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月山神社(がっさんじんじゃ)は、山形県東田川郡庄内町に鎮座する神社で、月山(標高1,984メートル)の山頂に本宮を持つ、出羽三山信仰の中心的な神社の一つです。月山、羽黒山、湯殿山の「出羽三山」のうち、最も高い霊峰である月山を御神体とする山岳信仰の聖地です。
山頂の本宮は、夏季(7月上旬から9月中旬頃)のみ参拝可能で、それ以外の季節は深い雪に閉ざされます。修験道の霊場として古くから崇敬され、現在も多くの登山者や参拝者が訪れます。
本記事では、月山神社の歴史、御祭神と御神徳、本宮と里宮それぞれの見どころ、出羽三山信仰との関わり、そして参拝のポイントについて詳しく解説していきます。山形の歴史や山岳信仰に興味のある方、月山神社への参拝を考えている方にとって、有益な情報となれば幸いです。
月山神社とは
出羽三山の主峰
月山神社は、山形県の月山(標高1,984メートル)山頂に本宮を持つ神社です。月山は、羽黒山(標高414メートル)、湯殿山(標高1,500メートル)とともに「出羽三山」を構成し、その中で最も高い霊峰です。
出羽三山は、古くから修験道の霊場として知られ、「西の熊野、東の出羽」と並び称される、日本を代表する霊山です。
夏季のみ参拝可能
月山は豪雪地帯に位置し、冬季は深い雪に覆われます。山頂の本宮は、雪解けの7月上旬から雪が降り始める9月中旬頃までの約3ヶ月間のみ参拝可能です。
月の神を祀る
月山神社は、その名の通り、月を神格化した神を祀る神社です。太陽神である天照大御神を祀る伊勢神宮に対し、月山神社は月読命を祀り、陰陽の調和を象徴しています。
月山神社の歴史
創建と古代の信仰
月山神社の創建は非常に古く、第32代崇峻天皇の時代(6世紀末)、能除太子(のうじょたいし)によって開かれたと伝えられています。
古くから、月山は霊山として崇敬され、山岳信仰の対象でした。
修験道の霊場
奈良時代から平安時代にかけて、出羽三山は修験道の霊場として発展しました。特に、月山は「死後の世界」「過去世」を象徴する山とされ、修験者が修行を積む場となりました。
出羽三山では、羽黒山が「現世」、月山が「過去世」、湯殿山が「未来世」を表すとされ、三山を巡ることで「疑似的な死と再生」を体験するとされました。
中世の隆盛
平安時代から鎌倉時代にかけて、出羽三山信仰は全国に広まりました。特に、江戸時代には、庶民の間でも「出羽三山詣り」が盛んになりました。
近代以降
明治時代の神仏分離により、修験道の色彩が薄れましたが、神社としての信仰は続きました。
現在も、修験道の面影を残しながら、多くの登山者や参拝者を迎えています。
御祭神と御神徳
主祭神
月山神社の主祭神は、月読命(つくよみのみこと)です。月読命は、天照大御神、素戔嗚尊とともに、伊邪那岐命から生まれた三貴子の一柱で、月を司る神です。
月読命は、夜を統べる神、潮の満ち引きを司る神、農業の神としても崇敬されています。
御神徳
月山神社に参拝することで期待される御神徳には、以下のようなものがあります。
開運招福、家内安全、五穀豊穣、商売繁盛、厄除け、心願成就、安産、縁結び、心身の浄化、生まれ変わりなどです。
特に、「過去世」を象徴する山として、過去の罪や穢れを清め、新たに生まれ変わるという御神徳があるとされています。
本宮の見どころ
月山山頂
月山神社本宮は、月山の山頂(標高1,984メートル)に鎮座しています。山頂まで登るには、登山が必要です。
社殿
山頂の社殿は、質素ながら神聖な雰囲気を持っています。夏季の約3ヶ月間のみ、神職が常駐し、参拝者を迎えます。
山頂からの絶景
山頂からの眺望は素晴らしく、晴れた日には、鳥海山、朝日連峰、飯豊連峰などの山々や、日本海を望むことができます。
お祓い
本宮では、参拝者全員がお祓いを受けます。お祓いを受けることで、心身が浄化されるとされています(お祓い料が必要)。
里宮
月山神社出羽神社
山麓の羽黒山頂には、月山神社の里宮として、出羽神社境内に月山神社が祀られています。冬季に山頂本宮に参拝できない期間は、こちらで参拝できます。
