北口本宮冨士浅間神社 富士登山の玄関口と歴史ある古社

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北口本宮冨士浅間神社(きたぐちほんぐうふじせんげんじんじゃ)は、山梨県富士吉田市に鎮座する神社で、富士山の北側、吉田口登山道の起点に位置する重要な神社です。富士山信仰の中心的な神社の一つとして、古くから富士登山者の安全祈願の場であり、地域の守護神として崇敬されてきました。

創建は約1900年前に遡るとされ、延喜式神名帳にも記載された式内社です。境内には樹齢1000年を超える杉の巨木が立ち並び、荘厳な雰囲気を醸し出しています。また、世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一つとして登録されています。

本記事では、北口本宮冨士浅間神社の歴史、御祭神と御神徳、境内の見どころ、富士登山との関わり、そして参拝のポイントについて詳しく解説していきます。富士山信仰や富士登山に興味のある方、北口本宮冨士浅間神社への参拝を考えている方にとって、有益な情報となれば幸いです。

北口本宮冨士浅間神社とは

富士山北麓の総鎮守

北口本宮冨士浅間神社は、山梨県富士吉田市上吉田に鎮座する神社で、富士山北麓の総鎮守として古くから崇敬されてきました。

富士山の北側、吉田口登山道の起点に位置し、富士登山者が最初に参拝する神社として、また登山の安全を祈願する場として、重要な役割を果たしてきました。

世界遺産の構成資産

平成25年(2013年)、「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」が世界文化遺産に登録された際、北口本宮冨士浅間神社も構成資産の一つとして登録されました。

富士山信仰の歴史を今に伝える重要な文化財として、国際的にも認められています。

北口本宮冨士浅間神社の歴史

創建と古代の信仰

北口本宮冨士浅間神社の創建は、景行天皇40年(西暦110年)、日本武尊(やまとたけるのみこと)の東征の際に創建されたと伝えられています。約1900年の歴史を持つ古社です。

延喜式神名帳(927年編纂)には「甲斐国八代郡 浅間神社」として記載されており、平安時代には既に式内社として朝廷から認められていました。

富士山信仰の発展

平安時代から鎌倉時代にかけて、富士山信仰が広まる中で、北口本宮冨士浅間神社は富士山北麓の信仰の中心として発展しました。

富士山の噴火を鎮めるため、また富士山の神の御加護を願うため、多くの人々が参拝しました。

富士講の隆盛

江戸時代には、富士講(富士山への信仰を中心とした民衆宗教運動)が隆盛し、多くの富士講の信者が北口本宮冨士浅間神社を訪れました。

吉田口登山道は、江戸時代に最も多くの登山者が利用した登山道で、北口本宮冨士浅間神社はその起点として、登山者の安全祈願の場でした。

富士講の先達(指導者)たちは、必ず北口本宮冨士浅間神社に参拝してから富士登山を開始しました。

武田家・徳川家の崇敬

戦国時代には、武田信玄をはじめとする武田氏から崇敬を受けました。江戸時代には、徳川家康も北口本宮冨士浅間神社を保護し、社領の寄進や社殿の整備が行われました。

近代以降

明治時代の神仏分離を経て、現在も富士山信仰の中心の一つとして、多くの参拝者を迎えています。世界遺産登録により、国内外から注目を集めています。

御祭神と御神徳

主祭神

北口本宮冨士浅間神社の主祭神は、以下の二柱です。

**木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)**は、富士山の神として、また浅間神社の主祭神として広く知られています。美しさと純潔の象徴とされ、火中出産の伝説から、安産や子育ての神としても崇敬されています。

**彦火瓊瓊杵命(ひこほのににぎのみこと)**は、木花開耶姫命の夫神で、天孫降臨の神として知られています。

また、相殿として大山祇神(おおやまつみのかみ、木花開耶姫命の父神)も祀られています。

御神徳

北口本宮冨士浅間神社に参拝することで期待される御神徳には、以下のようなものがあります。

富士登山の安全、安産、子授け、子育て、家内安全、縁結び、開運招福、厄除け、商売繁盛、五穀豊穣、火難除け、交通安全などです。

特に、富士登山の玄関口として、登山の安全を祈願する人々が多く訪れます。

境内の見どころ

参道の杉並木

北口本宮冨士浅間神社の参道には、樹齢数百年から1000年を超える杉の巨木が立ち並びます。この杉並木は「富士山の杉の樹海」とも呼ばれ、神聖な雰囲気を醸し出しています。

特に「富士太郎杉」「富士夫婦檜」などの名木があり、パワースポットとしても知られています。

本殿・拝殿

本殿と拝殿は、伝統的な神社建築の様式を持ち、荘厳な雰囲気を醸し出しています。本殿は、安土桃山時代から江戸時代初期の建築とされ、歴史的価値が高い建物です。

東宮本殿(重要文化財)

