸症候群、高血圧等の身体疾患に心理的な要因が深く関係している場合に対応します。
精神科はうつ病、統合失調症、双極性障害、不安障害、依存症等の精神疾患全般を対象とします。
どちらを受診すればいいか迷う場合は、身体症状が中心であれば心療内科、気分や思考、知覚に関する症状が中心であれば精神科を選ぶことが一般的な目安となります。どちらでもない場合はまずかかりつけ医に相談して紹介してもらうことも選択肢のひとつです。
受診前の準備
精神科を初めて受診する場合、以下の準備をしておくと診察がスムーズになります。
いつ頃から症状が始まったかを整理しておくことが重要です。症状の始まりと経過を時系列でまとめておくと医師に伝えやすくなります。
どんな症状がどの程度あるかを具体的にメモしておくことも有効です。気分の落ち込みの程度、睡眠の状況、食欲の変化、日常生活への影響等を具体的にまとめておくことで診察時間を有効に使うことができます。
これまでの治療歴や服用中の薬がある場合はその情報を持参することが重要です。
受診に不安がある場合は家族や信頼できる人に同行を依頼することも選択肢のひとつです。
受診を迷っているときの相談先
精神科への受診を迷っている場合や緊急に相談したい場合は、以下の相談先を活用することができます。
かかりつけ医への相談は精神科への紹介状を書いてもらえることもあり、受診のハードルを下げる入り口として有効です。
よりそいホットラインは二十四時間対応の相談窓口であり、電話で心の悩みを相談することができます。
いのちの電話も自殺念慮等の深刻な状態での相談に対応しています。
死にたいという気持ちが強い場合や自傷行為がある場合は救急外来への受診も選択肢です。
まとめ
精神科に行った方がいいサインとして、二週間以上続く気分の落ち込み、以前楽しめていたことへの興味の喪失、強い不安の継続、死にたいという気持ちの出現、日常生活への著しい支障といった状態があります。死にたいという気持ちや自傷行為がある場合は緊急のサインであり、すぐに専門家に相談することが必要です。精神科への受診は弱さではなく、自分の心身を守るための適切な選択です。迷っている時間があるなら早めに相談することが、回復への最も確実な一歩になります。


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