羽黒山三神合祭殿
羽黒山の山頂には、三神合祭殿があり、月山神社、出羽神社(羽黒山)、湯殿山神社の三社が合祀されています。こちらでも、出羽三山の神々に参拝できます。
登山ルート
主な登山ルート
月山山頂の本宮へは、いくつかの登山ルートがあります。
八合目からのルート:最も一般的なルート。リフトで八合目まで上がり、そこから山頂まで約3時間の登山です。
羽黒山からの縦走ルート:羽黒山から月山を経て湯殿山へ抜ける本格的な縦走ルート。
登山の注意点
月山は本格的な登山です。登山装備(登山靴、雨具、防寒着など)が必要です。
天候が変わりやすいため、注意が必要です。
登山シーズンは7月上旬から9月中旬頃です。それ以外の季節は、雪のため登山できません。
出羽三山信仰
三山の象徴
出羽三山は、それぞれ異なる意味を持ちます。
羽黒山:現世、現在を象徴します。
月山:過去世、死後の世界を象徴します。
湯殿山:未来世、再生を象徴します。
疑似的な死と再生
出羽三山を巡ることで、「疑似的な死と再生」を体験するとされています。羽黒山で現世を振り返り、月山で死を体験し、湯殿山で新たに生まれ変わるという、精神的な修行の場とされています。
生まれかわりの旅
江戸時代には、庶民の間でも「出羽三山詣り」が盛んになりました。三山を巡ることで、罪や穢れが清められ、新たな人生を歩むことができると信じられました。
年中行事
開山祭
毎年7月上旬、雪解けとともに山頂への登山道が開かれると、開山祭が執り行われます。
閉山祭
9月中旬、雪が降り始める前に、閉山祭が執り行われます。
その他の行事
夏季の間、山頂では様々な神事が執り行われます。
参拝のポイント
登山の準備
月山山頂の本宮に参拝するには、本格的な登山が必要です。登山装備、体力、時間の準備をしっかりと行いましょう。
天候や体調に不安がある場合は、無理をせず、羽黒山の三神合祭殿で参拝することもできます。
参拝の作法
月山神社を参拝する際は、基本的な神社参拝の作法に従いましょう。
山頂の本宮では、全員がお祓いを受けます(お祓い料が必要)。
お祓いを受けた後、拝殿で参拝します。
おすすめの参拝時期
月山山頂への登山シーズンは、7月上旬から9月中旬頃です。特に、高山植物が美しい7月から8月がおすすめです。
アクセス情報
八合目へのアクセス
公共交通機関:JR羽越本線鶴岡駅から庄内交通バス「月山八合目」行きで約2時間。登山シーズンのみ運行。
自動車:山形自動車道月山ICから月山リフト下駐車場まで約20分。そこからリフトで八合目へ。
羽黒山(三神合祭殿)へのアクセス
公共交通機関:JR羽越本線鶴岡駅から庄内交通バス「羽黒山頂」行きで約50分。
自動車:山形自動車道庄内あさひICから約40分。駐車場あり。
周辺の見どころ
羽黒山
出羽三山の一つ。三神合祭殿、五重塔、2,446段の石段など、見どころが多くあります。
湯殿山
出羽三山の一つ。神秘的な霊場で、「語るなかれ、聞くなかれ」と言われる秘境です。
庄内平野
月山の麓に広がる豊かな平野。米どころとして知られています。
鶴岡市
城下町の面影を残す歴史的な町。致道博物館など、見どころがあります。
まとめ
月山神社は、月山山頂に本宮を持つ、出羽三山信仰の中心的な神社です。月読命を主祭神として祀り、「過去世」を象徴する霊山として、心身の浄化や生まれ変わりの御神徳で知られています。
山頂の本宮は、夏季の約3ヶ月間のみ参拝可能で、本格的な登山が必要ですが、その分、達成感と特別な体験を得ることができます。出羽三山を巡ることで、「疑似的な死と再生」を体験するという、深い精神性を持つ信仰です。
山形県を訪れる機会があれば、ぜひ月山神社に参拝してみてください。霊峰の神聖な雰囲気と、山頂からの絶景の中で、心を浄化し、新たに生まれ変わる体験は、かけがえのない思い出となるでしょう。
あなたが月山神社を訪れ、その神聖な山頂で心穏やかな時間を過ごし、月読命の御神徳に包まれることを心から願っています。

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