境内の東宮本殿は、国の重要文化財に指定されています。室町時代の建築で、神社建築の貴重な遺構です。

随身門

参道の途中にある随身門は、朱塗りの美しい門です。この門をくぐることで、神域に入る心構えを整えます。

手水舎

富士山の湧水を使った手水舎で、清らかな水で身を清めることができます。

富士登山道吉田口

北口本宮冨士浅間神社の裏手から、富士山吉田口登山道が始まります。登山シーズンには、多くの登山者がここから富士山頂を目指します。

登山道の入口には鳥居があり、神域に入ることを示しています。

諏訪神社・祖霊社

境内には、摂社として諏訪神社や祖霊社などがあり、それぞれに参拝することができます。

富士登山との関わり

吉田口登山道の起点

北口本宮冨士浅間神社は、富士山吉田口登山道の起点です。吉田口は、江戸時代に最も多くの登山者が利用した登山道で、現在も人気の高いルートです。

登山者は、まず北口本宮冨士浅間神社に参拝し、登山の安全を祈願してから登山を開始します。

富士講との関係

江戸時代の富士講では、登山前に必ず北口本宮冨士浅間神社に参拝し、「お山開き」の神事に参加することが決まりでした。

富士講の信者たちは、白装束に身を包み、六根清浄を唱えながら登山しました。

現代の富士登山

現在も、多くの登山者が北口本宮冨士浅間神社に参拝してから登山を開始します。登山の無事を祈願し、下山後には無事を感謝する参拝を行います。

年中行事

吉田の火祭り(鎮火祭)

毎年8月26日・27日に執り行われる「吉田の火祭り」は、北口本宮冨士浅間神社の最も重要な祭礼です。日本三大奇祭の一つとされ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

富士山の山じまい(登山シーズンの終了)を告げる祭りで、高さ3メートルの大松明が町中に立てられ、夜には一斉に点火されます。炎が夜空を照らす光景は圧巻です。

例大祭

毎年4月25日に例大祭が執り行われます。

初詣

新年には、富士山信仰の神社として、また地域の総鎮守として、多くの初詣客が訪れます。

その他の行事

節分祭、夏越の大祓、七五三など、年間を通じて様々な行事が執り行われます。

参拝のポイント

参拝の作法

北口本宮冨士浅間神社を参拝する際は、基本的な神社参拝の作法に従いましょう。

鳥居をくぐる前に一礼します。杉並木の参道をゆっくりと歩き、心を落ち着けます。随身門をくぐり、神域に入ります。手水舎で手と口を清めます。

拝殿前で賽銭を入れ、鈴を鳴らします。二拝二拍手一拝の作法で拝礼します。富士登山を予定している場合は、登山の安全を祈願しましょう。

杉並木の散策

境内の杉並木は、パワースポットとしても知られています。ゆっくりと散策し、巨木のエネルギーを感じましょう。

御朱印

北口本宮冨士浅間神社では御朱印をいただくことができます。世界遺産の構成資産であり、富士登山の起点として、記念になります。

おすすめの参拝時期

北口本宮冨士浅間神社は年間を通じて参拝できますが、吉田の火祭りが行われる8月や、富士山がよく見える冬季もおすすめです。

富士登山シーズン(7月から9月)には、多くの登山者で賑わいます。

アクセス情報

公共交通機関

富士急行線富士山駅から徒歩約20分。または、富士山駅からタクシーで約5分。

富士山駅から路線バスも利用可能です。

自動車

中央自動車道河口湖ICから約5分。または、東富士五湖道路富士吉田ICから約5分。駐車場あり(無料)。

周辺の見どころ

富士山

天気が良ければ、北口本宮冨士浅間神社からも富士山を望むことができます。

新倉山浅間公園

富士吉田市の絶景スポット。五重塔と富士山を一緒に撮影できる人気の場所です。

富士急ハイランド

人気の遊園地。絶叫マシンで有名です。

河口湖

富士五湖の一つ。湖畔からの富士山の眺めは絶景です。

ふじさんミュージアム

富士吉田市の歴史や富士山信仰について学べる博物館。

まとめ

北口本宮冨士浅間神社は、約1900年の歴史を持つ古社であり、富士山北麓の総鎮守として崇敬されてきました。富士山吉田口登山道の起点として、富士登山者の安全祈願の場であり、富士山信仰の中心の一つとして重要な役割を果たしています。

樹齢1000年を超える杉並木が立ち並ぶ参道は、神聖な雰囲気に満ちており、訪れる人々に深い感銘を与えます。世界遺産「富士山」の構成資産として、国際的にも認められています。

富士山周辺を訪れる機会があれば、ぜひ北口本宮冨士浅間神社に参拝してみてください。富士山信仰の歴史と、杉並木の荘厳な雰囲気の中で、心を落ち着け、新たな力を得る時間は、かけがえのない体験となるでしょう。

あなたが北口本宮冨士浅間神社を訪れ、その歴史と神聖な雰囲気の中で心穏やかな時間を過ごし、富士山の御神徳を感じられることを心から願っています。

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