障がい者転職を検討中の方必読!
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40代になって初めて「転職したい」と考えたとき、何から始めればいいのか分からず、不安になる方もいるでしょう。特に大人になってから発達障害の診断を受けた場合、「今さら転職できるのだろうか」「自分に合う仕事はあるのだろうか」と悩むこともあります。
しかし、40代からの転職は決して遅すぎるわけではありません。長年働いてきた経験そのものが強みになるからです。
大切なのは、年齢や発達障害の特性だけを理由に仕事を選ぶのではなく、これまでの経験と自分の得意・苦手を整理し、無理なく長く働ける環境を探すことです。ここでは、40代で初めて転職するときの始め方と、求人を見るときの視点を紹介します。
まずは「なぜ転職したいのか」を整理する
転職活動を始める前に、まず考えたいのが「なぜ今の仕事を変えたいのか」です。
たとえば、仕事そのものが合わない、人間関係で疲れてしまう、電話対応や同時進行の仕事が苦手、急な予定変更に対応しにくいなど、困っていることは人によって違います。
大人になってから発達障害の診断を受けたことをきっかけに、「これまで無理をしていたのかもしれない」と気づき、働き方を見直したいと考える方もいます。
また、今の職場では必要な配慮を受けにくいことから、環境を変えたいと考える場合もあります。
まずは「辞めたい」という気持ちだけで判断せず、今の仕事の何がつらいのか、逆に何なら続けられそうなのかを書き出してみることから始めてみましょう。
いきなり退職せず、準備から始める
初めての転職なら、勢いで退職するよりも、在職中に情報を集めながら少しずつ準備することが大切です。
主治医に現在の働き方について相談したり、発達障害者支援センターやハローワークなどに話を聞いてもらったりする方法があります。
障害者雇用を検討する場合は、地域障害者職業センターや就労移行支援などにつながる方法もあります。
転職活動は、求人を探して応募するだけではありません。「自分はどんな環境なら働きやすいのか」を知ることも、転職活動の大切な一部です。
焦って一気に進める必要はありません。情報収集だけから始めてもよいでしょう。
40代だからこそ活かせる強みがある
「40代からの転職は不利なのでは」と考えてしまうかもしれません。しかし、40代には若い世代にはない強みがあります。
それは、これまで積み重ねてきた仕事の経験です。
長年同じ職場で働いてきた経験があれば、業務の知識だけでなく、社会人としての基本的なマナーや責任感、仕事を続ける力も身についているでしょう。
発達障害の特性についても、見方を変えれば強みになることがあります。
たとえば、細かな部分によく気づく、決められた手順を正確に守れる、一つのことに集中できる、特定の分野について深く知識を身につけているなどです。
「発達障害があるから何ができないか」だけではなく、「これまで何ができてきたか」に目を向けてみましょう。
得意・苦手を具体的に整理する
転職先を選ぶときは、自分の特性をできるだけ具体的に整理しておくと役立ちます。
たとえば「コミュニケーションが苦手」だけではなく、「電話で急に質問されると答えにくい」「複数の人から同時に話しかけられると混乱する」といった具合です。
反対に、「一人で集中して作業するのは得意」「決められた手順に沿って進める仕事なら力を発揮できる」など、得意な環境も具体的にしてみましょう。
苦手なことだけでなく、「どんな条件なら働きやすいのか」まで整理することがポイントです。
求人は「仕事内容」だけでなく「働く環境」を見る
求人を見るときは、給与や仕事内容だけで決めないことも重要です。
たとえば、次のような点を確認してみましょう。
電話対応は多いか、仕事を同時にいくつも進める必要があるか、急な予定変更が多いか、残業はどの程度あるか、通勤に無理はないか。
さらに、職場の騒音や人との距離感、指示の出され方なども、自分に合っているか考えてみましょう。
在宅勤務、フレックスタイム、勤務時間の調整などが可能な職場もあります。
「できる仕事」だけでなく「無理なく続けられる仕事か」という視点で求人を見ることが、40代からの転職では特に大切です。
障害を伝えるかどうかも考えておく
発達障害を転職先に伝えるかどうかは、大きな悩みの一つです。
障害を開示せず一般枠で働く「クローズ」と、障害を開示して障害者雇用などを利用する「オープン」という選択肢があります。
