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大神山神社奥宮(おおがみやまじんじゃおくのみや)は、鳥取県西伯郡大山町にある大山(だいせん、標高1,729メートル)の中腹に鎮座する神社で、大神山神社の奥宮です。大山は「伯耆富士」とも呼ばれる中国地方最高峰の霊峰で、古くから山岳信仰の聖地として崇敬されてきました。
大神山神社には、本社(里宮、米子市尾高)と奥宮があり、奥宮は標高約900メートルの大山寺集落に位置しています。日本最長の自然石の参道、権現造りの壮麗な社殿、神秘的な雰囲気に満ちた境内は、訪れる人々に深い感銘を与えます。
本記事では、大神山神社奥宮の歴史、御祭神と御神徳、境内の見どころ、大山信仰との関わり、そして参拝のポイントについて詳しく解説していきます。鳥取の歴史や山岳信仰に興味のある方、大神山神社奥宮への参拝を考えている方にとって、有益な情報となれば幸いです。
大神山神社奥宮とは
霊峰大山の山岳信仰
大神山神社奥宮は、鳥取県西伯郡大山町大山にある、中国地方最高峰の大山(標高1,729メートル)の中腹、標高約900メートルに鎮座する神社です。
大山は、「伯耆富士」とも呼ばれる美しい山容を持ち、古くから山岳信仰の対象として崇敬されてきました。大神山神社奥宮は、この大山信仰の中心的な聖地です。
本社と奥宮
大神山神社には、本社(里宮)と奥宮があります。
**本社(里宮)**は、鳥取県米子市尾高に位置し、冬季に奥宮に参拝できない期間の拠点となっています。
奥宮は、大山中腹の大山寺集落に位置し、夏季(5月から11月頃)に参拝可能です。冬季は深い雪に閉ざされます。
日本最長の自然石の参道
大神山神社奥宮の参道は、約700メートルにわたって自然石が敷き詰められており、「日本最長の自然石の参道」として知られています。この石畳の参道は、神秘的な雰囲気に満ち、訪れる人々を魅了します。
大神山神社奥宮の歴史
創建と古代の信仰
大神山神社の創建は、崇神天皇の時代(紀元前1世紀頃)に遡ると伝えられています。大山そのものを御神体とする山岳信仰が起源です。
古くから、大山は霊山として崇敬され、神々が宿る山として畏敬されてきました。
修験道の霊場
奈良時代から平安時代にかけて、大山は修験道の霊場として発展しました。天台宗の僧侶・金蓮上人が大山寺を開いたとされ、神仏習合の聖地として栄えました。
大山は、「西の比叡山」とも称され、多くの修験者が修行に訪れました。
中世の隆盛
平安時代から鎌倉時代にかけて、大山信仰は広まり、山陰地方の信仰の中心となりました。「大山詣り」が盛んに行われ、多くの参詣者が訪れました。
江戸時代
江戸時代には、「大山講」が組織され、庶民の間でも大山詣りが広まりました。特に、牛馬の神としての信仰が篤く、牛馬の健康や安全を祈願する人々が多く訪れました。
明治の神仏分離
明治時代の神仏分離により、大山寺と大神山神社が分離されました。奥宮は神社として、大山寺は仏教寺院として、それぞれ独立しました。
現代
現在も、大山信仰の中心として、また中国地方を代表する山岳信仰の聖地として、多くの参拝者や登山者を迎えています。
御祭神と御神徳
主祭神
大神山神社奥宮の主祭神は、大己貴命(おおなむちのみこと)です。大国主命の別名で、出雲大社の主祭神としても知られています。
大己貴命は、国造りの神、農業の神、医療の神、縁結びの神として崇敬されています。
御神徳
大神山神社奥宮に参拝することで期待される御神徳には、以下のようなものがあります。
開運招福、家内安全、商売繁盛、縁結び、良縁成就、厄除け、病気平癒、五穀豊穣、牛馬安全、心願成就などです。
特に、江戸時代から「牛馬の神」として信仰が篤く、牛馬の健康や安全を祈願する人々が多く訪れました。現在も、家畜やペットの健康を願う参拝者がいます。
境内の見どころ
自然石の参道
大山寺集落から奥宮へ続く参道は、約700メートルにわたって自然石が敷き詰められています。「日本最長の自然石の参道」として知られ、苔むした石畳が神秘的な雰囲気を醸し出しています。
杉木立に囲まれた参道を歩くと、心が清められていきます。
幣殿・拝殿
