大人の学習障害(LD)の診断テストとは?セルフチェック項目と医療機関での検査の流れを解説

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読み書きや計算に苦手さを感じ、大人になってから学習障害ではないかと考える方は少なくありません。
正式な診断を受ける前に、まず自分の傾向を知りたいと感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、大人の学習障害の診断テストや医療機関での評価の流れについてお伝えします。

学習障害とはどのような状態か

学習障害は、読む、書く、計算するといった、特定の学習能力に著しい困難が見られる発達障害のひとつです。
全体的な知的発達には遅れがないにもかかわらず、特定の分野だけに強い苦手さが現れる点が大きな特徴です。
読むことに困難がある場合は読字障害、計算に困難がある場合は算数障害など、いくつかのタイプに分類されます。
大人になってから初めて学習障害の可能性に気づくケースも多く、子どもの頃は見過ごされてきた背景があることも珍しくありません。

大人になってから気づくきっかけ

学生時代は周囲の配慮や工夫でなんとか乗り越えられていた困難さが、仕事の場面で顕著になり気づくケースが多く見られます。
書類作成や報告書の作成で誤字脱字が多いことを指摘され続ける経験が、気づきのきっかけになることもあります。
数字の管理や計算を伴う業務でミスを繰り返してしまい、自分の特性に疑問を持つ方もいます。
このような困難さは怠けや不注意として片付けられやすく、本人が長年悩みを抱え込んでいる場合も少なくありません。

セルフチェックとして使える視点

正式な診断ではありませんが、自分の傾向を把握するための視点として複数のチェック項目が知られています。
文章を読むときに文字が歪んで見えたり、行を飛ばして読んでしまうことが多いかどうかは、読字の困難さを考える手がかりになります。
簡単な計算でも指を使わないと難しく感じたり、数字の桁を間違えやすいかどうかは、算数障害の傾向を考える視点のひとつです。
書字については、漢字を覚えることが極端に苦手であったり、文字の形を整えて書くことに強い困難を感じるかどうかが目安になります。
これらの傾向はあくまで参考であり、正式な診断は専門機関での評価を通じて行われる点を理解しておくことが大切です。

医療機関で行われる診断の流れ

学習障害の診断を希望する場合は、まず精神科や発達障害を専門とする医療機関を受診することから始まります。
初診では、生育歴や学業成績、学校生活での様子など、詳しい問診が行われます。
知能検査を実施し、全体的な知的発達の水準と得意不得意の分野を把握することが診断の重要な要素となります。
読み書きや計算の能力を測定する専門的な検査も行われ、特定の分野における困難の程度が具体的に評価されます。

診断に用いられる代表的な検査

知能検査にはウェクスラー成人知能検査と呼ばれる検査が広く用いられており、言語理解や処理速度など複数の指標から知的能力を評価します。
読み書きの能力については、専門的な読字書字検査を通じて文字の認識や書き取りの速度、正確性が測定されます。
算数に関する能力は、計算課題や数の概念に関する検査を通じて評価されることが一般的です。
これらの検査結果を総合的に分析し、学習障害の診断基準に該当するかどうかが判断されます。

診断を受けることのメリット

診断を受けることで自分の困難さが性格や努力不足によるものではなく、特性によるものであると客観的に理解できます。
職場に対して合理的配慮を求める際にも、診断結果があることで具体的な根拠を示しやすくなります。
自分に合った対処法や工夫を見つける手がかりが得られることも、診断を受ける大きなメリットです。
診断名がつくことで、精神的な負担が軽くなり前向きに対処法を模索できるようになる方も多くいます。

診断がつかない場合の考え方

検査を受けた結果、学習障害の診断基準を満たさない場合もありますが、それでも困難さそのものが消えるわけではありません。
グレーゾーンと呼ばれる状態であっても、実際の困難に対する工夫や対処法は同じように活用することができます。
診断名の有無にかかわらず、自分が困っている場面を具体的に把握し対処していく姿勢が大切です。
必要に応じて、再度、別の医療機関で相談することも選択肢のひとつです。

診断を受けた後の対処法

読むことに困難がある場合は、文字を拡大表示する読み上げソフトを活用するなどの工夫が役立ちます。
書くことが苦手な場合は、パソコンやタブレットでの入力を業務の中で認めてもらうことで負担を軽減できます。
計算が苦手な場合は、電卓やスプレッドシートのソフトを積極的に活用することで、ミスを減らすことができます。
職場に自分の特性を伝え、できる範囲での配慮を求めることが働きやすさにつながっていきます。

まとめ

大人になってから学習障害の可能性に気づく方は少なくなく、正式な診断は医療機関での専門的な検査を通じて行われます。
セルフチェックはあくまで参考であり、気になる症状がある場合は、専門機関への相談を検討することが大切です。
診断の有無にかかわらず、自分の困難さを理解し具体的な工夫を積み重ねていくことが、生活の質の向上につながります。
一人で抱え込まず、専門機関に相談しながら自分に合った対処法を見つけていきましょう。

いろとりどり編集部

この記事の監修・運営

就労継続支援B型 いろとりどり編集部

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