どちらが正解というわけではありません。
オープンにすることで、自分に必要な合理的配慮を相談しやすくなるというメリットがあります。一方で、これまでの経験や現在の働き方などを踏まえて、クローズでの転職を検討する方もいます。
大切なのは、周囲の意見だけで決めるのではなく、「自分はどんな働き方なら安心して続けられるのか」を基準に考えることです。
迷った場合は、主治医や発達障害者支援センター、ハローワークなどに相談してみるとよいでしょう。
必要な配慮は「具体的に」考える
オープンで転職する場合は、「配慮してください」と伝えるだけではなく、何があると働きやすいのかを具体的に整理しておくことが大切です。
たとえば、「口頭だけでは忘れてしまうため、指示をメールやメモでもらえると助かる」「一度に複数の仕事を頼まれると混乱するため、優先順位を示してほしい」といった形です。
必要に応じて、マニュアルの整備、静かな環境、勤務時間の調整、通院への配慮などを相談できる場合もあります。
自分でも説明しやすいように、「困ること」と「こうしてもらえると助かること」をセットで整理しておくと伝えやすくなります。
初めての転職は一人で抱えなくていい
40代で初めての転職なら、履歴書や職務経歴書、面接など、分からないことがあって当然です。
ハローワークでは求人探しや応募について相談でき、障害者の窓口では障害者雇用に関する相談もできます。
地域障害者職業センターでは、職業評価や職業準備支援、ジョブコーチなどの支援につながる場合があります。また、発達障害者支援センターでは、発達障害のある人の生活や就労について相談できます。
「全部自分でやらなければ」と考えなくて大丈夫です。相談先を上手に使いながら、自分のペースで進めていきましょう。
まとめ
障害者枠から一般枠への転職を考えることは、「もっと挑戦したい」「自分の力を試してみたい」「これまで身につけた経験を、さらに生かしたい」という気持ちの表れでもあります。その気持ちは、決してわがままでも、無理な望みでもありません。
もちろん、一般枠へ移れば、すべてが今より良くなるとは限りません。仕事のスピードや責任、勤務時間、人間関係などが大きな負担になり、思うように働けないこともあります。だからこそ、「一般枠に戻れるか」だけではなく、「そこで自分らしく、長く働いていけるか」を大切にしてほしいのです。
もし今、一般枠への挑戦を迷っているなら、これまでの自分を振り返ってみてください。障害者枠で働きながら覚えた仕事、乗り越えてきたこと、少しずつ身につけてきたスキル、自分の得意なことや苦手なことに気づいた経験。その一つひとつは、次の仕事へ進むために、すでにあなたの中に積み重なっている力です。
そして、忘れないでほしいのは、一般枠へ移ることだけが「前に進む」ということではないということです。障害者枠で専門性を高めることも、より自分に合った職場へ転職することも、働く時間や仕事内容を見直すことも、すべて立派なキャリアです。一般枠に挑戦してみて、「やっぱり違った」と感じたなら、戻る道を選んでもかまいません。一度選んだ道を変えることは、失敗ではありません。
これまで障害者枠で働いてきた時間も、決して遠回りではありません。むしろ、そこで働いたからこそ分かったことがあるはずです。自分は何ができるのか。何が苦手なのか。どんな環境なら力を発揮できるのか。どこまでなら無理なく頑張れるのか。その答えを知っていることは、これから仕事を選ぶうえで、大きな強みになります。
「障害者枠で働いているから、もうキャリアアップは難しい」と決めつける必要はありません。あなたのキャリアを決めるのは、「障害者枠」や「一般枠」という名前ではありません。これまで歩いてきた道と、これから選んでいく道のすべてが、あなたのキャリアです。
「もっとやってみたい」という気持ちがあるなら、その気持ちを大切にしてください。ただし、無理をして自分を別の誰かに変える必要はありません。今まで積み重ねてきた経験を土台にして、自分の力がきちんと生きる場所を探していけばいいのです。
焦らなくても大丈夫です。立ち止まっても、やり直しても大丈夫です。これまで頑張ってきたあなたには、これまでとは違う道を選ぶ力も、もう一度選び直す力もあります。
一般枠に挑戦するのも、障害者枠でさらに力を伸ばすのも、別の働き方を探すのも、すべてあなた自身が選ぶ未来です。これまで積み重ねてきたものを自信に変えて、あなたらしく働ける次の一歩を、少しずつ見つけていきましょう。