奥宮の幣殿・拝殿は、権現造りという様式で、国の重要文化財に指定されています。江戸時代後期の建築で、壮麗な社殿です。
本殿
本殿も権現造りで、重要文化財に指定されています。大山の自然と調和した美しい建築です。
神馬舎
境内には、神馬舎があります。「牛馬の神」としての信仰を今に伝えています。
霊水「金門の水」
奥宮の近くには、「金門の水」と呼ばれる霊水が湧いています。大山の伏流水で、参拝者は自由に飲むことができます。
大山の自然
奥宮は、標高約900メートルの山中に位置し、豊かな自然に囲まれています。四季折々の美しさを楽しむことができます。
大山信仰
霊峰大山
大山は、標高1,729メートルの中国地方最高峰で、「伯耆富士」とも呼ばれる美しい山です。古くから霊山として崇敬され、山そのものが信仰の対象でした。
牛馬の神
江戸時代以降、大神山神社は「牛馬の神」として特に信仰が篤くなりました。農耕や運搬に欠かせなかった牛馬の健康や安全を祈願する人々が多く訪れました。
大山詣り
大山詣りは、古くから行われてきた参詣行事で、特に江戸時代には「大山講」が組織され、集団で参詣する習慣がありました。
年中行事
夏山開き祭
毎年6月第1日曜日に、夏山開き祭が執り行われます。登山シーズンの安全を祈願する祭りです。
例大祭
秋に例大祭が執り行われます。
冬季閉鎖
冬季(12月から4月頃)は、深い雪のため、奥宮への道が閉鎖されます。この期間は、本社(里宮)で参拝します。
参拝のポイント
参拝の作法
大神山神社奥宮を参拝する際は、基本的な神社参拝の作法に従いましょう。
大山寺集落から、自然石の参道を約700メートル歩きます(約15分から20分)。手水舎で手と口を清めます。拝殿前で賽銭を入れ、二拝二拍手一拝の作法で拝礼します。
金門の水をいただきましょう。自然石の参道をゆっくりと歩き、神秘的な雰囲気を味わいましょう。
歩きやすい服装と靴
参道は自然石が敷き詰められており、歩きやすい靴が必須です。また、山中のため、気温が低いこともあるので、上着を持参することをお勧めします。
冬季は本社へ
冬季(12月から4月頃)は、奥宮への道が雪のため閉鎖されます。この期間は、米子市の本社(里宮)で参拝します。
御朱印
大神山神社奥宮では御朱印をいただくことができます。ただし、冬季閉鎖期間中は、本社でいただけます。
おすすめの参拝時期
大神山神社奥宮への参拝は、5月から11月頃がおすすめです。特に、新緑の美しい初夏や、紅葉の秋が絶景です。
アクセス情報
公共交通機関
JR米子駅から日本交通バス「大山寺」行きで約50分、終点「大山寺」下車、徒歩約15分から20分(自然石の参道)。
自動車
米子自動車道米子ICから大山方面へ約30分。大山寺周辺に駐車場あり(有料)。
そこから徒歩約15分から20分で奥宮へ。
周辺の見どころ
大山寺
天台宗の古刹。大神山神社奥宮に隣接しています。阿弥陀堂は国の重要文化財。
大山
中国地方最高峰。登山やハイキングが楽しめます。
大山まきばみるくの里
大山の麓にある観光牧場。乳製品が人気です。
植田正治写真美術館
写真家・植田正治の作品を展示する美術館。大山を背景にした独特の作品で知られています。
皆生温泉
米子市にある温泉地。日本海に面した温泉が楽しめます。
まとめ
大神山神社奥宮は、中国地方最高峰の霊峰・大山の中腹に鎮座し、古代からの山岳信仰を今に伝える聖地です。日本最長の自然石の参道、権現造りの壮麗な社殿、豊かな自然に囲まれた境内は、訪れる人々に深い感銘を与えます。
大己貴命を主祭神として祀り、開運招福や縁結び、牛馬安全の御神徳で知られています。夏季のみ参拝可能という特別な環境が、より一層神秘的な雰囲気を醸し出しています。
鳥取県や中国地方を訪れる機会があれば、ぜひ大神山神社奥宮に参拝してみてください。霊峰大山の神聖な雰囲気と、自然石の参道の神秘性の中で、心を浄化し、新たな力を得る時間は、かけがえのない体験となるでしょう。
あなたが大神山神社奥宮を訪れ、その歴史と自然の中で心穏やかな時間を過ごし、大己貴命の御神徳に包まれることを心から願っています。

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